アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

Ready Forオイスカ幼稚園緊急支援募金について

2021-12-18 11:00:25 | 現地情報
この度、Ready forにて海外にあるオイスカ幼稚園の緊急募金を集めることになりました。
幼稚園というインフラは海外の日系企業においても、帯同家族という重要なインフラで、オイスカ幼稚園は実は日本で一番大きなアジア地域の駐在員師弟の幼稚園保育のネットワークを36年にわたり運営してきた歴史があります。
海外ではマンションなどに住んでいる方が多く、体力をつけることを第一に体操や日本の文化、農業などの情操教育にも力を入れてきました。その中で、子弟の安全が第一であり、地域社会と協力してこうした植林を行っています。こうした地元とのソフトの活動も重要なのです。
 一つ過去に起こった例で、これは皆さんご存知ないのですが、2005年4月に上海で反日デモが起こりました。起こった経緯は、そんなに大きくなるとは思ってもいなかったささいな原因でしたが、そこから数日であっという間に数千人ものデモが国内あちこちで起こりました。その時に上海の幼稚園ではデモ隊が入ろうとした際に地域住民で壁を作って守ってくれました。その時に他の日本料理店やスーパーなどは破壊されたのですが、幼稚園は地元の人たちが守ってくれたのです。それはなぜだったかと言うと、常に入っている国を尊重して、植林活動などを行なっていたからです。このように、海外に出ている駐在員の方はオイスカ幼稚園はご存知の方も多いかと思いますが、普段の協力活動が、こうした時に役立った一例です。幼稚園が潰れてしまうとコロナ後に海外に進出している企業もローカルかインターしかなくなり困ります。日本の文化や習慣を小さいうちに学べるという選択肢がなくなります。これまで、国内には補助金などはあっても海外には一銭もありません。政府などにも働きかけていますが、海外は関係ないというスタンスで一向に進んでいません。
まずはHPと動画もありますのでぜひご覧ください。日本人のために一生懸命やっている、日本語幼稚園や日本語学校など、海外にあるというだけで支援対象外で疲弊しているところはたくさんあります。こうしたところにも光がさして欲しいです。
まずはページと海外の幼稚園の日常の動画をご覧ください。
Raedy For募金
https://readyfor.jp/projects/73626?fbclid=IwAR3Cb6w-4qZbqIRHrBZqUt6jieKAR93cbKRuz4XL5qqjMZcC1XImQUGWSKs
ご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
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コロナ発生

2021-10-22 17:54:47 | 現地情報
ここ数日、阿拉善ではコロナ患者が発生した。上海から旅行で来た方から地元住民に感染して増えたということで、阿拉善の12名の方が感染、早速に住民全員がPCR検査を受けた。いくら全員に対してPCR検査をしても、漏れた数人から再び増えてしまう。コロナの完全なコントロールはなんて難しいのだろう。このコロナは増えては減り、増えては減りを繰り返すが、この例からも完全にゼロにすることは今後も難しいのかもしれない。日本は急激にコロナ患者が減ってきているが、このように1人でも強力なスプレッターがいれば、あっという間に増えてしまう。動かさなければ経済も死んでしまう、動けば感染が広がる。ワクチンを打ったとしても抗体が弱まれば再び感染してしまう。
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黒田祐之進理事長外務大臣賞受賞について

2020-12-04 20:32:21 | 現地情報
この度令和2年度、黒田祐之進・オイスカ香港日本語幼稚園理事長が外務大臣表彰を受けました。おめでとうございました。思えば、2001年に中国内モンゴル自治区にて環境難民が出ていました。現地政府からの要請でかつて存在していた800kmのグリーンベルトを戻し、地球人として砂漠化防止活動をやろうと声を上げたのが、黒田理事長でした。この地も昨年は東京都の面積近い植林がされるようになり、世界で一番植林される地域になっています。
 その前にも在留邦人の子供達が海外にて日本語で幼稚教育を受けられずに困っている時に、お母さん達が代わる代わるに子供を預かっている状況がありました。また香港の日本人学校幼稚部が人数が増えてしまったために、小学校が優先で廃止になってしまい途方に暮れている際に領事館より教育機関の幼稚園を是非と頼まれ奔走して立ち上げたりと、海外の日本人のために奮闘してきました。今回、その黒田祐之進オイスカ香港日本語幼稚園理事長に対し、令和2年度外務大臣表彰が授与されることが決定しました。

