Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

木の

2007-07-01 | Weblog
この椅子に座りだしたのは、バランスをとるため。
気付いてはいたが、傾き始めていた。
日常とは、雑多なことで埋め尽くされているから、どうにかすんなりと生きようとしたって、
必ず幾つかの問題や悩みなど、疎ましいことが浮き上がる。
その幾つかに加え、君のことや、僕自身のことなど、ぼちぼち抱えきれなくなっていたのかもしれない。
だから、この椅子が用意された。
何の変哲もない、家具屋に行けばどこにでもあるような、木の椅子。

この椅子に座って、何かと向き合う。
思いを巡らす。
多分、この椅子には、僕の気持ちは伝わっているんじゃないか、と思う。
木目一本一本に伝わっていると、夜が静かな程に、思う。

伝わったら、何がどうなるってわけでもない。
この椅子が、君だったら
良かったのにな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007-07-01 | Weblog
今日は本を読もう。
家族も、友人も、遠くの出来事も
いっさいがっさい目もくれず
一人で違う世界に、没頭しよう。

本棚には、心の鍵。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007-07-01 | Weblog
燻ってるようだから、しっかり火が消えるまで見ていなければ。
この雨にどう落とし前つけるのか、もう一人の僕が冷静に見ている。
窓の外は、しごく変わり映えはない。

今日も明日もと願っては続いていた。
今日か明日かと不安になっては続いていた。
掴み所のない期待感に、足下が不安定だった。

燻っている火なら、思いきって飛び込んでみるか、少し早い海に。
そういえば、今日から7月。
もう飛び込んでも大丈夫だな、海へ。

海まで辿り着けるかが、問題だけど。

窓の外は、変わり映えがない。
この雨を眺めて
傘の色を数えている僕がいる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キッチン

2007-07-01 | Weblog
洗濯機と換気扇は、揃って音をたてる。
外は、夜降った雨で塗り潰されている。
隙間のない景色。

目から耳から、どれ一つとっても僕の中にすんなりとは入ってこない。
僕の気持ちの我が儘。

耳障りなのは、僕の気持ちがざらざらしている故に
目障りなのは、僕の心に幕がはってきてる故に

このままでは、感覚が下降線描いて黄ばんでくる。
早く、見えるうちに手を打たないと、下降線さえ見えなくなってしまう。
誰かいないかな。教えてほしいのだが。
でも、これは僕だけの問題。

君にとって、僕は何なんだろう。
やっぱり、あの空は気のせい?
って思ってしまったこと、あとで後悔するかな。

家族の足音が朝の中で慌ただしい。
洗濯機はとまって
日常の音がさらに始まる。

僕の我が儘が、滑らかに受けとめられるよう祈る。
少し先の僕が受けとめられているように
キッチンの傍らで、祈るんだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台詞

2007-07-01 | Weblog
使いたくない台詞。
『僕の気持ちなんて、誰も分からない』
かなり使いたくない。
使ったら、大きく後悔するだろう。
(一度も使ったことはない)

しかし、今ここに記しているあたり、使いたいのかもしれない。
サイアクだ。

その台詞を吐いたら、僕の中に辛うじてある、大事なものが崩れる。
無粋。
空は空でなくなるだろ?

何を望んでるんだろう。
分かったところで、その希望に上手く対処出来ることは恐らく困難だが
少しでも分かれば、それに対して考える。
という行為は出来るし、考えること、分かったことで安心する。
のかもしれない。
何を望んでるんだろう。


全ては、君から派生したいろんな感情。
ごまかしの効かない、人間的感情。
大っぴらに出来ない、僕の感情。

口にしたくない言葉は
この時点でも、何が何でも
口にしたくない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする