かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

石倉さんのスマホケース  <2013.5.23追記アリ>

2013-05-21 13:32:48 | 文系女子のコケ目線

4月下旬の第1回コケトレ(ギンゴケの巻)からはじまり、
GWのグリーンデイの世田谷コケさんぽ、茨城コケ展のシンポジウム、
そして先週末の風の旅行社の鎌倉コケ散歩と、
いずれも良いお天気に恵まれコケに恵まれ、
おかげさまで楽しい時間となりました。

のんびりマイペースが基本の私らしからぬ
ハードデイな日々でしたが、とても良い経験、勉強になりました。

皆様とご一緒できたことを感謝しています。
思い返すも私って本当にしあわせだなぁとつくづく。

ありがとうございます。


さて、これらのイベントと普段の並行して進んでいる通常業務も
少しずつ山を越え始め、あともう一息というところ。

マラソンなら最後のエイドステーションを越したあたりだろうか。

落ち着いたらまた諸々のイベントの振り返りを、
ここでもしていこうと思っている(その前にまずわが家の掃除と衣替えをせねば)。


さて、今日は話変わって。

役者として活躍しておられる、コケ友の石倉良信さんの最近のブログから。

これを見て、思わず「じぇじぇ!」と叫んでしまうのは、
おそらく私だけではあるまい。




▲コケのスマホケース。テーマは『ギンゴケとホソウリゴケのコラボ』(石倉さんのブログより画像を拝借)


なんというハイクオリティー! なんという再現能力!
まるで本物のギンゴケとホソウリゴケがくっついているようだ。

数日前、たまたま別件で石倉さんとメールのやり取りがあり、

その際に、

「ブログを拝見しましたが、スマホケースが素敵すぎます!」

と書いたら、

「そう云ってくれるの藤井さんだけだよ。。。だいたい、みんな、笑うか、引く(笑)」

とのお返事。


えぇ?!そんなはずないでしょ、おかしいなぁ。

というわけで、ここをのぞいてくださるコケ好きの皆様も
きっと共感してくださるだろうと思い、
石倉さんから承諾を得て掲載させていただいた。

完成したらどんな感じになるかしら。
次はこのスマホケースを実際に使っているところが見てみたい。


 ●製作過程 『石倉良信公式ブログ ほろ酔い日記』より
  ・今日のコケコレクション(番外編)
  ・今日のコケコレクション(番外編2)



-----<2013.5.23追記>---------------------------------------------

石倉さんのスマホケースが完成したとのこと。
実際にスマホを入れたところがこちら!!



          (石倉さんのブログより画像を拝借)

本当にアスファルトのコケが抜け出てスマホにくっついたように見える。

ちなみに、スマホが置かれている地面にはまだコケがないけれど、
ここにもそのうちコケが生えたらいいなぁという石倉さんの願いが
このスマホケースには込もっているのかもしれません。


●『石倉良信公式ブログ ほろ酔い日記』 今日の苔コレクション(偽物)


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ちなみにコケとは関係ないが、石倉さんといえば、
昨年拝見した「イシノマキにいた時間」がとても印象に残っていて。

震災後、石巻にも大船渡にもそして福島にも足を運んでいない私が、
あの舞台から受け取ったものは、とても大きかった。

なんと表現したらいいのか、
いまもまだうまく言葉にならないのだけど、
まるで暗闇の中で輝くランタンをじっと眺めているような。

強くも儚くもあるほのかな火の光が
役者さんたちがかけめぐる舞台の上で
輝き続けているように見えた。

ここ最近でもっとも観てよかった舞台です。

●「イシノマキにいた時間」公式ホームページ


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今週末5月26日(日)のオカモス関東主催の茨城コケ展見学&プチ観察会ツアー、
まだもう少し定員まで余裕があります。
申し込みに間に合いますので、ご興味がある方はぜひ。

オカモスホームページ掲載のアドレスにご連絡いただければ、
折り返し、詳細な案内を送ります(当ブログからは申し込めません)。

●オカモスHP http://www.okamoss.main.jp/?eid=83


【コケ情報】 奥入瀬渓流コケ散歩(観察会)が5・7・8・9月に開催

2013-05-16 12:30:54 | コケ情報



長野県の北八ヶ岳苔の会に続き、
青森県・十和田市で昨年度に発足した「奥入瀬自然観光資源研究会」でも
いよいよ本年度から定期的なコケ観察会がスタートするとのこと。
これはコケ好きにとっては待ってました!の朗報である。

