アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

中野利弘顧問の思い出

2024-08-18 01:41:45 | つぶやき
2024年7月9日、公益財団法人オイスカの中野利弘顧問(前理事長)が老衰のため永眠しました。享年98歳でした。いつも、とてもパワフルな大きな声で励ましてくれました。晩年になっても、いつも議員会館の議員の部屋を回っていたので、国会議員の方も知っている人が多かったと思います。昨年、本当は本人は海外出張しては行けなかったのですが、顧問の最後の頼みで付き合わされたウランバートルへの海外出張では、以前の大統領や国会議員と会い、会食したりモンゴルテレビに一緒に出演して緑化の話になりました。たぶん緑化のために引き継ぎたかったのだと思います。その際にモンゴルの人脈の多さに驚かされました。そして亡くなる前にも、「モンゴルの緑化を頼んだよ!」と言ったのが私への最後の言葉でした。それだけモンゴルにかける情熱は誰にも負けていませんでした。亡くなる3日前に会った時は、話せないものの、手を握りかえすほどでしたが、言っていることは目で分かりました。「緑化を頼んだぞ!」ただ資金は何とか自分で解決してね。。。と続いていたと思います。さてウズベキスタンだけでも広大なのに、モンゴルの南ゴビも相当広い。100歳までは生きてほしかった。本当に豪快で素晴らしい方でした。ご冥福をお祈りいたします。いつも励ましてくださり本当にありがとうございました。
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点から線、そして面へ

2021-07-20 09:45:48 | つぶやき
コロナになってから早くも1年半が過ぎた。この間の変化はとても大きい。プラス面とマイナス面の両方があったが、崖から落とされたような変化だった。対面からリモートへ、どこでも仕事の環境(これは今までと変わらない)移動よりも定住(これにより無駄なエネルギーの削減につながった)。そして何よりも今まで走っていたことが止まったことにより、却ってよく見えることが多くなったことだ。リモートの効率が良くなったかといえば疑問で、Zoomなどはとても便利である反面、決まるものも決まらなくなった。対面の場合、すぐに決まることも決まらなくなった。さて、これまで点と点だったものが、線になり線と線から面になることが多くなった。特に日本にいることが多くなり、逆に人と会う機会が増えたことで、点から線、面と繋がっていったのかとも思うが、自然でも同じく点や線で失敗していたことが、面になったことでうまくいくことも分かってきた。例えば、海の緑化と砂漠の緑化というのは、普通は関係がない。しかし、こうしたものが繋がることでうまく活着することもある。粘土と砂も粒子が違うが、これが混ざることで上手くいくこともある。また、途上国にはあまりものがないのだが、そこに最新式の機械を導入してもうまく普及することが難しい。そんな時に先進国の時代を遡った技術が普及できるチャンスもある。そんなことを知ることができた一年半。これからいよいよオリンピックの熱い夏が始まる。いろいろな国の選手が日本に来て点と点が線になり、面となった時に色々な変化が生まれるのが楽しみだ。
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乾燥が好き

2021-01-31 10:05:29 | つぶやき
大寒が過ぎ、寒さも緩んできた。内モンゴルの方も今年は−30℃を超える寒波が来ていたが、最近は急激に暖かくなってきているということだった。さて、ウィルスは乾燥すると急激に増える。人間も実は乾燥している方が心地いいため、現地のスタッフなどは湿気のある広州などに行っても逃げ帰ってくる。「もうあんなところは住めない」というので、「なぜ住めないの」と聞くと、湿度が耐えられないという。ウィルスも同じく乾燥条件を好むが、湿度には耐えられないため加湿器をかけるとウィルスたちも嫌がる。ただ、今回のコロナは湿度のある時期も乗り切ったため、湿気を与えても相当やっかいな耐性を身に付けた株であることは確かのようだが、湿度対策も有効であると考えられる。測ったわけではないが、雨の降った日と2週間後あたりの感染者数の比較データーを取ると面白い結果が出るかもしれない。また湿度と感染者のデーターを取っても優位性が出るかもしれない。
 今回は緊急事態なので加湿した方がいいという話ですが、こうした対策をもっと推奨してもいいかなと思います。
ただ、普段はこの湿度が実は大敵です。家を建てるときは、この湿度を考慮して建てなければ、住んでいる人が病気になり、病気の巣になってしまいます。最近は家に入ると、ここは病気の人が多いなとかが匂いなどで分かるようになりましたが、一戸建てなどで外が寒くて家の中が暖かく温度差があると北側の部屋などに結露ができます。こうした結露のあるところはすぐにでも改善しないとカビが生えて喘息の原因になったり風水が悪くなったりします。家の中に池がある家は少ないと思いますが、基本風水も悪いくらい身体には良くありません。すぐになくしたほうがいいです。鑑賞で金魚などを飼っている人は、この置く場所に注意してください。湿度というのはウィルスにとっても敵ですが、人間にとっても敵なのです。乾燥地では、こうしたことが基本的に起きないため喘息などの疾患のある人は実は過ごしやすいのです。ウィルスには乾燥という条件を避けてあげることを今、提唱したいです。
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猫がニクジュヨウに反応する謎(マタタビ反応の大発見)

