第10話~行方~

周は蕭と夏を呼び出し話を聞く。二人は自分たちだけでやっていると反論するが、すでに岡田は強硬姿勢に変わりつつあり、反抗は1000人の命を脅かし、彼らの生存の権利までは奪えないと警告する。山花は夏を懲罰房に入れ、拷問にかけて偽装を暴こうとする。

周は三宝が"唐山"の活動に参加している事を知り、数人が坑道爆破の計画を企てていると話させる。周は三宝に彼らの活動妨害を命じる。

蕭漢生が倒れた。ガンで余命いくばくも無いことを知っており、回想録をまとめていたのだ。蕭憶は祖父に資料を提供した匿名の男を探しに、日本へ向かう。わかっているのは彼の住所だけ。しかし漢生は気になる事を話していた。自分、夏、陳らの5人しか知らないはずの暴動計画を、誰がどうやって知ったのか。仲間の中に裏切り者がいるとは信じたくないが…と語る。

小百合の力を借り、日本で生存者を探し始める蕭憶。情報を提供した中村はすでに引っ越していて会えなかったが、日中友好センターの情報で岡田のその後が判明した。


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【解説】
「国民党員=弱腰」、「共産党員=積極」の色分けが、冒頭のシーンでまた見られます。共産党はここまで体張ってたんだよ、とアピールし続けているのが痛々しい。「ウソも100回言えば本当になる」と言ったのは毛沢東ですが、このドラマは偉大な指導者の語録に忠実に作られています。

誰かが秘密を漏らした、それがじいさんなら面白くなるんですが、今までの描き方から見てそれはまず無いでしょうね。
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第9話~信用~

食事を作りながら、自分の分を先に注ぎ、おがくずと水を混ぜる林。小林の食料持ち出しを手助けしていたのだ。ふと夏が現れる。全てを分かっていたのだ。そもそも小林が持ち出すから悪いとしらを切るが、"唐山"のメンバーに自分たちが何を食わせられているかを同胞に告げると脅すと、林は命乞いを始めた。

騒ぎを聞いて駆けつけた山花と小林。山花は誰の指示か問う。突如小林が狂ったように林を蹴り出す。林は3日間食事抜きで吊るされた後、同胞と小屋で寝る事になったが、「殺される」と日本兵に訴えよそへ移される。

一方、死を偽装された李は脱出が重要な任務であると諭される。「一人の命がここの千人の命と引き換えられるのなら、私は行く」夏のこの言葉に、抗日だった頃の心がよみがえり、脱出を決意する。

劉は"唐山"の三人の動きを不思議に思い追跡、彼らの「アジト」に爆弾が隠されているのを知ると、小便をかけて不能にしてしまう。劉は蕭たち3人に1000人の命は預けられないと言う。

漢奸認定を受けた林は、三宝たちの破壊工作を密告する。集められ、班全員が同罪であるという山花だが、劉はさらに挑発を続ける。岡田の命令なしの独断で痛い目にあっている山花は、劉を撃ち殺す寸前で通訳に忠告され止める。林は偽装工作をも密告、岡田の耳にも入る。山花は独断で劉の隊を処刑しようとするが、これも岡田に寸前で止められる。

岡田は捕らえた逃亡者が詳細な地図を持っていた事を知り、周を呼びつけこのままでは約束を果たせないと話す。相次ぐ捕虜の動きに、岡田も強く出ざるを得なくなった。

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【登場人物】
林山好(周徳華):食事係。9話で密告者となる

【解説】
林山好がいい感じで漢奸してます。強気を助け弱きをくじく、中国人の真骨頂を我々に見せてくれています。

今回の9話は最近もう一つ影の薄かった山花、小林の鬼畜ツートップにも活躍の場面があります。特に山花はキャラの魅力が存分に出ており、負傷を再度口にして南京にいた事をダメ押しする辺り、山花ファンは必見です。

ところで朝鮮人が中国人のために(大局からすれば朝鮮の助けにもなるとはいえ)何で命を捨てていけるのかが理解できません。説得のシーンは軽い洗脳会場となっているのですが、ああいう事態に陥った時は、物を買わされるのと似てるなあと感じました。共産党は洗脳ならお手の物。


元祖うぷぷさんのblog【中国反日情報】で紹介していただきました。DVD化で再編集したのか、本放送に沿って作られたものと、当blogでは内容が前後します。同じ9話でも内容が異なりますので、ご注意ください。
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「反日教育」などないそうで

記者のレベルが低い。そう感じている人は何人もいますが、この記事はちょっとひどすぎる。これで上手く反論した気になっているのでしょうが、この程度の記事で「なるほど、その通り」と思う読者がいるから存在できるのでしょう。

 「反日教育」は日本起源
http://world.people.com.cn/GB/1030/3243061.html

数日前、日本政府の外交を主管する高官が国会での答弁中、中国に歴史問題における「反日教育」の「改善」を要求した。何を言っているのか、訳が分からない。詳細に考えてみたい。いわゆる「反日教育」の「反日」には「日本の中国侵略に反対」「日本帝国主義を打倒」する意味も含まれた当時のものとは違う。現在の「反日」は日本のマスコミの言い方を使うと、「反日感情」となる。「反日教育」は反日感情教育とも理解できる。

