作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

12月21日(日)のTW:内田樹氏に対する池内恵氏の批判

2014年12月22日 | ツイツター

僭越ながら、私も同感であります。 fb.me/1SYYCihIo


 
※追記20141222
 
上の私の FACEBOOK 経由のツィッターだけでは、私の判断が全くに逆さまに受け取られかねないので、念のために追記しておきます。私は、戦後民主主義者の内田樹氏の論考に共感したのではなくて、内田樹氏に対する、池内恵氏の「批判」に同感したのです。念のために、内田樹氏の論考と、それに対する池内恵氏の批判を記録しておきます。さすが東京新聞というべきか。(^-^)
 

<衆院選を終えて>「カネ優先」見直す時 思想家・内田 樹氏

写真

 有権者の二人に一人が棄権した衆院選。結果は自民党が二百九十議席を獲得し、「一強」の時代が続くことになった。私たちはこの時代をどのように受け止めて生きていくべきなのか、識者に意見を聞いた。

 今回の選挙で有権者が示した判断は、判断しないということでした。ある人は経済が悪くなったと言い、自民党は良くなっていると言う。どちらが本当か分からない。だから、判断を保留した。いずれ判断するけれど、今は中腰(ちゅうごし)の姿勢で見ているという感じです。

 結局、有権者数を分母にした全国の比例代表の得票数でみれば自民党は千七百七十万票で、17%にすぎない。それを圧勝というのはおかしい。戦後最 低の投票率も「安倍政権の結果が出るまでもうちょっと待とう」と大きな変化を望まなかったせい。世の中を変えたいと思えば、若い人たちも投票するわけです から。

 自民党は「争点はアベノミクス」と言った。要は経済成長すればいいんでしょう、と。有権者の多くも最優先事はカネだと同意した。ならば結論は簡単で、国を株式会社みたいに管理運営すればカネがもうかるようになりますよ-となる。

 国を株式会社化するのに民主主義は邪魔です。独断で早く決めて、早く結果が出るのが好ましい。株式会社のサラリーマンのそんなマインドが国民に共有されてきている。それがトップダウン好きの安倍さんとマッチして急速に強権的な政治が定着してきています。

 いわばワンマン社長のような安倍さんですが、その政権は戦後最も危険だと思います。自民党の改憲草案では、首相が緊急事態を宣言すれば、憲法を停 止する形で事実上の独裁が可能になる。集団的自衛権も米国が要請すればですが、中東で米軍の戦闘行為の下請けのようなことをやる。人を殺したり殺されたり して、結果的に国内外でテロの標的になって民間人が殺傷されるということは起こりえます。

 日本の戦後七十年の民主主義の政体を根本から変える問題です。安倍さんはそれを語らず争点隠しをした。逆から言えば、何をしようとしているか分 かった段階で国民の支持が失われるのを彼らは知っている。最後までウソをつき、だましながら、ひそかに実現できるのか。安倍政権が抱える最大のジレンマで す。

 私たちにできるのは、カネ以外のことを考えてみることです。カネもうけを考えると、原発を動かすとか、武器輸出しようとか、戦争やろうとか、カジ ノ呼ぼうという話になる。かつて皇軍無敵と言い続けたように経済成長を追い求めるプランもあるけれど、経済成長なしでも生きていけるプランBも用意しない と。

 日本国は倒産しましたのであとは勝手に生きてください、とはいきません。「grow(グロウ) or(オア) die(ダイ)(成長か死か)」 じゃ駄目なんです。経済成長なき世界での「how(ハウ) to    (トゥ) live(リブ)(どう生きるか)」を問うべきときではないでしょう か。

  (聞き手・辻渕智之)

<うちだ・たつる> 神戸女学院大名誉教授。思想家、武道家。専門はフランス現代思想。近著に「街場の戦争論」。東京都大田区出身。64歳。

※東京新聞2014年12月18日 朝刊電子版 http://goo.gl/rwElpS

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上記の内田樹氏に対する池内恵氏の批判は次のようなものです。

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や れやれ。こういうものを「思想」と呼んでいるうちは、日本のメディアは3流以下。「思想」というものを勉強している人間として、本当に許せない思いだ。大 学で勉強している人は、こういう独りよがりのオッさんが実際に世の中を動かしている面はあるから、そういう人たちをどうにか出し抜いて生きて行くhow to liveを身につけるために頑張りましょう(ニコッ)。しかし国民は金儲けを選んだんだから、それなら国を株式会社すればいい、、、て論理が無茶苦茶で しょ。誰もそんなこと言っても考えてもいませんよこの人以外。でも、そういう浅ーく無茶なことを言うのが「思想」だということになっているのが日本スタン ダードであることも確かだ。恥ずかしい。これではまともに考える能力がある人は「思想」家にはならんよ。だって一緒にされたら恥ずかしいもん。これでは 「文系学部は廃止」とか「新聞は読まない」と言う人が多数になるのも時間の問題、というかもうそうなっているんだろう。本人も記者も惰性でやっているんだ ろうけれどもね。若い雑誌記者が話を聞きに来て、「一体どうやったらそういう話になってしまうんですか」というところをこっちから取材していたら、こうい うタイプのオッさんが編集部の上にいてそういう誌面になってしまう、、、ということを記者が愚痴り、しまいには「言い方は悪いが、『情弱』のために紙の媒 体は作られている面がある・・・」とつぶやいたのを思い出した。送られてきた誌面は確かにそういうものになっていた。「若者」の閉塞感はこういう自称反体 制のオッさん言論権力者が作っているということを、こういう御仁と取り巻きは自覚することはないんだろうなあ。それで食っていけるから。まさに「カネ優 先」はこの人たちだ。日本の若者は優しいから、社会のあらゆるところにいるこういう独善の権力者を叩き斬らないからな。

 
※出典 池内恵 「やれやれ、こういうものを思想と呼んでいるうちは……」
     http://goo.gl/gykCph
 
 
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