5月28日をかわきりに7月7日・8月20日・9月16日の
年4回のコケ観察会が以下のように開催されるようです。




☆申込方法☆
参加希望の会、氏名、性別、住所、電話番号を記載のうえ、メール、またはファクスにてお申込ください。
なお、親子観察会ご希望の方は、お子様の学年も記載してください。
申し込み期限は各催行日の2週間前までとします。

申込メールアドレス
info_oiken@yahoo.co.jp

申込ファックス
0176-72-2780

お問い合わせ
研究会運営委員 川村えみ那
080-6033-2510

☆注意事項☆
・集合場所は奥入瀬渓流館です。
・観察会は奥入瀬渓流館周辺で行います。
・小雨決行。悪天候の場合は奥入瀬渓流館(室内)での観察会となります。
・傷害保険に加入しますが、原則として事故については自己責任とさせていただきます。


------------------------------------------(以上、奥入瀬自然観光資源研究会の案内より抜粋)----------------

すでに申し込みは始まっているとのこと。
さらなる詳細は、以下のサイトを読んでみてください。

NPO法人 十和田奥入瀬郷づくり大学のブログ

 ※NPO法人 十和田奥入瀬郷づくり大学


ちなみに「奥入瀬自然観光研究会」のメンバーは、
昨年秋に「モス・プロジェクト」として全国のコケ研究者を招き、
現地調査・研修を行った地元ガイドの皆様が主体(代表はコケ研究者であり八戸工業大学講師の鮎川恵里さん)。

おそらくコケだけでなくコケが住み着く
美しい森そのもののお話も聞けることだろう。

昨年秋に自分も現地におじゃましたが、
土を踏みしめ、緑の香りを胸いっぱいに吸い込み、
水の音、鳥や声や葉と葉が触れ合う音に耳を澄ます。

足元にはコケやキノコ、地衣類、小さな虫など
不思議な形の生き物たちが次々と目に飛び込んできて驚く。

そうやって森という空間を五感で体験すること自体、
心が洗われるようにとても気持ちがいい。

それはきっと、本来あるべき生態系を保った自然の中に
身を置くという行為そのものが、人間が人間らしさを整えるのに
必要不可欠な行動だからなのだと思う(その頻度に個人差はあっても)。

たとえばコケをきっかけに、より多くの人に
そういう時間を持ってもらえたらと個人的に願っている。



▲奥入瀬渓流。昨年秋に撮ったもの。いまはこの風景も新緑の世界に変わっているはず。

3月と4月の読書

2013-05-15 11:57:12 | 文系女子のコケ目線
またもや2か月ぶりになってしまったが、
3・4月で読んだ本について
備忘録として書き留めておきたい。

こうして振り返ってみると
今回はコケに関係ないものの方が
多かったなぁ(ちょっとさみしい)。


<3月>

『シダの扉―めくるめく葉めくりの世界』(盛口満著・八坂書房)



コケが好きな人ならご存じのゲッチョ先生の本。
たしか昨年秋頃に買って、ずっとわが家の本棚で順番待ちしていた1冊。
ようやっと読む時間を得た。

コケを見ていると、やはりシダも気になってくるもので、
本作にも都会でわりとよく見かけるシダが続々登場。
ゲッチョさん、東京沿線のシダ巡りもしてたとは!

後半のハワイでのシダ利用や、ヨーロッパ人たちのシダとのかかわりについての
考察が興味深い(タカワラビは羊のなる木!?)

日本人は春になるとワラビやゼンマイを食べるが、
世界的に見るとシダを食べる民族ってけっこう珍しいらしい。へ~、そうなんだ。

・・・って今、ゼンマイの胡麻和えをつまみつつこの文章を書いてるんだけど、
海外の人から見たら、こんな行為がまさに不思議なんだろうなぁ。


『チーズケーキの旅』(山本ゆりこ著・女子栄養大学出版部)



この本、なんか好きなんです。時々読み返したくなる。
今回で手にとったのは何回目だろう。

著者がヨーロッパの国々を旅して、
出会ったチーズケーキについて写真と文章で紹介。

チーズは国によって本当に個性があるが、
やはりチーズケーキもお国柄が出ていて面白い。

写真も美しく、チーズ好きが癒される1冊である。
はー。自分もこんな旅してみたい。
もちろんチーズだけでなくコケと抱き合わせで(笑)


『パリの宝物70』(山本ゆりこ・毎日新聞社)



上記の本に飽きたらず、図書館で借りて読了。

パリの雑貨やお店めぐりの本なので、
実生活に直で役立つわけではないのだが、
異国への夢がふわふわと綿菓子のように広がり、心地よい気分。

なんだか無意識のうちに癒しの旅を求めているのかもしれないな、いまの私は。


<4月>

『エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦』(梨木香歩著・新潮社)



