海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海底ボーリング調査ほか各作業の監視活動。

2017-04-03 23:51:08 | 米軍・自衛隊・基地問題

 週明けの4月3日は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古岬を通って長島の近くまで漕ぎ、フロート付近で待機しながら海と陸の作業の様子を見た。抗議船は4隻が動いていて、トランシーバーで各所の作業の状況を聞きながら、長島や瀬嵩で汚濁防止膜が設置されるのを警戒した。

 長島近くのフロートの網を張った金棒がまた破損している。前日は風が強かったので、波で揺さぶられて枠から外れたのだろう。杉の角材で枠を作っているのだから、ネジ釘が緩むのは分かりきったことだ。沖縄防衛局は卑劣な組織なので、構造的欠陥による破損も抗議船やカヌーのせいにするかもしれない。だが、人間の力より自然の力の方がはるかに強い。

 平島で昼食をとったあと、午後は大浦湾の様子も見た。 この日は新たな汚濁防止膜の設置はなく、大浦湾の東側に張られたD~Fラインの汚濁防止膜を沈める作業が行われていた。いったん沈めたあと再び空気が入れられて浮上していたのでテストしていたのだろう。

 大浦湾には現在、小型のスパッド台船が3基、クレーン付きの大型スパッド台船が2隻入っており、この日は各船で作業員が掘削棒を海中に入れ、ボーリング調査を行っていた。既視感のある光景だが2014年の夏から行われた海底ボーリング調査がいかに杜撰なものだったかを自己暴露している。

 調査をすればするほど色々な問題点が出ているのかもしれない。政府・防衛省は問題をひた隠しにするだろうが、ポセイドン1の動きを含めて、今になってこれだけボーリング調査をしている理由を沖縄防衛局はきちんと説明すべきだ。

 ポセイドン1は大浦湾を広範囲に動いて調査していた。米軍のレジャービーチ(やに浜)から小浜(くばま)にかけて工事用道路の整備が進められている。海と陸で同時並行していくつもの作業が行われている。

 この日、新しい動きとして目立ったのは、映画館近くの作業ヤードに大型のクレーンが姿を見せ、テトラポットの型枠を組み立てる作業が行われたことだ。この場で生コンを流し込んで固まらせるつもりだろうか。

 このような資材はゲートから搬入されている。海から見ていると資材を積んだダンプカーやユニック車が辺野古岬の方に来て、資材を下して戻っていくのが確認できる。これを止めるにはゲート前に多くの人が集まるしかない。週に一度でも月に一度でも、まずは辺野古に足を運んでほしい。

 よく晴れて暑いほどの1日だった。フロート近くで監視活動に終始したが、午後3時過ぎに活動を終えて引きあげた。

 


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