海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ひとまず中断に追い込みはしたが…

2015-08-05 03:15:53 | 米軍・自衛隊・基地問題

 4日は午前8時45分頃、松田ぬ浜をカヌー14艇で出発した。辺野古崎の岩場付近にはいると、浜の方でフロートの片付け作業をしているところだった。浜に上げたフロートの両端をトンブロックに結びつけて流されないようにしていたが、これで大丈夫なのだろうか。台風時の高波は浜を覆うと思うのだが。

 前日と同じようにフロート越えの練習をやろうと思っていたのだが、辺野古崎と長島の間のフロートがすべて撤去されてしまったので、大浦湾の波になれる練習を行った。平島と長島の間を抜けて航路標識をまわり、長島の間を抜けるコースを全員で進んだ。

 航路標識はアジサシの格好の休み場所となっている。満潮で波も穏やかだったが、それでもリーフ内とは漕ぐ感触が違う。以前は大浦湾を広範囲に漕いで抗議していたが、最近は長島の近くを漕ぐ程度だった。もっと大浦湾を漕ぐ機会を作って体を慣らしておかなければ、と実感した。

 そのあと、辺野古崎の近くで監視活動を行っていると、日本政府が普天間基地の辺野古「移設」作業を1ヶ月中断するというニュースが伝わってきた。当然、政府の側にも思惑があってのことだ。しかし、ゲート前と海上での激しい抗議行動がなければ、このような一時中断にはいたっていない。

 フロートの設置からもうすぐ1年になる。いまだに海底ボーリング調査を終わらせず、本体工事の着工を大幅に遅らせてきたことの意義を確認したい。日本政府。沖縄防衛局は1カ月「移設」作業をしないというのなら、大浦湾に残っているフロートをすべて撤去せよ。

 午前11時まで監視活動を行ってから松田ぬ浜に引き上げたが、しだいに風が強まっていた。カヌーチームや船団も5日以降は台風対策に入る。海の安全に気をつけましょう。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 台風対策に追われる沖縄防衛局 | トップ | キャンプ・シュワブにおける... »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事