鍛冶俊樹の軍事ジャーナル第154号(7月19日)
*ウクライナとマレーシア
ウクライナにおけるマレーシア航空機撃墜事件の問題点の一つは、なぜ国際民間航空機関がこの空域を飛行禁止にしていなかったのか?である。
軍用機は既に数多く撃墜されている紛争地域であり、米連邦航空局は飛行禁止にしていたのにかかわらず、である。
オランダとマレーシアの最短航空路がここを通り、航空会社にしてみれば燃料代と飛行時間を節約できる。
オランダはユダヤ資本の国であり、マレーシア航空は事実上中国資本である。東南アジアはユダヤ資本と華僑の草刈り場なのだ。
これでオバマとプーチンの浮かぬ顔の理由が分かる。ユダヤ資本と華僑の金儲け主義の付けをこちらに回されては堪らない。
だからマスコミは「米露対立、先鋭化」などと騒ぐけれど、ファイティング・マネーなしのボクシングの試合に行かされるようなもので迷惑この上ない。
オバマとプーチンは喧嘩仲のように言われるけれど、なかなかどうして二人は仲良しだ。
正確に言えばオバマの外交下手をプーチンが補っている。
昨年、オバマはシリア空爆を明言して、その後撤回して優柔不断を非難されたが、結局ロシアが仲介してシリアの化学兵器は廃棄された。
先月、イラクにイスラム武装勢力ISILが侵入し、首都バグダッドも陥落寸前となった。
オバマは米軍による支援を決断できず事実上、イラク政府を見捨てる形となったが、プーチンはスホーイ25攻撃機5機を供与し、これで形勢が一気に逆転しイラクは救われた。
こうしてみるとオバマの尻拭いをプーチンがやっている。米国で黒人差別是正措置の恩恵を被ってエリートの道を歩んだオバマは白人に甘えるのがうまいのかもしれない。実はウクライナ危機も米国にとってそんなに悪い話ではない。
ロシアからの天然ガスが途絶えれば欧州は米国からのシェールガスに依存するしかない。米国にとってはビジネスチャンスである。
そんなオバマにとって今回の撃墜事件は迷惑そのものだ。
米軍の大規模派遣の圧力が内外に起こり、もし派遣すれば国防費の増額は避けられず現在進行中の財政再建計画は水泡に帰す。
オバマは一般の日本人が期待するような平和主義者では決してない。イラクを見捨てたようにやがて日本を見捨てるかもしれないし、シリアを空爆すると明言したようにやがて、北朝鮮を空爆すると言い出すかもしれない。
そんなオバマが中間選挙を前に、どんな決断を下すのか、注目点はむしろそこにあると言っていいだろう。
★ 読んでいて恐ろしくなってきました。
他にもウクライナの件についていろいろな見解があるようですが、青山繁晴氏も昨日、金曜アンカーで少しだけ音声だけで解説していました。
今からその時の青山さんの意見を「走り書き」してみます。
青山繁晴氏の話
BUKというロシアがウクライナの武装勢力に与えた非常に大きなミサイルが地上から撃たれて、それが高度一万メートルを飛んでいる
マレーシア航空機を追いかけて、撃墜の瞬間までアメリカは全部リアルタイムでおさえていたので、事故ではなくて撃墜だろうと今週になってウクライナの新しい大統領のポロシェンコさんが決断して、ウクライナ東部に爆撃を行っているんです。
そのためにウクライナの軍用機が撃墜されたり、当然、地上に被害が出たりしていて、常識的に考えると親ロシア派の仕業だとあるいは誤射だと、プーチンさんが墜落後はじめてテレビカメラでしゃべった時に、「最終責任はウクライナのポロシェンコ大統領にある」と強調したんですね。
つまりこれは親ロシア勢力がロシア軍が与えた大きなミサイルで誤射してしまったということを知っているから、もともと爆撃なんかするから、こういう誤射が起きるんだというふうに話を持っていく意識がつい、表れてしまっている。
ほかにもたくさんニュースがあるのですが、予定では夜遅く「討論」がUPされると思います。
★ ありました。「討論」です。夜遅くなりますが動画をUPします。
◆地方議員大討論・地方議会の惨状・現状・その未来
パネリスト:
植松和子(静岡県函南町議会議員)
川田ただひさ(北海道札幌市議会議員)
こいそ明(東京都議会議員)
小坂英二(東京都荒川区議会議員)
鈴木正人(埼玉県議会議員)
松浦芳子(東京都杉並区議会議員)
三井田孝欧(新潟県柏崎市議会議員)
和田有一朗(兵庫県議会議員)
司会:水島総