下記は領事館のHPからの引用です。
黒田祐之進氏は、香港における日本人幼稚園の一旦廃園後、再び開園して欲しいとの当地での要望に応え、各種関係者の間での調整に奔走し、1986年に香港政庁(当時)認可の下、「オイスカ香港日本語幼稚園」の開園を実現し、以来、理事長として運営の中心的役割を果たしました。また、その後、上海、広州等中国国内に加え、フィリピン、タイ、インドネシアにおいても日本語幼稚園の開設に尽力しました。更に、中国において植林を中心とした環境保全活動を推進し、中国地方政府・基金等から緑化貢献に関する表彰を多数受賞されています。
 外務大臣表彰は、多くの方々・団体が国際関係の様々な分野で活躍され、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をされている中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体に対し、授与するものです。本年度は172名の個人及び66の団体が表彰されることになり、黒田祐之進氏はそのうちの1名に選ばれました。黒田祐之進氏に対する外務大臣表彰の伝達式は、後日当地にて開催される予定です。

ただ、皮肉なことに、コロナで一番被害を受けているのは、実は今は駐在員がほとんど日本に戻ってしまっていなくなってしまった海外にある日本語幼稚園なのです。園児が数人であっても先生の給与や家賃、現地スタッフの人件費は支払わなければなりません。
 
 現在、日本の幼稚園には、人数が減らなくてもコロナ支援がある中で、ただ海外にあるというだけで、一番の被害を被っている海外の幼稚園には全くの支援がない状況なのです。そのために、文部科学副大臣の田野瀬衆議院議員にも面会してお願いをしましたが、自民党でも海外子女教育推進. 議員連盟の部会が今年になって立ち上がったばかりで、今の所、一切の支援がない状況です。このままいくと、コロナが終わった時に、駐在員子弟のための幼稚園がなくなってしまいます。
 外務省の皆様、文部科学省の皆様、この困難な時にこそ、ODAの資金の一部でも30年以上に渡って、日本企業の海外進出を影で支えて来た教育機関への支援に繋げてもらえないでしょうか。今回のコロナで政策銀行や国際協力銀行、信用金庫に至るまで融資のお願いで、あちこちを回り、融資の書類を作っては出していますが、国内に担保がないということで、現在のところすべて惨敗の状況です。
支援の本当に必要なところに、紙のお礼状よりも、今一番必要なこと、海外にいる日本人の子供達のためにも切実なるお願いです。

(参考)
外務省外務大臣表彰関係HP
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000706.html
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黄砂免疫

2020-08-29 13:13:31 | 現地情報
先日、「免役免疫」なる言葉を聞いた。「あなたは普段、黄砂を浴びているからかからないよ」「???」東アジアの感染が抑えられているのは、中国の黄砂を浴びてできる黄砂免疫があるからだという話。確かに日本や中国や韓国の感染者数は欧米や南米、インドなどに比べても低い。本来は、この黄砂はアレルギーなどを誘発することは知られているが、それが今回のコロナに対しての免疫になっているということが本当であれば面白い。
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管理強化された社会は幸せか

2017-06-03 18:27:19 | 現地情報
6月1日から領収書にすべて、名前だけでなく識別番号・住所・電話番号・銀行口座を記入しなければ発行できなくなった。これまで領収書を下さいといえば、数分掛かって税務署の共通コンピューターに名前だけ記載すれば良かったのだが、それではダメだと言う。たった1枚の領収書を貰うのに30分掛かってしまった。レシートや手書きの領収書でいい信用された社会と、名前から識別番号・住所・電話番号・銀行口座までいちいち打ち出さなければ発行できない信用しない社会はどちらがいいだろうか明白だ。なぜなら、このためにムダな時間が全国で相当発生するからだ。以前も領収書にハサミで切り込みを入れる時期があったが、その時は大変なためか苦情が殺到しすぐに無くなった。今回の措置はその比ではない。全国、相当数の手間・時間が税務署の管理のために費やされる。ホテルの会計係が苦々しい顔でぼそっと呟いた「こんなのやってられない」これは中国だけではない。日本でも同様だ。ある交通費の申請にたくさんの書類やメールのやり取りが必要になり、たった2000円あまりに費やした時間を考えるとため息が出てしまう。簡単なことを複雑化することで仕事をしていると勘違いしている人達、このように監視、管理された社会は幸せをもたらすのだろうか?管理する側にとっては都合がいいかもしれないが、利用する側の便利は全く考慮していない。その結果、多大な時間や仕事を増やし、人の自由な時間を奪う。この措置は全く理解ができない。この問題も再び苦情が殺到して一刻も早く無くなって欲しい。
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岩絵

