シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

たけしが恐い・・「昭和46年大久保清の犯罪」

2006-07-14 23:37:38 | Weblog
83年に製作されたテレビムービー「昭和46年大久保清の犯罪」

実在のシリアルキラー、大久保清に北野武。
何か、すごくリアルで恐かったです。

8人もの女性を殺害して、死刑になった男、大久保清。
この映画が事実を忠実に描いているとしたら、大久保は関係をもった女性をむやみやたらと殺害していたわけではなく、その「嘘」をあばいた女性を殺している。

「俺、絵描きなんだ」
「え~~すごい」

こういう女性は関係後も手をかけていない。

「俺、絵描きなんだ」
「何言ってんのよ。私あなたの正体知っているんだから!」

こういう女性を殺している。

大久保は父親が一種の色情狂で、息子の嫁にまで手を出している。そういう夫を見て見ぬふり・・ひたすら息子の清に愛情を注いだ母親・・そんな偏った家庭で育っている。

だって大久保の兄貴の嫁を強姦まがいで関係をもつシーンで、2階から嫁の悲鳴が聞こえているのに、妻である大久保の母親は無視・・

悲鳴を聞いている清にも何事もなかったかのように接しているんだよ~~

映画ではこの父親の異常さが際立ったいる。

もちろん、こういう家庭に育ったら殺人鬼になっても仕方ない・・とは思わないけど、やはり家庭って大事だよな~~と思うね。

実在の犯人役ってある意味美味しい役と思うけど、この武は素晴らしいね。
やはり実在のよしのぶちゃん誘拐殺人犯を演じた泉谷しげるも素晴らしかったけど、それと同じくらい武も素晴らしかったですね。






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2 コメント

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Unknown (へー)
2021-04-04 21:20:30
私は子供の時分、特に強烈な印象に残っているのが母親役の大塚道子。
大塚道子の風貌と、殺伐とした心理描写が、救いようのない環境下で生きてきた人の成れの果てを充分に表していたと思います。
言い争いをしていた大久保清の母と兄が、母がちょっと店先からいなくなったすきに、店の商品を引きずって持ち逃げするシーンを憶えていますが、とにかく諦観と絶望感しかない家族関係でした。
コメントありがとうございます! (anupam)
2021-04-05 12:56:36
母親役の方の印象が残っているんですね。
女優さんのお名前は、わかっていなかったわ。

にしても、こんな人でなしの夫に長く仕えてきたわけだから、もう普通の感性はなくなってきますよね。
成人している清を「ぼくちゃん」と呼んでいたそうで、その印象が強烈です。

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