2021-01-24 22:43:00 | つぶやき
先日、岩手大学の農学部の研究チームがネコのマタタビ反応の謎を解決したという話題があった。それを聞いた時に、私も繋がるものがあった。それは、ニクジュヨウでもネコがマタタビ反応をすることがあり、何故なんだろうと常日頃から思っていたのだが、長年の不思議がこれで解明した。共通する物質はネペタラクトールというイリドイドの配糖体だったからである。イリドイドの薬理活性にネコが反応していたのだが、それは何故なのか、それは、なんと蚊を遠ざけるためだったとは。ネコもニクジュヨウが好きなのかとばかり思っていたからだ。ちなみにマタタビと共通するイリドイド配糖体には心臓血管、抗肝毒性、利胆、低血糖、鎮痛、抗炎症、抗変異原性、鎮痙、抗腫瘍、抗ウイルス、免疫調節、および下剤などの広範囲にわたる生理活性がある(wiki)。改めて動物の防御本能のすごさと、それを寄せ付けるために出す植物のすごさを感じずにはいられなかった。砂漠でもオアシスに行くと、とても強力な蚊がたくさんおり、蚊を遠ざけるための匂いというのはとても重要だ。内モンゴルではマラリアはないが、アフリカなどではマラリアで困っている人たちが多い。今後は、こうしたイリドイド配糖体を利用した蚊の忌避剤が出てくるだろう。今年も日本がイグノーベル賞を、いえ、ここからマラリアに効く薬に派生してノーベル賞も受賞するかもしれません。コロナ中での明るいニュース、面白い発見をありがとうございました。
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緊急事態宣言

2021-01-24 15:03:19 | つぶやき
今年がスタートして早1ヶ月目が見えてきました。今年は、はじめて”あけましておめでとう”の一言が書けませんでした。コロナの方は今だに収束せずに1月も過ぎつつあります。そして緊急事態宣言になり飛行機での行き来はもちろん、できるだけ自宅待機していてくださいということで世界中が止まってしまったかのようです。今のこの時期、何ができることはないか?とずっと模索してきました。普段と空も空気も変わらないけれど、ウィルスによって世界が一変してしまいました。こういう時は我慢の時で今までの活動を整理整頓しています。これまでは勢いで止まりもせずにやってきたのですが、活動ができないことで改めて今、今後に向けて何ができるかを考えています。これまでは、どちらかといえば植林をメインで行ってきました。ただ緊急事態となると話が別です。これからはやり方などを全て変えていく予定です。今年度計画として、アフターコロナで出てくるだろう一つの懸念として”食糧問題”があります。そこで一つは、食糧についても行っていくことを考えています。またワクチン接種が少しずつされてきており、必ずや夜明けがやってくると思いますが、医療関連で何かできないかとも考えています。そのような中で考えていることは、医薬品の植物原料を栽培していくことです。これらのことを今年計画しています。さて、ブラザーからも苦しい状況の中でクリック募金をしてくれています。ぜひクリック募金にご協力ください。活動の一端もみることができます。
https://www.brotherearth.com/ja/activity/inner_mongolia.html

どうぞよろしくお願いいたします。
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共生について

2021-01-09 11:17:30 | つぶやき
今年の初コラムは、コロナ禍でもあり、以前別のところに書いたコラムを載せます。今、なぜコロナが寒さの厳しい乾燥しているこの時期に猛威を振るっているかについての参考になるかと思います。世の中の活動がストップしたことにより、経済的な生活のみで生きてきた我々の生活が脅かされています。動物や植物を観察すると、経済的な繋がりで生きていません。よく見ると助け合うことで微妙なバランスを保って生きています。社会を見直す契機につながると思います。

