アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

井戸の中のカエル

2017-05-21 15:04:23 | つぶやき
ウズベキスタンのタシケントに入る。こうした国に行くときはあえてホテルには泊まらず安宿(ゲストハウス)に泊まるようにしている。ゲストハウスというのは、各国では当たり前にあるのだが、日本には残念ながらユースホステルなどを除いてまだまだ普及が足りない。一昨年にも法律の改正で一時は自由化の気運が高まったが、再び安全性などの論争が起きて下火になってしまっている。これは観光立国を目指す日本にとってもマイナスだと思う。訪日されるお客さんはリッチでない普通の人にも門戸を開くべきだが、こうしたゲストハウスを設置することにより多様な人達が日本に喜んでやってくるだろう。今朝、中庭で朝食を食べていると、一人の香港人が「日本人でしょう、一緒に食べよう」声をかけて来た。その人は旅好きで村上春樹が好きな方で「ノルウェーの森の映画を見た?」と聞いて来た。「いや、小説だけ」というと、「見なきゃダメだよ」と諭されたのだが、英語やマンダリンの他にフランス語、スペイン語、ロシア語、アラブ語などが話せる日本びいきのワールドワイドな人だった。話している中で印象に残った言葉があった。「私達はすべて井戸の中のカエルです。でも、いくつかのカエルは、より大きな井戸を持っていて、より多くをみて、より多くの光を持っています。彼らはもっと高く登ることで、もっと見えるかもしれない」井戸の大きさや深さであなたの人生は決まるという深い言葉でした。異文化多様性の部分についてはこうした方に叶わないなと思いました。こうした機会に触れることで、自分の視野を広げることが出来る。こうしたいろいろな国の文化を学ぶことで、自分の視野を広げるためにも、交流が必要だなと改めて感じた。2020年、東京オリンピックの際に日本を紹介するためにも、ハード部分だけでなく、宿泊を含めての多様化、また受け入れる側も視野の広いカエルにならなければならないと感じた。
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センター灌漑工事

2017-05-17 15:45:25 | 阿拉善センター関係
センターの灌漑工事に着手している。理由は「人手不足」ほっておいた方がいいか悩んだのだが、先日、ある人の一言で火がついた「何?このセンター?」10年前は立派だったのだが、恥ずかしいくらい古くなってしまっている。冬は-20℃、夏は40℃の砂漠の風や照りつくような太陽の元では信じられないくらい劣化が進む。しかし直すにしても費用がない。先日、ものはない方がいいと思ったゆえんだ。ただ、将来、センターがボロでもこの場所が緑で美しくなれば、町の人も喜ぶだろう。そこで、悩んだ末に、水やりを自動化しようということで地下の灌漑パイプ466m埋設工事を行い、そこから約1kmの長さの地面のパイプに繋げ、そこから点滴灌漑パイプ、約8000mを繋ぐ大工事をすることにした。そして砂で詰まらないように遠心型の濾過器を設置する計画を作った。専門のところで見積もりを作ると「6万元」と算出された。「仕方ない、自分たちでやるか...」ようやく地下のパイプ設置が終わりました。まだまだ先は遠いです。砂地をショベルカーで掘ると、どこまでも「砂、砂、砂...」時々崩落する。それをスコップで掘り。。の繰り返し。改めて思ったのですが、このような砂地ではいくら水をやっても点滴などで少しずつやらなければ、「砂漠に水をやる」ようなものだ(実際に砂漠に水をやっているのがおかしい)。せめて粘土質の部分が少しでもあればと恨めしく思ったり。体力が続かず、思っていることがなかなかできなくなってきています。
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ものはいらない

2017-05-15 16:10:26 | つぶやき
モンゴルの遊牧民は基本的に移動するため、あまりものを持たない。なぜなら物はよく壊れるのを知っているからだ。持っているものは質素でも丈夫なものばかり。今日はトイレが壊れた。仕方なく部品を買ってきて修理。センターの天井から雨漏りが。天井の雨漏りを全てなおそうと思ったら1万元以上かかる。仕方なく自分で修理。このようなことをしていると自分は何屋、何をやっているのだろう?なぜ、このようなことをやらなければならないのだろう?と思うことがある。そして、立ち止まって自問していくとあるところに行きつく。ハード(物)はいらないー。物を買うときは心が踊るものだ。しかし、物というのはいつかは壊れる。これを保守していくための時間がだんだんともったいなくなってくる。最近、スタッフの家の隣の家が政府の立ち退き計画により壊された。レンガなので簡単に破壊された後には瓦礫の山が残った。これを見ていると、遊牧民がなぜ遊牧民であるかが分かるような気がした。ラクダの群れが、笑うように、その横を通っていった。
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一帯一路

