ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

市ヶ谷散策

2016-10-19 21:53:03 | Weblog
暖かい日に友達と、市ヶ谷に行って来た。

私と友達は、市ヶ谷の麹町郵便局の近くの会社に勤めていた。

友達は私より、少し早くに会社を辞めたけど、私は定年まで勤めていた。

あれから、もう8年も経っている。月日の過ぎるのが早すぎる。

前々から、一度行ってみたいね、と話していた。

電車で向かいながら、話に出るのは、お昼に食べに行った数々のお店。

お弁当を持って行く事も多かったが、外でランチをする事も多かった。

立ち食いうどんを食べる事もあれば、ちよっとリッチ過ぎ?と思うランチを食べる事もあった。

私の部署は、女性が3人いたが、1人辞めても補充しないで、2人目が辞めても補充しないで、最後は私一人になった。

私一人なので、男性に留守を頼み、好きな時間にランチタイム。

友達は、隣の本社ビルの総務で仕事をしていた。

総務は女性が多いので、ランチタイムも3交代と決まっていた。だから、時に一緒に外へ食事に行く時には、彼女に時間を合わせていた。

だから、市ヶ谷の駅に降りて、元会社に向かいながら、道路の両端のお店を指さしながら、思い出に浸りながら歩いた。

街の様子はほとんど変わっていない。

私が働いていたビルや彼女の勤めていた本社ビルの前を通っても、知っている人は誰も出て来ない。出て来たも、ちょっと困るかな…。



「お昼、何食べようか」
「やっぱり、あそこに行こう」

そこは “ライムライト” と言う名前のお店。

毎日行列が出来ているお店。ちょっと、遅くなると、順番を待たないといけない。雨の日もいつも行列が出来ていた。

私が勤め始めた時は、もっと、靖国神社寄りの所にあった。お店は2階で、お店への階段は下まで行列していた。

しばらくして、会社の近くに引っ越してきたが、それでも毎日行列だった。

ランチに、そこに行く時には、11時に会社を出た。そんなに広くないので開店してすぐに満席になるからだ。

そこのハンバーグ定食が絶品だった。ハンバーグにかけられたソースは、今まで食べた事の無い味だった。あそこでしか味わう事が出来ない味。時々、食べたいなと思っていた。

11時をちょっと過ぎた頃だったので、行ったら、地下に通された。

「え、地下があるの!」

7年前に地下を作ったのだそうだ。

「やっぱり、チーズハンバーグでしょ。」と、友達とチーズハンバーグを頼んだ。

ステーキ丼も絶品。初めて食べた時に、「こんな美味しいステーキ丼、初めて」 と思った。だから、交互に食べていた。

運ばれてきたチーズハンバーグの味は、昔とちっとも変わっていなかった。変わったのはお皿。

「美味しいね」
「一年に一度くらいは食べに来ようか」

お勘定をする時に、お店の人と懐かしくて、いろいろな話をした。昔の二階にあったお店の事とか。

前には無かった出口専用から外に出たら、やっぱり行列していた。地下も出来たのに、やっぱり行列。その行列も懐かしい。



そして、靖国神社の方に歩きながら、やっぱり、食べに入ったお店を覗きながら靖国神社に行った。

昼休みに休憩しているサラリーマンや、写真を撮ったりお参りしている外人さん。

そして丁度、國學院大學の合唱団が歌を奉納する所だったので、聞く事にした。



鎮魂の歌と靖国神社の歌を歌った後に童謡を歌った。

ふるさと、赤とんぼ、もみじ、夕焼け小焼けとか聞きながら、友達と、「ここは、童謡の方が祀られている人たちにとっては慰められるかもね」 と話した。

昔、母がどうしても靖国神社に行きたいというので連れて来たことがある。

母のお兄さんが、日露戦争のノモンハンで戦死している。

初めて靖国神社に来た母は、本当に長い事お祈りしていた。

私は夫や幼い子供たちと、母を目の隅に留めながら、あちこち散策していた。

長い長いお祈りが終わって、さっぱりとした顔をした母が言った。

「兄はここにはいなかった」 と。

そんな事を思い出しながら、心に染み入るような童謡の歌声を聞いていた。

靖国神社を出て、ブラブラと駅の方に歩き、駅前の本屋で本を買い、本屋と続きになっている喫茶店でお茶をした。

いっぱいおしゃべりをして、夕方になったので楽しかったねと電車に乗った。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする