海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海底ボーリング調査すら終えられずに、普天間基地の辺野古「移設」=「危険性の除去」はいつになるのか?

2016-01-19 21:26:12 | 米軍・自衛隊・基地問題

 19日はカヌー12艇と抗議船2隻で海上行動をおこなった。松田ぬ浜を出発して長崎の岩場に入り、周辺で作業がないかをしばらく確認した。潮がかなり引いていて、浅場での調査は難しいので、岩場を出て大浦湾に向かった。

 大浦湾ではスパッと台船と緑のクレーン付き台船で、海底ボーリング調査が引き続き行われている。クレーン付き台船の調査は午前中のみで、午後はガイドパイプがやぐらからはずされていた。スパッド台船の調査は午後も行われている。

 宜野湾市長選挙の真っ最中だが、普天間基地を辺野古に「移設」すれば「危険性の除去」が進むと現職の市長は語っている。だが、それはいつになるのか。一昨年の8月から始まり、11月末には終わるはずだった海底ボーリング調査すらまだ終わらないのだ。

 大浦湾に設置されているスパッド台船とクレーン付き台船は、辺野古新基地建設の大幅な遅れと困難さを示す象徴と化している。当初、沖縄防衛局が3カ月ちょっとで終わる、としていたものが、17カ月経ってもまだ終わらない。この事実に佐喜真氏はどう答えるのか。

 午前中、フロートの中に入ってスパッド台船をめざし、抗議行動をおこなった。この日は向かい風が強く、前に進むのにも苦労する状況だった。波が荒いとカヌーを操るのも難しい。途中で待ち構えている海保のゴムボートから必死で逃げていたが、最後はフロート内に入った全員が拘束された。

 松田ぬ浜に戻され、テント2で昼食をとってから、午後の行動に入った。午後も風が強かったので、陸上での作業の様子や台船の調査の様子を確認したり、カヌーの練習をして午後2時半過ぎに引き上げた。沖縄も冷え込んだ1日だったが、時おり日が照ってくれたのが有り難かった。

 猫やら犬やらテント2はにぎやかだ。冬の海は厳しいが、寒さに負けずに頑張りましょう。

 


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