2759、竜馬の刀

1929年に東京で展示されて以来、行方が分からなくなっていた竜馬の日本刀を北海道在住の坂本家の関係者が保管していたことが16日、分かりました。
坂本龍馬が「特に愛した刀」と伝えられる刀で、高知県立坂本龍馬記念館（高知市）で11月、86年ぶりに公開されます。

見つかったのは刀身約52センチの脇差しです。
備前長船の刀匠「勝光」「宗光」の名や「永正2（1505）年8月吉日」と年月が記され、室町時代末期に作られたとみられます。

坂本龍馬が土佐を脱藩するとき姉の栄から刀もらったというエピソードがあります。
嫁ぎ先から離縁され、実家に戻っていた次姉・栄は元夫柴田作衛門の形見としてもらい受けていた名刀「陸奥守吉行」を竜馬に与えました。
脱藩という重罪に加担した責任をとって栄は後に自害しています。
この話は司馬遼太郎著「竜馬がゆく」をはじめ多くの物語や漫画などで紹介されています。
龍馬ファンにとっては馴染み深い話ですが、真相は確かではありません。
「竜馬がゆく」、「坂の上の雲」など、司馬遼太郎氏の作品は多く読みました。
司馬氏は綿密な調査を基に書いていますが、あくまでも“歴史小説”で、フィクションもあります。
大河ドラマもフィクションを交えたドラマで、史実とは限りません。
現在放送中の「花燃ゆ」も、かなりの部分がフィクションです。
歴史の真実の多くは謎です。