2017-05-07 16:22:07 | 現地情報
バインホトの町から東に4kmほど走ると岩がコロコロと転がっている。岩の色が見ると鉄のような黒っぽい色をしている。こうした場所にはよく岩絵が出てくる。車を止めて探すと「あった、あった」たくさんの岩絵が書かれていた。この岩絵、内モンゴルから中央アジアにかけて、同じような絵のものがよく出てくる。古いものは6000年前といわれるが、多いのは800年ほど前のチンギスハンの時代、同じ落書きの文化が伝わったのかもしれない。
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ラクダ談義

2017-05-06 22:22:07 | 現地情報
バインホトはラクダの町、町にはいればラクダの像がお出迎えする。それはさておき、ラクダは小さい時から慣らさなければ凶暴になるのを知っていますか?昔の牧民はラクダを家族のようにして飼っていたため、性格もおとなしく、人も乗れたのですが、最近のラクダは飼い慣らしていないため、凶暴なラクダが多いそうです。凶暴かどうかを見分けるにはどこを見ればいいか?、飼い慣らしているラクダは鼻輪がついています。このようなラクダは飼っているラクダなので比較的おとなしいです。町のラクダ像は、残念ながら、凶暴なラクダ像が選ばれてしまったため、見た目はかっこいいのですが、どうも好きになれないという層がいるそうです。そんなこんなの話をしていたら、あっという間に夜になってしまいました。
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新疆へ

2017-05-01 23:44:51 | 現地情報
29日からの中国のゴールデンウィーク(五一労働節)がやってきた。この3日間の休みは高速道路が無料になる。これに合わせて新疆の植林地に行ってきた。新疆は発展著しく、重要な場所だが、外国人は観光以外にはほとんど行かないだろう。何せアラシャンからでも往復3900kmもある。北海道稚内から鹿児島の佐多岬を往復する直線距離、ちょうど河西回廊の武威という町まで横断道路ができたのと酒泉(駱駝圏)から額済納までも高速道路が開通した。この道路を利用すれば新疆にも近いという情報もあったからなのだが、結果は全く近くはなかった。スタッフと交代で運転して、片道は何とか25時間でこの距離を駆け抜けた。ナビタイムで宗谷岬から佐多岬までは39時間25分(2759.1km)実際にかかるそうだ。東京から北海道までバイクで走ったことはあったが、さすがに日本縦断の距離を1日で走るのはやはり疲れる。さらに新疆に入ると途中は検問だらけで、日本人というと銃を持った兵士に珍しがられた。漢字はかけるのか?とか、日本人も中国人に似ているとか、たわいもない会話だったが、やはり緊張した。一番面倒なのが、ガソリンスタンドに入るときに身分証明書がないとゲートが開かないことだ。この身分証明書、当然、外国人は持っていないため、ガソリンスタンドに入れない。「外国人が給油する時はどうしたらいいのか?」と聞くとカザフ族の警備員も「うーん」と答えられなかった。このあたり、まだ対応していないため、新疆地区でレンタカーを借りて走ろうとしても難しい。そして、一番危なかったのは、途中、道路を作っている高速道路の砂利道に迷い込んだ時だった。「すみません、ここから出口に出られますか?」と聞くと、突然「ウオー」という叫び声と共に車のドアを開けて鍵を取られそうになった。「???」一瞬、何が起こったか頭が真っ白になり、慌てて鍵を引き抜かれる手を抑えた。そこで事情がわかった。要は道を作っていたところに車が入ったため、激怒されたのだった。「ゲートが開いているじゃないか」と、こちらが激怒仕返して指差すと、今度は相手が「???」になった。鍵を取られたらアウトだった。冷や汗を垂らしながら、そのスキに車のドアを閉めた。こうして新疆の洗礼を受けたのだが、他のこちらの人はとても親切だった。帰りは無理しないで一泊して無事に戻った。
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ラクダ

2017-04-30 03:29:10 | 現地情報
砂漠を車で走っていると、遠くに1匹のラクダがこちらを眺めていた。ラクダという動物は犬に近い動物と言われるが、感情のある動物だ。ポツンとこちらを見て何を考えているのだろう。
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農家にて

2017-04-01 09:24:01 | 現地情報
植林がスタートした。今年は27万本の植林、苗木を早めに牧民に配り清明節に植林を行なう。ただアラシャンは27万km2あるので、各村に行くのがとても遠い。今日は農家に泊まらせて貰う。農家のご飯は町のご飯よりもうまい。そして山盛りに出される。農家の人もアラシャンから出たことがないので、日本のことや日中関係を聞かれる。政治的には問題があるのかもしれないが、民間の人はとても友好的だ。それよりもヒマワリが売れないことなどの悩みや寄宿生活をしている小学校の子供のことなどいろいろと話しているうちに夜中になってしまった。明日は朝早いからもう寝よう、農家の朝はとても早い。
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