コラムより

皆さんも理科の授業で、食物連鎖を習ったことがあると思います。生物が食べる、食べられるの関係で成り立っているというものです。

しかし、よく観察していると、生物同士はその時は感じた以上に、時に助け合い、支え合いながら微妙なバランスで繋がっているのだということを実感します。
例えば、遼伝来福酒の原料であるコウバクニクジュヨウは、ソウソウという潅木に寄生する植物ですが、単純に考えると、砂漠という自らが生きるのでさえ精一杯であろう厳しい環境の中でなぜ他の植物を寄生させるのか?という疑問さえ湧いてきます。
しかし、コウバクニクジュヨウが寄生したソウソウを見ていると、面白いことに気がつきます。
それは、根にコウバクニクジュヨウが寄生していることによって、栄養満点のコウバクニクジュヨウを求めてネズミが寄ってきて、根の周りの土にポコポコと穴を開けるということです。穴が開くことによって、雨が降った際、穴からソウソウの根に水が届きやすくなります。それによって、恵みの雨水を十分に取り込むことができるのです。
そうしてソウソウが育ち、また根に寄生しているコウバクニクジュヨウも育ち、それをネズミが食べにくるという循環が生まれています。
また、ソウソウの木が弱ってきた時には、コウバクニクジュヨウの栄養分がソウソウを助けるそうです。こうなってくると、寄生というより共生ですね。
砂漠で暮らすラクダにしても、ソウソウの葉を食べますが、食べることによってソウソウが無駄に伸びることが自然と抑えられ、砂漠で生きるのにちょうど良い大きさになるのです。自然に剪定されているようなものですね。
このように、植物も、動物も、自分の生を支えるのが厳しい環境の中でも絶妙なバランスで生きています。
私たち人間も、互いにバランスを保ちながら共生することが大切なのではないでしょうか。
環境問題も、支援する、支援されるという単純な図式ではなく、自ら進んで行動し持続できるような仕組みづくりを目指していきたいと考えています。

※一点追加すると、住処にしているのは、砂漠の砂が崩れやすい所で、この灌木の木の下は根が柱になり砂を固定しているため、崩れにくいという理由もあります。
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土を食べるマダガスカルの人々

2020-12-08 08:16:28 | つぶやき
マダガスカル南部で干ばつがひどいそうだ。https://www.afpbb.com/articles/-/3320073 
土を食べて飢えをしのぐというのは、どんなに辛いだろう。土を少し食べたら分かるが、食べられたものではない。WFPによれば、マダガスカル南部では人口の半数に上る150万人が現在、緊急食糧支援を必要としている。サボテンですら実がならなくなり、人々は空腹を満たすために白土とタマリンドを食べているという。家畜などの盗難も始まっており、こうなると作物を作っても盗られるなど無法地帯になってしまう。内モンゴルもウズベキスタンもそうだが、砂漠の地域はますます雨が降らなくなって来ており、水不足が深刻で、日本では、きれいな美味しい水が水道から普通に飲めるというだけでも幸せだ。今は、まだコロナで大変な状況だが、外食を支援しようと食べ物が食べられる状況だ。今、来年度事業計画を作っているが、環境だけでなく、アフターコロナへ向けて食糧問題への対応にもシフトしたいと考えているが、ロシアやカザフスタンなどでは、小麦などの穀物輸出制限をしている。国内では、技能実習生が入ってこられなくなり、農家も人手不足で困っている。今回のコロナにより各国の物流が滞っており、流れが止まったことにより価格が値上がりしている。食べ物が美味しい時期であるが、今、改めて食について考えてみたい。
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アフターコロナ社会の懸念

