荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

染井霊園の桜と二葉亭四迷

2024年04月11日 | 散文

染井霊園の桜が満開です。背景の曇り空が残念です。

もう、墓地を散策することに抵抗感はありません。でもやはり、違和感はあります。

やって来たのは「二葉亭四迷」本名「長谷川辰之助」の墓所です。「言文一致」の先駆者として小学校で習いました。処女作「浮雲」が有名ですが、未だ読んだことがありません。

41歳で亡くなっています。壮年期での死去ですね。小学校で、「文学なんかやる奴はくたばってしまえ!」と父に罵られ反発して、筆名を「二葉亭四迷」とした、と教わりました。改めて調べてみると、「処女作『浮雲』に対する卑下、特に坪内逍遥の名前を借りて出版したことに対して、自身を『くたばってしまえ』と罵ったことによる(異説あり)。文学に理解のなかった父に言われたというのは俗説である」と書かれていました。へえ~、認識を新たにしました。

曇り空の墓地を、桜を見ながら行きます。

今年の染井霊園の桜です。

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染井霊園の桜と高村家と岡倉家

2024年04月11日 | 散文

4月8日の話です。

桜の報告が立て込んでいて、随分過去の話になってしまいました。

先日の日曜日は桜が見頃になって初めての晴天でしたが、所用で外出できませんでした。今日も曇り空の観桜です。やって来たのは「染井霊園」です。

お墓に近い位置に桜があるので写り込みます。気味が悪く思われる方はスルーして下さい。

4月2日は高村光太郎の命日「連翹忌」でしたね。

高村家のお墓です。家紋は「五三桐」なんですね。

レモンが供えられています。「智恵子抄」に「レモン哀歌」が登場します。精神を病んだ智恵子が、最期に齧ったレモンによって意識がハッキリし、そのまま息を引き取った、と言われています。

桜ヶ丘満開の霊園を移動します。自転車を押しながら桜を眺めます。

岡倉天心の墓所です。正面が岡倉天心(本名:岡倉覚三)の墓です。

奥に両親に有るのが両親の墓です。

見上げる満開の桜です。

花吹雪が始まっています。

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靖国神社の桜/2024年

2024年04月11日 | 散文

最近、靖国神社が世間をざわつかせています。

陸上自衛隊に続き海上自衛隊でも、幹部を含む自衛官らが集団参拝しました。憲法が定める「政教分離」に抵触するのみならず、旧日本軍と「断絶」していないのではないかとの指摘があります。

また、新たな宮司に元海将が就任しました。自衛隊の将官経験者の就任は初めてのことです。

境内は桜が満開です。

一番人気はやっぱりこれです。

今年は随分都民をざわつかせました。

まだかまだかと、都民皆んなが待っていたこの木の開花でした。

艶やかに咲きました。

肌寒いです。青空が欲しいです。

今日もここまでです。この鳥居の向こうに、3人の伯父が「英霊」として祀られています。でも伯父たちは、ここには居ないと思っています。

父を含めて5人が兵隊に取られて、2人しか帰って来ませんでした。死んだ伯父の2人は遺骨も帰っていません。帰ってきたのは死んだと思われる土地の石ころでした。無駄死にだと思っています。兵士の生命だけでなく、家族全員の人生を奪いました。生きていればどんなに幸せな家族になったことでしょう!どんなに、社会に貢献できたことでしょう。戦争をするとはそういう事です。国民が真っ先に死にます。

暖かい家に帰ります。4月6日の花見が終わりました。

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