2017-05-14 16:52:30 | つぶやき
現在、一帯一路(シルクロード経済ベルト構想)の会議が北京で行われている。ちょうどこのアラシャンは西部大開発にて発展してきた。現在も内需拡大政策によって町もかなり変わった。この開発スピードは留まることを知らず、中央アジアからヨーロッパまでの経済構想が進められている。次の10年後はどう変わっているだろうか?昔の人が歩いてきたシルクロードの風景も先日通ってきたが、すっかりと様変わりしていた。アラシャンも新しく魅力のある観光地にしようという構想により、現在も急ピッチで開発整備が進められている。個人的には秘境であるからこそ魅力的であったのだが、秘境という静かな砂漠は、立派な観光地になっている。このあたりの感覚は一人一人が違うので何ともいえない。ただ、中央アジアの現在の不便であるが静かな秘境も、開発化の波には勝てなくなる時代がすぐそこまで来ている。便利さゆえに失うものもあるが、不便さゆえに得るものもあるという感覚は失って欲しくない。
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ブラザー中国植林

2017-05-12 20:45:14 | 阿拉善センター関係
9日から12日までブラザー中国の加藤董事長をはじめとして職員の方、陜西師範大学や上海交通大学の学生も含めての31名がアラシャンに来て下さり、梭梭5000本の植林を行いました。また翌日にはセンターの灌漑工事のための管運びを手伝ってもらいました。ありがとうございました。今年は学校の課外活動が認可制になり、決まったのが最近だったので協働植林ができないのが残念でしたが、地元においての砂漠化防止教育の大切さは理解してもらえると思っています。上海交通大学の学生の方からも、私たち大学生も研究活動に参加したいという嬉しい言葉を頂きました。こうした砂漠化防止の活動は一人ではできません。たくさんの方の参加によって実現に近づきます。この活動はウェイチャットによって配信され、また北京からも緑化の雑誌記者も来られ発信してもらう予定です。
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岩絵

2017-05-07 16:22:07 | 現地情報
バインホトの町から東に4kmほど走ると岩がコロコロと転がっている。岩の色が見ると鉄のような黒っぽい色をしている。こうした場所にはよく岩絵が出てくる。車を止めて探すと「あった、あった」たくさんの岩絵が書かれていた。この岩絵、内モンゴルから中央アジアにかけて、同じような絵のものがよく出てくる。古いものは6000年前といわれるが、多いのは800年ほど前のチンギスハンの時代、同じ落書きの文化が伝わったのかもしれない。
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ラクダ談義

2017-05-06 22:22:07 | 現地情報
バインホトはラクダの町、町にはいればラクダの像がお出迎えする。それはさておき、ラクダは小さい時から慣らさなければ凶暴になるのを知っていますか?昔の牧民はラクダを家族のようにして飼っていたため、性格もおとなしく、人も乗れたのですが、最近のラクダは飼い慣らしていないため、凶暴なラクダが多いそうです。凶暴かどうかを見分けるにはどこを見ればいいか?、飼い慣らしているラクダは鼻輪がついています。このようなラクダは飼っているラクダなので比較的おとなしいです。町のラクダ像は、残念ながら、凶暴なラクダ像が選ばれてしまったため、見た目はかっこいいのですが、どうも好きになれないという層がいるそうです。そんなこんなの話をしていたら、あっという間に夜になってしまいました。
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砂嵐が来た、友人が来た

2017-05-05 10:40:31 | 阿拉善センター関係
「今、ちょうど銀川まで来ている」携帯に連絡が入った。20年来の朋友の上海の写真家のテイさん、ちょうど砂嵐も来襲した。銀川まで2時間を砂嵐の中、車を飛ばして会いに行く。このようなところまで何で?と聞くと、ちょうど上海の日本人学校の中学校の修学旅行が今年から銀川になったということだった。せっかく銀川まで来たのであれば、阿拉善で砂漠を見て植林をしたらいいのでは?と思ったのだが、銀川の沙湖に行ったそう。とても楽しい時間だった。楽しい時間はあっという間だ。帰りは砂嵐に見送られるように戻った。今日は快晴だ。
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遼伝来福酒発売!!

