奇想庵@goo

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『セイントオクトーバー』第20話

2007年05月20日 15時24分05秒 | アニメ・コミック・ゲーム
珍しくオープニング前に前回のおさらい。いよいよ物語は佳境に差し掛かってきた。

そんなシリアスさを普段のノリに引き戻してくれるのが、デチ子ことエスメラルダ。彼女が絡むとシリアスな空気が吹っ飛んでいい感じ。特にヨシュアとのやり取りはお見事。

ヨシュアが風邪を引き、功士朗が面倒を見る。この二人の関係が今回の話の軸となっている。普段さんざん虐げられる功士朗だが、本当にいい奴だ。いい奴すぎて女にはもてないだろうなと思うが(笑。そんな功士朗に信頼を寄せるヨシュアだが、ラストで風邪を引いた功士朗に対する振舞いのひどさはいいのか?って感じ。まあルシファーだしね。

この二人とデチ子の活躍でゴスロリ3人娘は影が薄い感じ。クルツとユアン、アッシュとヨシュアと敵との関係でも直接は関わってこないしね。
次回はいよいよクルツ社長が帰還するようだ。出番は少ないがこの作品での彼の存在感は格別のもの。正直、彼がいてこそのセイントオクトーバー(笑。彼の活躍がとても楽しみだ。


『天元突破グレンラガン』第8話「あばよ、ダチ公」

2007年05月20日 15時00分10秒 | 2007春アニメ
最初は微妙に感じたし、途中で作画崩壊の危機や総集編っぽい回を挟み、外部では舌禍事件やら起きたグレンラガンだけど、ここに来て非常に面白くなった。話のテンポの良さは一級品。意図的にハイスピードでインフレを狙い、話を凝縮することで速度と密度を生み出している。エンターテイメントにおいて速度と密度は快感を与える最高のスパイスだ。

以下、ネタバレ。

戦い前のキスシーンは完全に死亡フラグ。まあ何でもありの作品だから生き返る可能性も無きにしもあらずだが、この作品をシモンの物語と見れば、必要な出来事とみなせるだろう。
最初はそうでもなかったが、回を重ねるごとにかっこよくなってきたカミナ。それは最初は口ばかりって感じだったのが、どんどんと行動を伴うようになったからだ。その熱さはガイナらしいケレン溢れるものだった。
ただカミナがかっこよくなればなるほど、シモンの影は薄くなる。シモンの成長のためにはカミナから離れる必要があった。そのための戦いとして描かれた今回はカミナの魅力に満ちたものだった。演出や作画に作り手の力の入り具合が見て取れた。

しかし、一方でカミナを失うことで作品の求心力が問われることとなる。これまでカミナが物語を動かし、人々の中心となり、見る者を惹きつけてきた。シモンが今回の出来事を乗り越えるだけでなく、物語のコアとなり得るかどうかでこの作品の価値が定まってくるだろう。目が離せない作品になってきたと同時に今がまさに分水嶺だ。