ここで疑問に思うのは「反日感情」はどのように生まれたのか?筆者の結論はその発生源は日本である。

まず「反日教育」は日本で作られた言葉である。年配の方は小平が中日友好時に賠償請求を放棄し日本国民の負担を軽減して、軍国主義たちとの区別を図ったことを覚えているだろう。近年、中国は一貫して「歴史を鑑に、未来へ向かう」を主張し、友好的政策を堅持している。中国は「反日教育」をやったこともなく、実際の活動も無い。中国が「反日教育」を行っているとは、まさしく捏造である。


ちゃんとメモしておきましょう。「抗日記念館」を国中に乱立させて、日本への負の感情を今も生成しているのは捏造、友好的政策とは日本をミサイルの射程権に入れ、領海侵犯をしても謝らないこと。「歴史を鑑に」は日本以外には適用されない。

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次に、「反日教育」の「教員」も日本のものだ。2001年以前は『政冷経熱』ではなく、中日首脳の交流もあった。小泉が首相となってから、4年連続でA級戦犯の位牌がある靖国神社に参拝し、何度も中国人民の感情を傷つけた。これで反感が生まれないはずが無い。

「反日教育」の印象は小泉の参拝ではなく、第二次大戦当時の老兵の「扮装」である。これも中国の老人の痛みを思い出させ、若者を動揺させる。


理解する気もないでしょうが、位牌は神社にはないって誰かこのバカに教えてあげてください。これが1人じゃなくって結構いるから驚きです。記事に何回も事実ではないことが書かれ、誰も訂正しない。位牌の方がイメージしやすいから、読者のアタマに合わせているのだとしたら、仕方ないかも。

小泉が首相になる前から日本国総理は何度も参拝していましたが、その時は感情は傷つかなかったと。じいさんのコスプレで軍国主義を想起するのは朝日と中国人だけです。

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そして、「反日教育」の「教材」も日本から来ている。日本で使われている歴史教科書は4年に1度検定が行われるが、右翼の「自虐論」の圧力で、出版社は日本の戦争中の罪に関する記述を淡白にしたり、また削除したりしている。右翼はまた自身で歴史を歪曲した教科書を編纂した。今年は教科書検定の年で、韓国はこの問題に関連して抗議を行っている。

メディアと出版物は共に社会の教材であるが、日本の一部報道では「中国経済崩壊」「中国は分裂すべき」「日中戦争は中国を救うため」「経済カードを切って中国と対抗」的文章が絶えず騒がしている。これら「教材」は中国の読者の反感を買うだろうか?


日本の歴史教科書にどんな問題があるか、たまには全部指摘してみなさい。扶桑社の教科書の何ページの何行目が歴史を歪曲している、と。今回もなぜか検定前に出回ってますから、いつでも翻訳して読めるはずです。新華社通信は扶桑社版教科書の全訳をトップに掲載し、どこがおかしいのか指摘させればいいんですよ。

確か、中国の首相が「日本は20年後に滅びる」とオーストラリアの首相にいったはずですが、どっちの発言が重いですかね。「中国経済崩壊」など様々なケースを想定するのは当然のことで、日本への影響もゼロじゃありません。「中国は分裂すべき」は台湾高官と会談で出た石原発言かな。中国人は石原が好きなんですねえ。「日中戦争は云々」は初耳です。アジアの白人からの解放なら聞いた事がありますが。

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この「反日教育」に言及した高官は、北京の抗日記念館の展示形式についても要求を出しているが、あまりに非常識である。イスラエルのエルサレムには虐殺記念館がありその規模も展示形式も北京を超えるが、それは「反独教育」だろうか。原爆ドームは「反米教育」か。

「反日教育」の解消は難しくない。日本の「教員」と「教材」を自制できれば、「反日感情」は自然と減少していき、中日関係も改善や発展が見られるだろう。「反日感情」は日本国民に向けられているわけではなく、軍国主義を堅持する右翼に対してであり、また一部政治家の無責任な発言に対してである。


真実と捏造を同列に並べること自体が失礼な行為。捏造記念館に置かれている「鉄の証拠」は、どこか外国の調査を経ているものがありますか。

最後はいつもの軍国主義(=右翼)と妄言を繰り返す一部政治家は黙れ的結論です。こうやって右翼の台頭をさも真実かのように煽っているのは、余裕がなくなってるからですか。右翼がどのように危険か、軍国主義とは何なのか、ちゃんと説明している中国人が書いた記事はどこかにありませんか。

「反日教育」はしっかり日本人に向けられています。捏造記念館に行けば文句を言われ、日本人を殺した犯人はネットで英雄認定。これで区別とは片腹痛い。"http://japanpig.com/"なんてドメインはどう説明するのか。全員を敵視させる政策を取っていたのは周知の事実。反日感情は反日教育がすでに創り出していたもので、日本の最近の言動は関係ありません。責任転嫁は止めなさい。

全人代閉会後の記者会見で、温家宝が「台湾問題は純粋に中国の内政問題で、外国の干渉は受け入れないし望まない。しかし干渉を恐れない」と発言、中国人記者が大きな拍手で応えていました。これこそ「愛国教育」による13億総愚民化計画の成果です。こんなバカが記者なのですから、こんな記事しか読めない中国人が「反日」を「愛国」と思うのも無理は無いわけです。
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