アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

M120号制作記その30

2017-04-22 18:01:02 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 左隻はともかく、右隻はこのままでもいいのではないかという気がしてきた。月曜に引き続き、今日も主題となる事物を描いたのだが、ほとんど描かなかったのと一緒で、左隻、右隻ともに画面をじっと見て過ごした。

 では今日は2枚とも何を描いたかというと、ほぼ手をつけていない細部描写をしただけ。それもほんのわずか。2枚とも、あと1回か2回でこの描写も終わるので、そうするといよいよ作品の印象がはっきりすることになる。

 ここまで描き進めてみると、先行してほぼ完成させた背景に、2枚とも彩度の高いところやもっと暗くすべきところが散見するので、これはいずれ修正しなければならないが、主題となる事物が完成してからでも遅くはなく、急ぐ必要は全くない。

 問題は右隻なんですね。冒頭で書いた通り、このまま主題となる事物は完成させても面白い。その代り左隻をしっかり描き込むと。それもありかなと。もちろん手を入れられるなら、どんどん入れたいところなんですが、どうするか難しい。

 要するに今現在面白い仕上がり、表現になっているんですね。で、この表現を残しつつ、できるだけ描き込みをしたいんですが、そうするとこの面白さが失われてしまうんじゃないか、と思って手を出しづらい状況になっているわけです。

 まあ今日は2枚ともじっくり眺めたというところで終わりにし、どのみち明後日の月曜にも描きますから、そこで何か取っかかりが見つかればいいかなあと。

 今日のところは仕方ないですね。どうしたらいいかわからないときはじっくり画面を見るしかない。これを繰り返し、それでも何も浮かばないならそのまま完成させるしかない、それは自分の腕前の未熟さを含め、やむを得ないところ。

 どうしたらいいのかわからないまま、闇雲に描いても、作品が台無しになるだけ。ここは辛抱のしどころ。どうしたら作品が良くなるか、画面を見つめるのも制作のうちなのです。

 蛇足)もう今日はしょうがないから、これからハイボール飲みます。雨が降っているせいか、少々肌寒いですが、構わず飲んじゃいます。


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