2017-05-03 00:49:39 | 日本関係
今日より本格醸造薬味酒「遼伝来福酒」が新発売です。これまでの金山来福酒はおかげさまで好評完売につき、さらにキャップを付けるなどの改良を行い、濱田酒造グループ薩州濱田屋伝兵衛蔵より新製品を販売する運びとなりました。植林をしてから3年後にニクジュヨウの中でも最良品種とされるコウバクニクジュヨウを植えつけてから、さらに3年から5年、合わせて6年から8年ほどかけて育った砂漠の厳しい大地で凝縮されて出てくる貴重な漢方薬原料を、良い商品を作ろう!と、がんこな人たちがたくさん集まって、産学共同にて(株)プラントテクノロジーより開発、鹿児島の薩州伝兵衛蔵にて醸造しました。伝兵衛蔵オンラインSHOP等より購入することができます。新たに商品化するのにあたり、お客様の声を集め、これまで以上に砂漠化を防止し、人も健康にする循環商品としてのブランディング化を進めた限定商品です。これまで飲まれている方もまだ飲んだことのない方も、ぜひご賞味ください。地球が健康になるだけでなく子宝が授かった方もおります。白髪が黒くなった方もいます。また毎日の健康維持にとっても飲みやすい薬味酒です(収益の一部は砂漠化防止活動に循環して使われます)。毎日おちょこ1杯、食前酒やお休み前に、氷をひとかけら入れてロックで飲むのがオススメです。

遼伝来福酒30° 720mlページ
http://shop-denbeegura.com/products/detail.php?product_id=143
遼伝来福酒14° 900mlページ
http://shop-denbeegura.com/products/detail.php?product_id=144
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新疆へ

2017-05-01 23:44:51 | 現地情報
29日からの中国のゴールデンウィーク(五一労働節)がやってきた。この3日間の休みは高速道路が無料になる。これに合わせて新疆の植林地に行ってきた。新疆は発展著しく、重要な場所だが、外国人は観光以外にはほとんど行かないだろう。何せアラシャンからでも往復3900kmもある。北海道稚内から鹿児島の佐多岬を往復する直線距離、ちょうど河西回廊の武威という町まで横断道路ができたのと酒泉(駱駝圏)から額済納までも高速道路が開通した。この道路を利用すれば新疆にも近いという情報もあったからなのだが、結果は全く近くはなかった。スタッフと交代で運転して、片道は何とか25時間でこの距離を駆け抜けた。ナビタイムで宗谷岬から佐多岬までは39時間25分(2759.1km)実際にかかるそうだ。東京から北海道までバイクで走ったことはあったが、さすがに日本縦断の距離を1日で走るのはやはり疲れる。さらに新疆に入ると途中は検問だらけで、日本人というと銃を持った兵士に珍しがられた。漢字はかけるのか?とか、日本人も中国人に似ているとか、たわいもない会話だったが、やはり緊張した。一番面倒なのが、ガソリンスタンドに入るときに身分証明書がないとゲートが開かないことだ。この身分証明書、当然、外国人は持っていないため、ガソリンスタンドに入れない。「外国人が給油する時はどうしたらいいのか?」と聞くとカザフ族の警備員も「うーん」と答えられなかった。このあたり、まだ対応していないため、新疆地区でレンタカーを借りて走ろうとしても難しい。そして、一番危なかったのは、途中、道路を作っている高速道路の砂利道に迷い込んだ時だった。「すみません、ここから出口に出られますか?」と聞くと、突然「ウオー」という叫び声と共に車のドアを開けて鍵を取られそうになった。「???」一瞬、何が起こったか頭が真っ白になり、慌てて鍵を引き抜かれる手を抑えた。そこで事情がわかった。要は道を作っていたところに車が入ったため、激怒されたのだった。「ゲートが開いているじゃないか」と、こちらが激怒仕返して指差すと、今度は相手が「???」になった。鍵を取られたらアウトだった。冷や汗を垂らしながら、そのスキに車のドアを閉めた。こうして新疆の洗礼を受けたのだが、他のこちらの人はとても親切だった。帰りは無理しないで一泊して無事に戻った。
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