ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

増やす?

2017年05月02日 | 戯言
G7各国の中で人口100万人当たりの国会議員数がアメリカに次いで少ないそうです。
それって視点を変えれば、アメリカの3倍以上も国会議員がいるということです。

「地方から中央に声が届きにくくなる」って、都市部の声は果たして中央に届いているのでしょうか?
「人口比だけを物差しにした選挙制度でいいのか」って、人口以外に合理的に一人1票という参政権における国民の平等を担保できる物差しがあるのでしょうか?

結局は自らの椅子を削減するのが嫌なだけ。
人情論では解りますが、政治家たるもの・・・と思ってしまいます。

道州制も議論されて久しいですが最近はとんと議論の俎上に乗ることが無くなった印象です。
人口減のトレンドが止まらない中で47都道府県ありきが絶対必要条件なのか。
そもそも今の都道府県とて人為的に決めたもので、県によっては江戸時代に遡ればいくつかの藩に分かれていて風土も異なっており、その風土の違いは今でも継承されている面も多々あります。

少なくともこのご時世に国会議員を増やす選択肢を出すこと自体、政治屋先生の身勝手さが透けて見えます。

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<【参院】「苦肉の策」か 合区解消を「定数増」で 案が浮上>
ヤフーニュース 毎日新聞配信 https://headlines.yahoo.co.jp/ 2017年5月2日

 「1票の格差」是正のため参院選で導入された「合区」への不満が強い自民党内で「定数増」によって合区解消を図る案が浮上した。人口の少ない県にも改選数1を割り振るには参院全体の定数を増やせばいいという理屈だ。同党は憲法改正による合区解消を主張してきたが、2019年の次期参院選に間に合うはずもなく、妙案がない中での「苦肉の策」。政治改革を求める世論や他党から批判を浴びるのは必至だ。

 「地方から中央に声が届きにくくなる」「人口比だけを物差しにした選挙制度でいいのか」--。同党の参院在り方検討プロジェクトチーム(PT)=座長・有村治子政調会長代理=が昨秋から続ける会合では、16年参院選から「鳥取・島根」「徳島・高知」が合区となったことへの反発がやまない。

 そのためPTは選挙区の合区を解消する方策として、参院議員を都道府県代表と位置づける憲法改正▽定数を増やして1票の格差を是正する公職選挙法改正--などの案を参院執行部に示す調整に入った。

 定数増の規模としては現行定数242を00年以前の252に戻す案を軸に検討している。党内の了解が得られれば、各会派でつくる参院改革協議会に提案したい考えだ。

 しかし、両案ともに他党や国民の理解を得るのは容易でない。

 憲法第43条は国会議員を「全国民の代表」と定める。参院議員を都道府県代表と規定する場合、憲法第14条から導かれる「投票価値の平等」に反することから「衆参両院の憲法上の役割を大幅に見直す必要が出てくる」(公明党幹部)。選挙制度改革の期限とされる次期参院選にはとても間に合わない。

 定数増は法改正でできるが、世論の多くが求めるのは議員定数削減だ。日本の国会議員数は人口100万人あたり5.64人(14年)と主要7カ国(G7)の中で米国の1.70人に次いで少ない。とはいえ、定数削減を主張してきた他党は「我田引水の議論に付き合う必要はない」(民進党中堅議員)と冷ややかだ。【高橋恵子】
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