端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

ツロー

2011-07-04 | 思うこと

田舎のJAバンクや郵貯の待合室に 七夕の笹の葉が揺れています。 近くの保育園の子供達が 届けたもののようです。 そうです もうすぐ七夕ですね。

始めて お盆を迎える家では 仏様が七夕の日に あちらの国を 旅立たれるとかで 準備を始めます。

親戚や 親しかったご近所は 手ごろな提灯を買い求め 七夕の日の夕方届けます。 主は 青竹を切って来て 座敷の鴨居に渡し 頂いた提灯を下げます。

故人を偲びつつ 冷たいソーメンとビールで軽く接待を受け お盆の接待の招待を受けるのです。  

そんな提灯の中に 必ず欠かせないのが このツローです。 この土地独特のもののようです 故人に近い身内が 準備するものだといわれていますが 一人で買うものではないと 言われています。 

今は 提灯を届けても お墓で燃やすこともできず それなりの金額を「お提灯料」として届けています。

つい この前まで 初盆は 近所の女衆が料理を作り 提灯を沢山下げて 故人を偲び 接待を受け 日が暮れると墓まで長い行列を作り 子供達は争って お目当ての提灯を ゲットしたものです。

遠い昔の話のようになってしまいました。

集落では 今年二軒の家で 初盆を迎えられます。  

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水引草 | トップ |  »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
珍しいですね (まろ)
2011-07-04 21:00:56
たぶん、見たことがないような。
母の里では、盆提灯をツロと言っていました。墓に持っていくことを「ツロ送り」と言っていたと思います。
地域で違いますね。
Unknown (とんぼ)
2011-07-05 14:29:16
地域によって、いろんなものがあるんですね。
我が家も今年は母の新盆です。
先日「提灯」を買いました。
こちらは毎年出して仏壇の脇に飾ります。
本当はもっと違ったんでしょうけれど、
やたらつるしたり燃やしたりが
できない暮らしになってますからねぇ。
義父がなくなったとき、親戚から、
「ウチの身内はそうすることになってる」と、
大きな盆提灯の置くタイプの物が
送られてきました。狭いマンションでは、
置く場所にも困り、かといって天井からつるすこともできず、
結局、迎えと送りの二日間だけ、部屋でつけました。
実家のものは、小田原提灯みたいな円筒形の
小さいものです。
仏間、なんて言葉も消えかかっている現代、
こういうものを拝見すると、なんだかホッコリします。
まろさんへ (穴熊の女房)
2011-07-05 17:42:10
そうそう ツロー送りといいますよね。
お墓は 集落のはずれにありますが 昔は子供の 肝試しをしていましたが 今は綺麗に整備され 怖くもなんともありません。
とんぼさんへ (穴熊の女房)
2011-07-05 17:56:16
お母様の初盆ですね。時が過ぎてもまだまだ重いでは消えるものではありません。
提灯に灯りを入れ 故人を偲び 残されたものが 又生きる元気を 頂くのがお盆だと思います。 お父様をお大事に。

コメントを投稿

思うこと」カテゴリの最新記事