スペシャルタスクチームレポート
昨年9月以来STTの活動により、毎月のようにギルの凍結やアカウントのBAN件数が発表されている。それでも依然として「業者」と見られる集団はヴァナに存在している。BANしても新しいアカウントで戻ってくることを止められない限り、いたちごっこが続くのは間違いない。
”体感”として「業者」が減ったかどうかは人それぞれだろう。私の目には目立って減ったという印象はない。ただデフレが続伸している状況なのは確かで、それがSTTの活動の証と言えるだろう。
STTの活動で評価されるべきことは、”冤罪”として騒がれるような事件が起きていないことだ。当然ながら「疑わしきは罰せず」という理念がなければ”冤罪”は容易く生まれてしまう。
サーバの安定性など他のネットゲームと比べてかなり優秀なのに、それが当たり前になってしまうと評価してもらえない現実がある。”冤罪”を出さないことは当たり前のようであるが、ちょっと想像力があればそれがどれほど大変かは理解できるだろう。
「業者」の活動が目立って減っているとは言わないが、増加していないとは言ってもいいだろう。それだけの取り組みがなされてきた結果だが、それはプレイヤーに対して不利益をもたらしている。
Ex Rare付きの装備品ばかりが増えたこと、デフレが進行していること、これにより合成は特に装備に関してはほとんど死んだような状況である。デュナミスやリンバスに続いて、サルベージ、ナイズルアサルト、エインへリアルとエクレア装備を求めて通う現状は本来の冒険の姿からは遠くなってしまった。こうしたコンテンツでエクレア装備を取り合う図式は、「業者」対策のしわ寄せの面もある。
「業者」への対策はしっかりとやってもらわねばならないが、プレイヤーが負担を強いられる場合、限界は当然ある。エクレア装備の乱発はその限界を超えているように見える。
そして、今回「スペシャルタスクチームへの報告窓口」が実装された。報告の信憑性がどの程度のものかとても興味深い。確かに、明らかに「業者」っぽいグループの特定には繋がるだろうが、それ以外(特にツール使用やRMTに関して)は思い込み、妬み、猜疑心などから”密告”されるケースが多いのではないかと予想する。実際の処分は明確な証拠なしに行われないと信じるが、こうした”密告”が奨励されるとしたらコミュニティのあり方として問題があると言わざるをえないだろう。
NA解禁以前は鯖板の晒し行為が一種の抑止力として機能していた時期もあった。実際はそのほとんどは私怨による晒しであり、見る側がそうした視点を持っていることが前提とも言えた。功罪はともかく、それは公式外だから許された行為だ。
今回のケースは、GMなどへの報告が多く、それによってGMの本来の業務に支障を来たすことへの対策だろう。ただもう少し報告のあり方など検討すべきではなかったか。
一方で、「業者」側の巻き返しと呼ぶべきか、ウィルスサイトへのリンクを関連サイトの掲示板などに貼る行為が最近目立っている。FFXIではなかったが、このブログのコメント欄にまでその手が及んだ。こうした荒っぽい手口がある以上、RMTの解禁など許されてはならない。
「業者」の取り締まりとプレイの自由度。そのバランスをどこに取るのかは非常に難しい問題だ。ただしわ寄せがプレイヤーに及んだときには速やかにフォローを入れる運営が絶対に必要だ。今のFFXIにはそれが出来ているとは言いがたい。STTの活動は支持するし、その成果がすぐに見えないことは理解している。しかし、プレイ自体の面白さを損なう懸念も常に自覚して運営して欲しいものだ。
最後に、
ある中国人ゴールドファーマーの1日:4Gamer.net
The Life of the Chinese Gold Farmer:New York Times
New York Timesの記事で、WoWでの業者(ゴールドファーム)の活動を取り上げている。本当に”仕事”なのよね。まあ儲かるからって「セカンドライフ」始める日本人もいるわけだし、根絶の道は容易くないと分かってはいるんだけどさ。
