海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

オスプレイと普天間基地の撤去を目ざして決意も新たに!

2012-10-08 21:17:58 | 米軍・自衛隊・基地問題

 10月8日は午前8時から普天間基地の野嵩ゲート前で、強行配備されたMV22オスプレイの撤去を目ざして、決意も新たに抗議集会が開かれ、今週も座り込みを続けていくことが確認された。韓国の反基地運動と連帯してたたかっている皆さんや国会・県議会・市町村議会の議員の皆さん、大阪、奈良からの参加者、市民団体、退職教の代表、高校生などが次々とマイクを握り、オスプレイ配備強行に対する自分の思いを語った。

 普天間基地の各ゲート前での座り込みの中、何度も歌われた「一坪たりとも渡すまい」を作詞者の佐々木末子さんのリードで合唱した。合唱の前に佐々木さんから、作詞した背景にある昆布土地闘争の様子が語られた。

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2010-04-25_6005

 9月30日に野嵩ゲート前で歌われた「一坪たりとも渡すまい」がユーチューブに投稿されている。機動隊の強制排除が始まる前の緊張した状況のなかで、市民たちが自らを鼓舞するように歌った映像である。

http://www.youtube.com/watch?v=vV86yPUdtfQ

 歌のあと国道330号線に向かって、オスプレイ配備反対を訴えるピーアール活動を行った。続けて野嵩ゲート前や森川公園、上大謝名などで凧や風船を揚げて、オスプレイ配備強行に抗議した。釣り竿を用意して森川公園に行ったのだが、長い間使っていなかったのでリールの調子が悪くてうまくいかず。風も強くてほかの参加者も凧を揚げるのに四苦八苦していた。凧揚げに躍起になっていて写真を撮るのを忘れてしまった。

 8日は体育の日で公休日だったが、米軍は通常通りの訓練を行うと考えての取り組みだった。しかし、米軍も8・9日と休みになっていて、取り組み自体は空振りに終わる。それでも、子ども連れの家族や若者たちのグループが何組も参加していて、皆それなりに楽しんでいた。平日の昼間に行われる座り込みには、学生や勤め人は参加しにくい。休日に家族連れで参加できるこういう取り組みを通して、オスプレイ配備を決して受け入れない、という意思を示すのも大切なことだと感じた。

 基地周辺での凧揚げや風船揚げに対して、凧糸がオスプレイのローター(回転翼)に絡まって墜落する、とインターネットで吹聴している人もいるようで、呆れてしまった。回転しているローターに触れようものなら、人間の胴体だって真っ二つだろう。凧や風船など風圧で吹き飛ぶだろうし、凧や風船で落ちるようなら実戦で使える兵器ではない。凧揚げというささやかな抗議にまで難癖つけてネットで文句を言っている人たちは、自分の頭の上を飛ぶオスプレイを見上げる沖縄の人たちの気持ちを想像したことがあるのだろうか。

 午後1時に野嵩ゲートに再び集まって集会を開き、この日の活動を終える。午前に続いて参加者の発言が続き、私も発言させてもらった。「新基地建設問題を考える辺野古有志の会」の皆さんも辺野古から駆けつけ、辺野古での取り組みを報告していた。日本政府は、普天間基地が市街地にあることの危険性を逆手に取り、オスプレイ配備を利用して一気に辺野古「移設」を進めようとしている。これから辺野古での取り組みも重要となる。普天間、辺野古、高江をはじめ金武町や伊江島などオスプレイが飛来する地域を結んで、全県で撤去運動を進めていきましょう。

 野嵩ゲートでの取り組みは今週の金曜日まで午前7時から行われます。大山ゲート前での市民有志による取り組みは、9日は休みで10日から12日まで午前6時から行われます。時間の都合のつく方はぜひご参加ください。

 

 

 



 


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