アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

IoTが環境活動にもたらす変化

2016-12-28 06:01:10 | つぶやき
ここ最近聞く言葉にIoT(Internet of Things)とシェアリングがある。北京や上海などではMobikeなどのアプリで自転車にGPSが付いてどこでも乗ることが出来、また乗り捨てることができる。また物についても所有からインターネットに繋がることで共有という時代に入って来た。さらにシェアリングの効果は、単に安いというメリットだけでなく、皆の力を合わせて物事を進めることが出来る。シェアハウスなどが流行っているのもこうした一例だろう。また物理的な距離をなくし、僻地と都会が不便の格差なく同じように過ごせる時代が来るかもしれない。こうしたIoT元年になった2016年も間もなく終わり、2017年になろうとしている。この変化はプラス面、マイナス面ともにあるが、Win95が出て来た時代を彷彿とさせる。単にコンピューターやスマートフォンだけから、物自身の発信ができる時代になっていく。植林活動一つをとっても、単に植林の時代から現地の降雨量データーや土壌データーなどから播種の時期、剪定、収穫、植えた木々の生長などの発信、将来予測までができる時代になる。またイベント等も微信などのSNSで一気に配信する時代、生産者と消費者が直接に繋がり、これまで規制の枠に守られて来た産業や中間産業が一気に崩されるだろう。こうした部分でのコストメリットが出た分を環境活動に還元するなどというビジネスモデルが出て来るかもしれない。楽しみな2017年がもうじき始まろうとしている。
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砂漠化の原因の一つ

2016-12-17 07:36:09 | つぶやき
砂漠化の原因は主に放牧、伐採であるといわれているが、実は半乾燥地では農地開発が大きな原因の一つだ。春になると多くの黄砂が発生するが、これは写真のような耕作した農地からの細かい砂塵が西北風の風により舞い上がることが原因だ。半乾燥地は今後も大きな食糧基地としての開発が続くため、黄砂は増えることはあっても減ることはないだろう。
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肉の解体

2016-12-14 23:39:19 | つぶやき
12月に入ると町では悲しい目をしたヤギや羊たちがトラックに乗せられていくのが、こちらでの初冬の風物詩である。センターの20頭あまりの羊やヤギ達もドナドナの売られていく季節がやってきた。今年の相場は昨年と同じか少し安いくらい。ただゴビの村の塩分を含んだ天然の牧草のみからの羊は、さらに格別な味だ。村に連絡をして1斤26元で冬に干し肉を作るために2頭もの羊とヤギを買って来た。買って来るといっても、大きな羊やヤギは、スーパーのような加工された肉になっているわけではない。ここから「解体」をしなければならない。幸い内蔵は取ってあり、解体はまだ楽であるが、それでも一苦労だ。「最近の若い人は解体ができない人も多いよ」というが、知識よりも経験がものをいう世界。この解体には細かいコツがあって、例えば背骨はナイフで砕かないと腐るとか、羊は温性でヤギは冷性で、羊は夏には腐りやすいなどの細かい所は、モンゴル人の遊牧民の知恵や経験が詰まっていてすごく奥が深い。味は羊の肉の方が人気があるが、羊毛は羊は大幅な値下がりの中でも、カシミヤヤギの毛は高く売れるため、ヤギを飼う人がまだまだ多い。この羊肉を普段食べていると、日本のマグロのようにたまに非常に食べたくなって来るから不思議だ。この作業を喜々としてやっているのをみると、やはり乾燥地では羊やヤギは王道であると感じる。これから各牧民の家でも干し肉を作る作業が始まり、春には美味しい天然のフリーズドライ肉が食べられる。日本もまもなくクリスマスや正月が近づいて来るとウキウキするのと同じで、冬は厳しい寒さだが、こうした楽しみがあるからこそ乗り越えられるのだと思う。
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肉の大歓迎

2016-12-08 23:27:56 | 現地情報
「今日、いい牛肉が手に入ったから食べよう」「明日の夜、時間ある?一緒に食事をしよう」センターでは今日も町の人が酒を手に肉などを持って来てくれたり、宴会を持ちかけられる。すべて受け入れていたら身体が持たない。ただ、来られた人には断れない。冬小屋に移ったので狭い所だが、今日もたくさんの肉と食べ物、そして楽しい時間で夜が更けていった。
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無線LAN設置

2016-12-08 17:48:01 | 現地情報
これまで10年間、センターの通信は携帯電話のみ、郵便は町のスタッフの家気付だったのだが、ようやく4G無線インターネットがセンターに繋がった。インターネットさえ繋がれば鬼に金棒、情報のやり取りがスムーズになる。逆にこれまでなぜ出来なかったのかなのだが、無線LANの経費がとても高かったために取り付けられなかっただけである。当初は電柱を立てたりするので6万元(90万円)といわれていたのが、昨年から、近くまで電線が来たので2万元(30万円)まで下がった。ここで聯通会社と相談し、取り付ける代わりに毎月1500元でいいということになり、設置を迷っていたのだが、技術革新を待っていたら、何と12月1日から全国的に無線LANの価格が下がり100元/月になってくれた。ありがたい。
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ウズベキスタンビザ解禁

2016-12-08 01:18:16 | ウズベキスタン
今日、ウズベキスタンから大きなニュースが入って来た。来年4月1日から30日間のビザが解禁になる。ミルジヨエフ大統領代行が選挙していた際に、国民の外貨持ち出しが2000$から1万$へ大幅にUPしたり、これまでと違う雰囲気を感じていた。そこにこのニュースは、ものすごいインパクトである。なぜなら中央アジアの中心へのアクセスができることで、中国からもキルギス、カザフスタンはすでにビザ解禁をしているため、そのまま入ることが出来るからだ。観光の飛躍的な発展が進むだろう。それによって飛行機代も安くなる。将来的には中吉烏鉄道や高速道路網が整備されることでシルクロードへの陸路も整備される。世界で3番目に治安のいい国(1番日本、2番ミャンマー、3番ウズベキスタン)といわれるほどの治安の良さとホスピタリティの国なので、今後の政策により大きく国も開けていくだろう。とても楽しみだ。
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日中民間ボランティア交流シンポジウム開催

2016-12-03 23:22:49 | 現地情報
今日は上海領事館において「ボランティアで繋ぐ日中民間交流」と題して5日のボランティアデーに合わせ、上海日本領事館、ブラザー中国、ベクトルのご協力により上海領事館にて講演会を行ないました。現地の方々100名あまりの方にご参加頂き、内モンゴル阿拉善での砂漠化防止活動の取り組みについて話しました。上海交通大学の学生や留学生の方々、一般の皆様よりたくさんの質問や意見を頂きました。中国の環境問題は一国の問題ではなく皆で協力して初めて解決できるということを伝えました。また15年の時間はあっという間でしたが、その間の中国の変化と合わせて現地の人々の変化も大きく、中国の方からSNSやweixinなどのITを生かしたプラットホームの提案もあり、今後はこうした中国への発信部分についても積極的に行なっていきたいと思っております。休日にも関わらず参加して頂いた上海の皆様、事前準備して頂いたブラザー中国をはじめ、領事館、ベクトルの皆様、ありがとうございました。
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天山山脈とウルムチ

2016-12-01 20:37:09 | 現地情報
パミール高原と天山山脈を越えてウルムチに入る。と−10℃のウルムチ市街はスモッグであった。冬の時期は石炭を炊くため空気が悪くなる。最近は天然ガスが普及してきたのだが、まだ空気が悪く、外に出ると喉がやられる。ひどいときは声が出なくなる。一刻も早い改善が望まれる。
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