奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

安全のコスト

2005年02月20日 18時12分29秒 | ニュース
先日、キャッチボールしていたボールが逸れ、それに当たった少年が不幸にも死亡した事故に対する判決があった。

キャッチボール当たり男児死亡、親に6千万円賠償命令

キャッチボールをしていたのは小学4年生(当時)で、ボールは軟式球、子供たちが遊ぶ中でのキャッチボールが危険だったと言う判断は間違いないが、判決では「死亡することもあるという予見可能性があった」と常識外れの指摘がなされた。
子供たちの体格などが分からないので断定はできないが、一般に10歳程度の子供が投げた軟式球で死亡事故が起こると大人でも予測はできないだろう。もちろん100%起こりえないとは言わない。ただ100%の安全はどこにも存在しない。例えばただ歩いているだけで、人とぶつかってその人が死亡する可能性もゼロではない。子供同士ではしゃぐ中で大声を出し、その声に驚いて心臓が止まる可能性だってないとは言い切れない。結局、危険度というのはあるかないかではなく、程度の問題であり、それを決めるのは常識に頼ることとなる。

学校の安全性に関する議論も盛んだ。ここでまず考えねばならない点は、100%の安全などどこにも存在しないという当たり前のことを認識することだ。例えば、親が四六時中子供のそばにいたとしても絶対に安全というわけではない。事故や事件、人災、天災含め、あらゆる危険の可能性が常に存在している。もちろん安全性を高めることは可能だ。国や地方自治体は国民・市民を守るために努力すべき義務はある。ただし、100%の安全は保証できないし、どの程度の安全性にするかはコストとの関係で考えねばならない。
安全はタダではない。ある程度の安全性までは安く補えるが、100%に近づけようとすれば、かなりのコストがかかってくる。公的空間の安全のコストは税金によってまかなわれる。公的補助などもあるが、コストをかければ私的レベルで安全を高めることもできる。
北朝鮮から核攻撃を受ける可能性は1%にも満たないが、0%ではない。国はそのリスクに対して、ミサイル防衛システムというコストをかけようとしている。もちろん金銭的なコストだけでなく、外交交渉などを通してそのリスクを低くするための努力を行っている。個人のレベルで核シェルターを作る人はごくまれだが、それはリスクがないからではなく、リスクとコストを見比べて選択した結果ということになる。

安全のコストを考える上で、金銭面だけでなく、個人の自由の制限という面でも考える必要がある。最初に上げた事故の舞台となった公園は、キャッチボール禁止ではなかった。しかし、今後これまで禁止でなかった場所でも禁止への動きがあると予測できる。学校の門が施錠されれば、卒業生などの来校は減るだろうし、不登校の生徒がますます学校に来にくくなるとの指摘もある。学校が地域から孤立する傾向が強まる可能性もある。
合理的に安全のコストを考える上で参考になるのが、車(交通)の問題だ。交通事故で毎年一万人前後の死者が出ているが、車を無くせとの意見は出てこない。一万人の命より利便性の方が勝っているという社会的コンセンサスがあるからだ。事故の際にやや過失者有利な状況にも見えるが、これまでの積み重ねで過失割合や責任の度合いなども社会的に認知されている。

もうひとつ気になるのが、「凶悪事件の増加」という認識が広まっていることだ。確かに痛ましい事件はよく起きている。ただ増えているのかと言われるとかなり疑問の余地がある。少年犯罪にしても、凶悪犯罪件数はむしろ減っていると指摘している人もいるし、校内暴力の全盛期から見れば、相当減ってそうな気もする。統計なども相当批判的に見ないと、この問題の場合は本質がつかみにくい。昔は今以上に、表沙汰にせずに済ます風土があったのは事実だから。
安全性を高めるために、社会的異分子を排除する動きは加速しそうな状況だ。その正当化に「凶悪事件の増加」が使われているのもありそうだ。

安全に対してもっとコストをかけるべきだという意見は間違っていない。ただし無制限にコストをかけることはできないし、結局のところ線引きが必要だ。国や地方自治体が無駄遣いを止めた上での話しだが、当然コストに見合った増税も必要となる。「犯罪を起こしそうな人」を排除しても犯罪は減らない。犯罪は誰もが犯す可能性があるのだから。冷静に必要なコストを計算することが今もっとも大切なことだ。


オートリーダー(昨日のヴァナ)

2005年02月20日 16時44分47秒 | FF11
一昨日は詩人のレベル上げでボヤーダ樹へ。忍シ狩赤黒詩で荒稼ぎ。一気に55到達し、念願のバラバラができるようになった。

昨日は、戦士のレベル上げで同じくボヤーダ樹。ナ竜戦召赤黒。レベルは前日より上だったが、火力不足で4チェで限界。それでもなんとか57に上がった。

最近はもっぱら詩人を上げていたので、希望を出していれば普通に誘われた。しかし、やはり戦士だとそうはいかない。夕方は誘われたものの、夜は玉出し放置。ほとんどTV見てたようなもの・・・。組めそうな状況の時もあったんだけどねぇ。リーダーやるときは、よくやるんだけど、やらなくなるとさっぱりやらない。まあジョブにも左右されるせいだけど。戦士も60までは上げたいからオートリーダーやらなきゃダメね。