2020-12-03 07:25:44 | つぶやき
12月に入ってもいまだにコロナウィルスが猛威を振るっている。ここ一年で社会が180°変わってしまった。人々と会うのにも気を使うようになり、結局、リモートで会議のためにZOOMの会員にも入ってしまった。マイナポイントの欲しさから、監視社会の第一歩であるマイナンバーにも登録した。5G社会がすぐそこまで来ていて、外ではドローンが流行り、買い物もアマゾンなどの宅配、Uber eatsなどの宅配も当たり前になった。ペイペイなどの便利なアプリ決済が流行り始めた。そして先日、財布を電車で落としたのだが、GPS情報により翌日には見つかった。携帯での買い物が簡単にできGotoeatの予約もスマホで簡単にできる。こうして便利な社会になることが、実は逆のこともあり得ることを私たちは忘れてしまっている。便利な社会への疑問はいろいろな方も感じているようで、AI崩壊などの映画も放映されていた。疑問に思う方は、ぜひミハイル・エンデのモモなどの本を読んで、自分でも考えて欲しい。なぜかが何となく分かるだろう。そんな懸念の中で、先日、COCOAというアプリがあることを知った(遅い?)これはコロナ陽性者との接触を知らせるソフトだ。コロナで恐れていることの一つは、こうした時代に入ってしまったことだ。日本もついにコロナを機に個人データーや行動が分かる監視社会になりつつある。「危ない、危ない」といいつつ、その対応として、こうした監視が当たり前になる社会がやってくる。逆に国民に自主性を任せるスウェーデンのような大人の国もある。アフターコロナ社会で恐れつつあること、なぜコロナが起こったのかということも含めて、こうした社会が人類や私たちにとって明るい未来になるのか、暗い未来になるのか、改めて考えたい。
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ふとした記憶

2020-07-25 22:23:24 | つぶやき
今回は記憶についての話。阿拉善とは関係ないのだが、先日、北海道より夕張メロンを頂いた。普段、食べられないメロンに大喜び。その前の週にウズベキスタンや内モンゴルの甘いメロンの話をしていたのでさらにびっくり。そのメロンを食べていた時に、不思議な体験をした。ワニ亀を池から捕獲する録画番組が流れていた。そのワニ亀の凶暴な顔を見た時に、なぜか昔の記憶が蘇って来た。夜にラーメン屋に連れて行ってもらって入った記憶だった。古い亀のラーメン屋の看板と赤いのれんの古い店。夕張とは関係ないのだけれど、なんだか、そのあたりの記憶、急に何十年も前の夕食の記憶が鮮明に蘇って来たのにも驚いたのだが、とても濃い醤油味のスープと黄色っぽい縮れ麺、看板が古い亀の絵、亀、亀、なんだったかな?しばらく悩んでいて、確か「亀ちゃんラーメン」という名前だったことを思い出す。とても美味しかったので記憶に残っていたのかもしれない。普段は、そのまま調べないのだが、そんなおぼろげな記憶を確認したくなってそんなところあったかなあとふとネット検索をした。すると同じ記憶の場所が出て来て驚く。今はやっているのか分からないが、何十年も前の子供の頃に1度だけ食べたラーメンがふと記憶に出て来るのにも驚いた。こうした記憶が蘇ることは普段あまりないので、ブログに書いてみた。
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アフターコロナ2

2020-07-05 09:49:30 | つぶやき
ここで2へと話題を変えた訳は、ここからが本題だからです。このコロナで一番見えて来たこと。それは私もやってみて痛感したことなのだが、「教育が変わる」ということだ。これまで、当たり前にあった社会が急転換する一番の変化は、実は一番変化の遅かった教育が変わるチャンスがやって来たということになる。なぜ、こう感じるかといえば、このコロナで自宅が教室になったからです。「あれっ、できる」と感じたことが一つ。そして世界は争いつつも、その反動がやって来そうな気がします。
 休日でも海外から日本語の勉強をしにチャットが開かれる。逆に考えると、学校教育もコロナで休みになり、急遽リモートになり、ここから先は。。。というと、学校の環境も。。。究極にはどこでもいいのではないかということです。例えば、世界中に協定校があっても、これまでは名前だけだった。私の住む柏市にも友好都市としてアメリカのトーランス市、グアムや中国の承徳市、オーストラリアのキャムデン町、国内では津軽市や只見町や近くでは綾瀬市などがあるが、誰も知っているようで知らない。なぜなら交流もないからでしょう。例えば、学校でのネットワーク教育からスタートし、相互地域での授業などもできるようになれば、実際に現地でも日本の教育課程が取得できる時代がすぐに来るかもしれないと思ったからです。国内ではすぐにできそう。そう考えると、これから先に学べる子供たちは実は羨ましい時代になるのかもしれないと感じた次第。来月は、アメリカでとか、内モンゴルで環境学習をやりましょう、来週は青森ねということが可能になるかもしれない時代、国外や地方に行っても仕事ができる。授業もポイント制になれば、教える先生だって時々教室外から教えるなんて時代になるかもしれない。ただ今はまだコロナのコントロールができていません。まずは1日も早く回復して欲しいです。
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