海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

瀬嵩側JKラインで浮沈式汚濁防止膜が設置される。

2017-04-04 23:58:40 | 小説

 4日は朝、カヌー12艇で松田ぬ浜を出発した。キャンプ・シュワーブ内の作業ヤードで製作されているテトラポットの型枠が6個ほどできているのを確認し、辺野古岬を通過した。長島の近くまで来ると、網付きフロートの鉄棒の枠が新たに壊れている箇所があった。土台が杉の角材なのだから、波で揺さぶられているうちにネジ釘部分が傷むのは分かりきったことだ。

 前日指摘したは箇所は破損が進行して、なかば水没していた。作業和船がやってきて若いダイバーが修理していたが、壊れては直しできりがない。沖縄の下請け、孫請け業者からすれば仕事が続いて有り難いかもしれないが、税金の無駄遣いでしかない。政治家と防衛官僚、ゼネコンと関連業者が儲かる仕組みを維持する、これも巨大な辺野古新基地利権の一部なのだ。

 午前10時半頃、大きめの作業和船が来たので何をするかと見ていたら、鉄板を重ねたアンカーにブイを取り付ける作業を始めた。すぐ目の前での作業なのでカヌーチームはフロートを越えて抗議し、8人が海保に拘束された。前回は鉄板アンカーの投下に精いっぱいで、ブイを取り付ける余裕がなかったらしい。

 この日はMV22オスプレイや各種ヘリの飛行訓練が目立った。オスプレイは2機編隊で飛んでくると、1機がキャンプ・シュワーブ内の野球場(おそらく)に着陸し、もう1機は大浦湾上空を旋回する訓練を行っていた。シュワーブ内には計4回着陸していたが、低周波を含むオスプレイの爆音は体に響き、何度聞いても不快なものだ。

 平島で昼食休憩をとったあと、午後も長島周辺で監視行動を続けた。米軍のレジャービーチ近くでは、バージ船に載せた汚濁防止膜を赤白クレーンの台船が海におろす作業を進めていた。午後3時半近くになって、タグボートが汚濁防止膜を曳航して瀬嵩方向に進み始めたので、カヌーチームも抗議船に乗って急行した。

 この日は北東の風で、瀬嵩ではフロートが外側に張り出していた。フロートは鉄棒とロープ付きで、海保のGBが内と外で警戒態勢をとるという困難な状況での抗議となった。作業員たちはこの条件で、今日のうちに汚濁防止膜を設置したかったのだろう。カヌー8艇のうち4艇がフロートを越えたが、海保がすぐに海に飛び込んでフロートのそばで拘束された。

 瀬嵩側に浮沈式の汚濁防止膜が設置されたが、まだH鋼につなげる固定式の汚濁防止膜が残っている。赤いクレーンの台船はこの日、鉄板を重ねたアンカーの積み込みを行っていたようなので、明日(5日)以降、長島近くで投下があるかもしれない。長島近くでは、まだ汚濁防止膜の設置が終わっていない。フロートのすぐそば、あるいはフロートの外にはみ出した場所での作業なので、時間がゆるす人はぜひ抗議行動に参加してほしい。

 

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