ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

9、テロに遭遇

2007年04月06日 | Weblog
1993年2月26日。
その日は私がトレード・センターで働く最後の日でした。
No,1「出発と帰国」で記したように、1993年3月16日にニューヨークを発って日本に帰国する予定でしたので、2月一杯で会社を辞めることになっていました。
2月26日(金曜日)、トレードセンター隣のレストランで昼食を兼ねた送別会を開いてもらっていた時です。
12時半頃だったと思いますが、突然「ドカーン」という大きな音がして、みんなびっくりして「何だろう」と話していました。
しかし、その時は何が起きたのか分からずに家に帰りました。(この日は最後ということで半日で帰りました。)
家に着いてテレビをつけたら「トレードセンターがテロにやられて大変なことになっている」というニュースを放送していました。

地下駐車場2階で爆発物を満載したバンが爆発し、多くの怪我人がでている様子でした。
地下鉄も封鎖され、もう少し帰るのが遅かったらその日のうちに家に帰れなかったかもしれません。
この日は最後ということで地下鉄で会社へ行きましたが、トレードセンターの地下駐車場はいつも車を止めていた場所でした。

後で知ったことですが、この時のテロで6人が殺害され、1000人以上が負傷しました。
この時はタワーは倒壊しませんでしたが、電気系統や電話回線も全て寸断され、その煙は両タワーの93階まで上昇し、充満しました。
テレビに映る助け出された人もススで顔中真っ黒でした。
それから8年後の2001年、2度目のテロで7つの建物からなるトレードセンターコンプレックスは完全に無くなってしまいました。

2006年に公開されたオリバーストーン監督の映画「ワールドトレードセンター」は2001年のテロで救助に向かった警察官の語です。
突入直後にビルが倒壊し生き埋めになってしまうが奇跡的に助け出された実話を元に製作されたストーリーです。
この映画の中でも「93年のテロ」という言葉が何度か出てきます。

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