京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

興聖寺・その4

2023-04-30 09:10:48 | 京都・宇治
こんにちは。
連日興聖寺で疲れてきた?
今日で終わり。安心してください。
寺門を出ましょう。


坂道の横に流れる清水。
この寺へと続く坂道は「琴坂(ことざか)」
と呼ばれております。

なぜか。
サラサラと流れる川の音が
優雅に奏でられる琴の音色に聞こえたのだとか。
昔の人は風流ですね~。

琴坂の両脇には青葉の紅葉がお出迎え。
夏でも木陰に入ると、サラサラと流れる
水が涼しい風を起こし、ヒンヤリ。
探すと沢蟹がたくさん潜んでいます。

そして、岩を削って造られた参道も
石垣と岩垣が交互に現れるので
面白いです。


石垣


岩肌。

山の岩の地層(?)が斜めに走っているのが
見て取れて、わーお面白ーいと、
楽しませてくれます。
ここでN〇Kの”ぶらタモリ“なら
「この岩は〇〇で、川から隆起して・・」と、
とても興味深いお話が繰り広げられるの
だろうな~なんて、思ってしまいます。
私には…「岩」としか。(笑)


「岩」(笑)

はぁ、お寺も坂道も面白かった。
(お前だけやろって言わないの。
皆様も足を運んでみて来てください。)
ここで423展のお話もお終い。
明日からは通常の世界線の話題に戻りますね。
(去年の世界線(笑))

と思いましたが、掛け軸(絵)のお話を
書き忘れております。
忘れないうちに書きますね。
それではまた明日。
Please stay healthy and staysafe.
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興聖寺、その3(?)

2023-04-29 12:33:57 | 京都・宇治
こんんちは。
こんにちは。
今日も今日とて興聖寺。

写真は、座禅を組むときに使う
おざぶ。すわり心地、よかったです。

そして、その前にある板張りの部分、
そこに食器を置いて食事を頂くそうです。
なので、我々が踏んではならない神聖な場所。
きっと修行中の方々も
踏んではならない場所なんでしょうね。
横切って歩いてはいけない場所もありました。
位の高い人しか歩いちゃダメなのかな?

さて、伏見城の遺構,血天井です。

チョークで囲ってある~!(笑)
手の跡です。
少し分かり辛いですね。
薄眼で見てください。手の平の跡にみえた?
後、足跡もくっきりありました。
胴体いかしら?という部分も。

後は、急須の部屋に掛けてくださっていた
掛け軸も、なんか良かった(ざっくり感想)

「朝日山の朝日観音いいよね」と、
黄檗山万福寺を開かれた
隠元和尚(いんげんおしょう)が書いたお軸。


『隠元和尚・・明の高僧、名前が語源ともなった
インゲン豆はもちろんのこと、ごま豆腐や
胡麻和え、けんちん汁も隠元和尚が
明時代の大陸から持ち込んだもの。
スイカや筍、レンコンにナスビ、モヤシと言った
野菜・果物も。
印鑑や木魚、ダイニングテーブルまで……!
そして、教科書にもよく使われる、
”明朝体”の文字もまた、隠元和尚によるもの。
図書館や福神漬けなどは、
お弟子さんたちが広めたのだとか。
(長崎プレスさんの記事を抜粋)

ま、読めませんでしたけれども(笑)
かろうじて「朝日山」が読み取れました。
(小さい文字の2行目に朝日山と・・)

さぁ、中の面白かった部分はこんなもんかな。
あ、禅寺の一日を書いた絵がすてきー!と言う
物があったので、またご紹介いたしますね。

今日はこの辺で・・。
また明日。よいGWをお過ごしください。
Please stay healthy and stay safe.
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興聖寺・その中

2023-04-28 17:04:38 | 京都・宇治
こんにちは。
今日は423展でお世話になっている
興聖寺(こうしょうじ)さんの中のお話です。


写真は、
庫裡(くり・お寺の台所)の入り口にある
時を知らせる魚。
同じようなものが、黄檗山万福寺
(おうばくさんまんぷくじ)にもあります。
興聖寺のお魚は
叩かれ過ぎてお腹へッコんじゃった?

進みましょう。

大きなかまど。片付いている台所。
お湯を沸かす鍋が掛かっているのかな?
もっと落ち着いて写真を取りたかったのですが、
グイグイ入って行っていいのか
ちょっと悩んでしまって、遠慮がちな写真(笑)
タイルがピカピカで素晴らしかったです。


スッと伸びる廊下。
鴬張り(うぐいすばり)でした。
けきょけきょ言うていました。
そして・・この廊下の天井は・・

なんと伏見城の遺構、血天井!
血天井の跡が見たい?


