今月のさきがけ政経懇話会は、「皇室取材の現場から」と題して、共同通信社編集委員の新堀浩朗(ひろあき)さんのお話でした。
今年8月8日に発表された天皇陛下による「おことば」で、生前退位を含む皇室に関する議論がにわかに注目を集めています。
政府では、天皇陛下のおことばを受けて9月に有識者会議を設置し、その提言を受けて来年夏までに、生前退位の法整備をする意向だと言われています。
皇室典範を改正するのか、一代限りの特別法にするのかで議論は分かれると思いますが、世論調査で多くの国民が陛下の意向に沿って生前退位を認めるべきとしており、多分特別法を制定する方向で進むと考えられます。
皇室を巡っては、「女性・女系天皇」「女性宮家」など多くの課題があり、これらも今後議論されるのではと指摘されました。
私はこれまで3度にわたって、天皇、皇后両陛下の行幸啓で間近にお会いしています。
最初は、まだ皇太子、妃殿下時代に農業青年の全国大会で秋田を訪れた時に、宿泊先である湯沢市の秋田いこいの村で、青年代表の一員として激励をいただきました。
さらに、平成19年の秋田国体、同21年の全国植樹祭では県議会副議長として、ロイヤルボックスのすぐ近くでお目にかかりました。
聡明で謙虚なお二人に、本当に頭の下がる思いがしたことを思い出しました。
議論は議論として、いつまでも御壮健でありますようにと祈らずにはいられません。