海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

平和行進最終日と「5・15平和とくらしを守る県民大会」

2013-05-20 15:34:40 | 米軍・自衛隊・基地問題

 19日は平和行進3日目(最終日)で、行進終了後は引き続き「5・15平和とくらしを守る県民大会」が開かれた。平和行進には途中から参加し、国道58号線を南下して到着地の宜野湾市海浜公園に向かった。

 日曜日で子ども連れの参加者もいたが、第1回の平和行進の年に生まれた子どもはすでに30代半ばとなり、「復帰っ子」と呼ばれる1972年生まれの人たちは40代となっている。平和行進が年中行事として、当たり前のものになってはならない。この行進を1日も早く終わらせるために歩いている。

 途中、数人の右翼が挑発しようとしたが、特に混乱はなく行進が続けられた。時おり雨が降り、蒸し暑いなか宜野湾市海浜公園に到着し、歓海門をくぐった。

 高江からSさんが「やんばるの森にオスプレイはいらない」という緑のノボリを手に、連日平和行進に参加していた。高江のヘリパッド建設工事は、3~6月の間はノグチゲラの営巣を理由に大きな音が出る工事は止まっている。しかし、7月からは本格的に工事が再開され、N4で二つ目のヘリパッド建設が行われようとしている。

 それだけでなく今回は、N1でも作業用道路の砂利の敷設が予定されているという。2カ所で同時に工事が行われれば、阻止行動も一段と厳しくなり、多くの参加者がなければとても止めることはできない。沖縄の軍事基地の現実を見て、そのあと何をするかが重要である。県内外から参加した皆さんに、ぜひ高江のヘリパッド建設阻止行動に参加してもらいたい。

 

 午後2時過ぎから県民大会が始まったが、途中から激しい雨となり、予定されていた発言の大半が取りやめとなった。そういう中で、韓国から参加した孫康鎬(ソンガンホ)さん(「開拓者たち」代表)と金福童(キムボクトン)さん(旧日本軍「慰安婦」)が演壇に立った。

 過酷な体験を語ることは、思い出したくない記憶をよみがえらせ、心と体に再び痛みを与える行為だ。戦時性暴力を受けた韓国の女性たちが、くり返しその痛みに耐えなければならない状況が、日本では克服されないどころかより悪化している。橋下徹や石原慎太郎のような政治家が、差別意識丸出しで言いたい放題言っても、公職を追われることさえない。橋下市長を辞職させ、政治家の暴言がまかり通る風潮を断ち切らねばならない。

 

 


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