海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

台風対策に追われる沖縄防衛局

2015-08-03 23:01:59 | 米軍・自衛隊・基地問題

 2日は午前8時50分頃、松田ぬ浜を15艇のカヌーで出発した。辺野古崎の岩場を抜けると、舳先にクレーンの付いた作業船が、フロートを引っ張って陸地の方に運んでいるのが見えた。抗議船のメンバーによれば、航路近くのフロートをはずして移動していたとのこと。

 米軍のプライベートビーチでも、クレーン車でフロートやオイルフェンスを奥の方に移動していた。台風13号が接近しているため、沖縄防衛局はその対策に追われている。帰りに第3ゲートから見ると、ビーチ前の海にもフロートが集められていた。

 7月につづき8月もまた、台風に振り回されて海底ボーリング調査が大幅に遅れることになる。日頃のおこないが悪いから、罰が当たっているわけだ。沖縄防衛局はさっさと調査を断念して、辺野古から出ていくがいい。

 厳しい暑さが続いている。海に入って体を冷やしたりしながら、午前11時半まで作業の様子を監視した。各自で立ち漕ぎやフロート越えなどカヌーの練習をしたが、さすがに若い人は進歩が早い。

 台風13号が過ぎ去るまでは、作業の進展はないと判断し、体力の消耗も考え、午前中で早めに海上行動を終えた。

 松田ぬ浜に戻る途中、米軍が水泳訓練を行っていた。赤い二つのブイの間を、シュノーケルをつけた米兵が数名往復していて、ゴムボートがそばについていた。美しい沖縄の海が軍隊と戦争のために利用され続けている。そのこと自体を否定しなければならない。

 カヌー置き場のそばに咲いていた花。夏も盛り、テント2のまわりの木々では、ホーピル(アカショウビン)がよく鳴いている。子どもの頃から聞きなれた声で、いつまでもこの声が聞こえる沖縄であってほしいものだ。いや、そうしなければならない。

 


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