第17話~決闘~

岡田と周の激しい応酬の後、3人の命は囲碁の勝敗で決める事になった。周が勝てば、陳と賀は釈放される。二人の戦いは全兵士と捕虜に見守られながら進む。戦いは長期戦を向かえ周が半目差で勝利するものの、吐血が止まらず倒れる。

その途中、飛行機からビラが撒かれた。ドイツが降伏したニュースを知らせるものだ。喜ぶ捕虜からビラを奪う日本兵。

その姿をずっと見ており、治療の手配をした美恵子は次第に周や捕虜たちへの考えを変えていく。「例え下等民族だったとしても、人間は誰しも生きる権利がある」「支那人にも日本人のように聡明で勇敢な人がいる」。逆に日本人、特に岡田が山花と同じ野蛮な人間に変わり、失望していると話す。戦争が岡田を変えたのか、美恵子は悩む。

"唐山"メンバーは、劉家正が何故釈放されないのか疑う。或いは密談を聞いていた可能性もあり、口封じのために殺す事を決定する。食事に混ぜて毒殺しようとするのだが。

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【解説】
民族に下等も上等もありません。もしあるのなら、そういうことを言うヤツこそ下等。それは決して戦時中の日本人ではありません。ライス長官を「黒い少女」と揶揄し、インドネシア人を「土人」と呼ぶ中国人のことです。

人種差別上等、自身を中華(世界の中心)と呼ばせる国が隣にあります。日本人である美恵子に「尊敬に値する」と言わせて、中国人に悦に入らせるためのお話でしたね。

冒頭の激しい争いは、マンガでいうと捨てネーム。捨てネームにしては10分は取り過ぎですが。決闘だ!と周が言った時は正直引きました。ハア?「彼は自分の命を捨ててまで同胞を守ろうとしたの」。美恵子ちゃん、それは自殺と呼びます。

「撃ちあいで決着を付ける」と言っておきながら、捕虜の体を気遣い囲碁で決着を付けようと提案してくれる鬼子がいるのは、ドラマだけです。
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