分かりやすいように
チョークで囲ってるのが笑えました。
いいんだろうか?(笑)


さいご、食事を取ったり、講義を聴いたりする
神聖な修行の場でのVR体験の一コマ。


大真面目やで。
自分のピースは見えてへんで。
神聖な場所やっていうてるのにネ。

まだもう少しあります。
明日以降もおたのしみに!
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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423展・こぼれ話

2023-04-27 16:36:58 | 京都・宇治
こんにちは。
今日は、(今日も)423展のお話です。
作品にもっと近づいて見て見ましょう。


写真は、8代の頃の急須。
持ち手がしめじ。もしくはキノコ。
そして、急須の胴体の一番上には
松ぼっくりが左右についております
(という事は。。上のキノコは
マツタケを暗示。。?)笑
そして裏返すと、な、な、なんと!
カキー!

果物の柿。

これ、急須の形になっているけれど
土瓶蒸しに使うやつじゃね?なんて
話をしておりました。
でも、穴がどう見ても急須。
秋のピクニックなどで使う
茶目っ気ある器だったのかもしれませんね。

あとは、一度割れてしまったものを
「かすがい」で止めて修繕してある急須。

「かすがい・・
金属製で「コ」の字の形状をしており、
尖った先端部が2つある釘をいう。
両端をつなぎ合わせる木材に
それぞれ打ち込むことにより接続する。」
ホッチキス(ステープラー)
の刃のような形のもの。


”かすがい”で止めてあります
有名な「馬蝗絆(ばこうはん)茶碗」も
ひび割れをかすがいで止めてありますが、
大胆な技術ですよね。

馬蝗絆茶碗のページ(東京国立博物館)
東京国立博物館 - コレクション コレクション一覧 名品ギャラリー 館蔵品一覧 青磁茶碗(せいじちゃわん) 銘馬蝗絆(めいばこうはん)

将軍が「この茶碗ヒビいっちゃったから
直す、もしくは同じの作って?」と、
朝鮮に送ったら、
「こんな素晴らしいもの、もう作ってないし
作れないから、コレで勘弁して!」と
”かすがい”で止められた茶碗を
送り返してこられたというもの。
馬蝗絆(ばこうはん)の意味は、
かすがいを「馬に止まったイナゴ」
に見立てて着けたんだって。
青い馬がいた・・?謎・・。
ま、いっか。


急須の中。使っていた跡がありありと。

中までかすがいの先が貫通していないのね。
貫通すると漏れるからあたりまえか。
割れずにかすがいを打つ穴をあけて
打って止めるという技術。すげぇ。

えーっと、何の話がしたかったんでしたっけ?
展示内容をお伝えするんでしたね。
いやぁ、面白いものがあると
そればっかり写真に撮っちゃって、
その他の写真を撮ってきていないので、
今日はここで終わっておきますね。
(写真を撮り忘れたんだろって言わないの!)

明日からは興聖寺の中をご案内いたします。
423展、5月14日までです。
良かったら訪れてくださいね。

作陶館GWの営業
4月29日、5月2,3日は
お休みを頂きます。
宜しくお願いいたします。

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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423展

2023-04-26 15:45:17 | 京都・宇治
こんにちは。
今日も423展のお話をいたします。

今日は、展示内容を少々。
冒頭の写真は、茶碗の展示。
竹で囲われた茶碗たちを眺めて頂きます。

そして、茶碗の足元も見て頂けるように
ガラス的な物の上に乗っかてっています。


竹の間に灯りが通っているので
不思議な結界が出来ております。
茶碗の部屋と急須の部屋があります。

(とっても説明的)笑


急須の部屋
手前の急須が8代~12代の急須。
奥に行くほど現在の急須。

よく見て頂くと、
口の形お湯が通る穴の違いなど、
時代によって変わってきているのが
分かると思います。


我々でも、こんなにたくさんの
急須や土瓶を一度に見ることは
ほぼないので、とっても貴重です。

薪で窯を焚く時代に、
真っ赤に焼きあがった辰砂(しんしゃ)
温度の上がり方か、窯の中の雰囲気で
全体の色が飛んでしまい
白く焼きあがる事も有る辰砂。
コレを近くで見るだけでもすごいころ。
ガスで安定して窯が焚ける
現代になっていても、
白くなることがある辰砂。凄い事なんだよ!

なので、見にいらしてください。
これから雨もやむみたいだしね?


会場の最後のチェックをする窯元親子


VR機器で朝日焼の「これまでとこれから」も
見て頂きたいです。
お寺の中をぐるりと廻れるというのも魅力的。
貴方のお越しをお待ちしております。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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