「タイトルにコケってついた本があったよ」と友人に教えてもらった本である。
その名のとおりバルト3国の一つ、エストニアを著者が旅した時の紀行文。

梨木香歩さんの小説は実は一冊も読んだことがなかったので、
どんな雰囲気の本なのか、最後まで読みきれるのかちょっと不安ではあったが、
いったん読み始めるとぐんぐん引き込まれ、読み終わる際には、なんだか読み終えるのが惜しくなったくらいだ
(ちなみに、この感覚が自分にとって良書かどうかの判断基準の一つとなっている)。

ぶっちゃけ「森の苔」については期待していたほど触れられていなかったのは残念だったが
(森の「苔」についてというより、苔むした「森」について触れられていた)、
この本を読んでエストニアという土地に興味が持てたし、
そこで暮らす人々がデンマーク、スゥエーデン、ロシアらに
支配されてきた歴史をほとんど知らなかったのでいろいろと勉強にもなった。

また、旅は2008年頃に行われているものの、発行は2012年秋。
いくつかの雑誌に連載していたものを単行本化にあたり、
改稿しつつ書下ろしが加えられたという。

土地柄、チェルノブイリ原発事故についても何度か触れられている。
福島第一原発事故後のいまの私たちが読むとその辺の記述がとくに響く。
これらはおそらく書き下ろし部分だろう。

ちなみに梨木さん、植物や動物にとても興味があるお方のようだ。
とりわけ鳥が好きらしい。コウノトリへの愛の深さが文章からにじみ出ていてよかった。


『原寸図鑑 ののはなさんぽ 多摩丘陵のいちねん』(五味岡玖壬子著・けやき出版)



少し前の記事でも取り上げたが、
全編、写真ではなく色鉛筆で描かれたイラストで
身近な野の草花を紹介している図鑑。

コケを探しているといろんな小さな草花も視界に入る。春先はとくに。
しかし、決まった数種類の花の名前しか知らず、
しかもその特徴や類似する種との違いについては
ほとんど何も知らないことが、前々からもどかしかった。
しかし春が過ぎればそんな気持ちも知らず知らずのうちに消えてしまうため、
この春は気持ちがアツいうちに!と思い、この時季にこの手の本を読んでみた。

図鑑という点で考えれば、現物をそのまま切り取った写真のほうが便利かなと思いきや、
実はイラストの方が、その植物のどこを見るとよいのかが暗に伝わってくるのでわかりやすいかも。
原寸サイズで描かれているというのもいい。長年疑問だったヒメジオンとハルジオンの見分けもようやく解決。
ひと言メモ的に書かれている、名前の由来や著者の植物コラムもおもしろい。
こちらも小さな植物への深い愛情が感じられる一冊だ。


【告知】5月29日(水)20:00~ 「コケトレvol.2 ハイゴケの会」

2013-05-01 14:16:29 | 東京コケスポット

▲第1回コケトレの様子。ギンゴケをルーペで観察中。


GWの合間の平日。今日は仕事をしている方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、今日はマジメに(!?)机に向かっています。

さて、少し前の記事でもお伝えしましたが、
仕編集者で世田谷ものづくり大学では出版講座なども開かれている
クラウドブックスの鈴木収春さんとのご縁がきっかけで、
園芸家の塩津丈洋さんと3人でイベントをさせていただく運びになりました。

すでに4月21日に行われた「コケトレ vol.1 ギンゴケの会」は、
おかげさまで満員御礼。楽しい会となりました。








会場となった六本木・ニシロクラボさんのブログでも
当日の様子を紹介していただいてますので、ご覧になってみてください。→ニシロクラボ


前回はうっかりこのブログでの告知が遅れてしまい事後報告となりましたが、
企画者の一人がそれではあかんやろうということで、今日は速やかにご案内しにきました(定員は先着20人らしいです)。

なお、申込みフォームはクラウドブックス・鈴木さんのホームページにありますので、そちらでお願いします。
「コケトレってなんなの?!」という詳しい説明もそちらにありますのでご覧くださいマセ。

※イベント趣旨・vol.2の詳細・お申込みはこちらへ→「コケトレvol.02募集開始!! 今回は苔玉でおなじみのハイゴケが登場!!」

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そうそう、明後日5月3日はいよいよ茨城県自然博物館のコケ企画展の記念イベントです。
茨城県自然博物館のホームページでの案内は、「申込み締切」とありますが当日受付も可能な模様。
お近くの方、まだGWのご予定が未定の方、よかったらお越しください。

茨城県自然博物館・企画展「こけティッシュ 苔ワールド! ―ミクロの森に魅せられて―」