昨年9月以来STTの活動により、毎月のようにギルの凍結やアカウントのBAN件数が発表されている。それでも依然として「業者」と見られる集団はヴァナに存在している。BANしても新しいアカウントで戻ってくることを止められない限り、いたちごっこが続くのは間違いない。
”体感”として「業者」が減ったかどうかは人それぞれだろう。私の目には目立って減ったという印象はない。ただデフレが続伸している状況なのは確かで、それがSTTの活動の証と言えるだろう。
STTの活動で評価されるべきことは、”冤罪”として騒がれるような事件が起きていないことだ。当然ながら「疑わしきは罰せず」という理念がなければ”冤罪”は容易く生まれてしまう。
サーバの安定性など他のネットゲームと比べてかなり優秀なのに、それが当たり前になってしまうと評価してもらえない現実がある。”冤罪”を出さないことは当たり前のようであるが、ちょっと想像力があればそれがどれほど大変かは理解できるだろう。
「業者」の活動が目立って減っているとは言わないが、増加していないとは言ってもいいだろう。それだけの取り組みがなされてきた結果だが、それはプレイヤーに対して不利益をもたらしている。
Ex Rare付きの装備品ばかりが増えたこと、デフレが進行していること、これにより合成は特に装備に関してはほとんど死んだような状況である。デュナミスやリンバスに続いて、サルベージ、ナイズルアサルト、エインへリアルとエクレア装備を求めて通う現状は本来の冒険の姿からは遠くなってしまった。こうしたコンテンツでエクレア装備を取り合う図式は、「業者」対策のしわ寄せの面もある。
「業者」への対策はしっかりとやってもらわねばならないが、プレイヤーが負担を強いられる場合、限界は当然ある。エクレア装備の乱発はその限界を超えているように見える。
そして、今回「スペシャルタスクチームへの報告窓口」が実装された。報告の信憑性がどの程度のものかとても興味深い。確かに、明らかに「業者」っぽいグループの特定には繋がるだろうが、それ以外(特にツール使用やRMTに関して)は思い込み、妬み、猜疑心などから”密告”されるケースが多いのではないかと予想する。実際の処分は明確な証拠なしに行われないと信じるが、こうした”密告”が奨励されるとしたらコミュニティのあり方として問題があると言わざるをえないだろう。
NA解禁以前は鯖板の晒し行為が一種の抑止力として機能していた時期もあった。実際はそのほとんどは私怨による晒しであり、見る側がそうした視点を持っていることが前提とも言えた。功罪はともかく、それは公式外だから許された行為だ。
今回のケースは、GMなどへの報告が多く、それによってGMの本来の業務に支障を来たすことへの対策だろう。ただもう少し報告のあり方など検討すべきではなかったか。
一方で、「業者」側の巻き返しと呼ぶべきか、ウィルスサイトへのリンクを関連サイトの掲示板などに貼る行為が最近目立っている。FFXIではなかったが、このブログのコメント欄にまでその手が及んだ。こうした荒っぽい手口がある以上、RMTの解禁など許されてはならない。
「業者」の取り締まりとプレイの自由度。そのバランスをどこに取るのかは非常に難しい問題だ。ただしわ寄せがプレイヤーに及んだときには速やかにフォローを入れる運営が絶対に必要だ。今のFFXIにはそれが出来ているとは言いがたい。STTの活動は支持するし、その成果がすぐに見えないことは理解している。しかし、プレイ自体の面白さを損なう懸念も常に自覚して運営して欲しいものだ。
最後に、
ある中国人ゴールドファーマーの1日:4Gamer.net
The Life of the Chinese Gold Farmer:New York Times
New York Timesの記事で、WoWでの業者(ゴールドファーム)の活動を取り上げている。本当に”仕事”なのよね。まあ儲かるからって「セカンドライフ」始める日本人もいるわけだし、根絶の道は容易くないと分かってはいるんだけどさ。