アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

子犬

2010-08-27 23:24:37 | 阿拉善センター関係
センターの子犬達。4匹の子犬のうち、一匹は買い手がつきそうなのだが、残り3匹をどうするか?こちらでは、犬の去勢手術等は町でやっていないので、繋いでいたヒモを放したとたん、油断すると増えてしまった。”発財だね”と冷やかされる。前回は賢い犬の子供なので引き取られたのだが、今回ばかりはどうしようかと頭が痛い。
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銀川

2010-08-25 10:50:19 | 現地情報
今、阿拉善より賀蘭山を越えての高速道路建設が急ピッチで進んでいる。これが繋がると45分で銀川に行けるだろうと言われている。この銀川という、中国でフェニックスシティ(鳳凰)という意味で呼ばれるイスラムの町は、今年の人口調査によると、推定180万人といわれ、西部地域でも発展の著しい町だ。飛行機に乗れば、外国人の姿も、ここ数年増えて来ている。こうした100万人を越える衛生都市が中国には118カ所あり、都市は655カ所あるという。この都市が、どこもバブルの建設工事を行っている状況なのだ。この銀川にいよいよ姉妹都市の島根県の出雲空港からの国際便が就航するといううわさまで流れている。将来は、出雲から銀川までの直行便が就航し、日本からダイレクトで行ける時代も見えて来た。そうなると、これまでの北京、上海という沿岸部を通り越して、内陸との交流も活発になってくるだろう。昨年は、銀川の国際見本市も、日本の出店はほとんどなく、アラブや、インド、マレーシアなどの出店が多く、まだ注目されていないと感じていたが、これからは、こうした所にもきっと日本からの出店も増えてくるだろう。銀川は黄河のほとりの町で緑が多いので、ぜひ近くに来られた際に寄ってみて、西部大開発の成長というか、人間観察というかを見に来るのもいいと思います。しかし、大きな建物ばかり、バンバンと建てていてこの成長、本当に大丈夫なのだろうか?やはり人民元マジックなのか?
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グリーングラスロッツの皆様ありがとうございました

2010-08-24 22:12:11 | NPOグリーングラスロッツ
8月19日よりグリーングラスロッツ一行27名が阿拉善に植林、またシンポジウムを行うために来て下さいました。今回、今までよりもより一歩深く踏み込んだ活動をしたいということで、内容も植林だけでなく、現地の人を交えての会議や地元の学校との環境教育や交流など、さまざまな内容について話をしました。今年は雨が全く降らず、環境も厳しい状況は経済が良くても変わりません。経済成長も、環境への投資に繋がればいいのですが、まだまだ投資の方向が経済優先になっています。今回、参加した皆様からするどい質問が政府の方へ飛んでいました。しかし、こちらの政府は(日本もそうですが)投資が来てはじめて支援する形であり、基本的には、ある程度の投資をしない限り、支援をするスタンスにはまだなっていません。これが、こちらからの投資がなくても、現地から積極的に支援協力してくれる時代になれば、本当の中国の環境が変わる時代になると思います。その時代がいつになるのかわかりません。しかし、ともかく政治になりやすい植林活動を政治と切り離して、環境技術向上のために、サラリーマン一人分の平均給与にも満たない少ない金額であったとしても、この資金を有効に使う事が、このセンターの使命だと思っています。ご支援とご協力ありがとうございました。
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跳鼠

2010-08-23 11:14:30 | 現地情報
跳鼠を捕まえた。足の指が三本ある。ゴビ砂漠に生息するチビミユビトビネズミかと思われる。主に昆虫や植物を食べて生きている。植生が回復してくると、こうしたネズミが増えてくるのは自然の摂理かなと思う。
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友好交流学校締結式

2010-08-22 04:47:27 | NPOグリーングラスロッツ
今日は午前中、生物多様性のシンポジウムを現地の林業局や環境局らの参加者を交えて行った。生物多様性というのは、名前の通り広い意味があるので、なかなか議題をまとめるのは大変だ。午後は、豊田市立逢妻中学校と阿拉善蒙古族完全中学校との友好交流学校の締結式を行った。これからインターネット等を活用した交流を行う予定にしている。環境問題には国境がない。これから、日本での取り組み、そして現地での環境保護の取り組みが共有出来れば、中学生の視野も格段に広がるだろうと思う。ただ、問題は言葉だ。この壁をどうやって取り除いて行くか、今後の課題になるだろう。この課題が突破出来れば、きっと面白い授業ができるに違いない。
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砂漠と親子

2010-08-17 01:49:04 | つぶやき
う~ん、とてもいい景色がとれました。砂漠の海はとても広く、そして神秘的だ。ある時は親しい表情を見せ、ある時は恐い表情を見せつける。毎回訪ねるたびに、その時々により、砂の表情も変わる。だからこそ、見飽きないのかもしれない。砂漠を見て何を思うのだろう。砂漠との無言の対話は飽きない。
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超バブル

2010-08-13 17:16:27 | 現地情報
チャイナバブルが現地を襲っている。まさにバブルだ。近くの地方都市でも1m3あたりのマンション価格がすでに3万元から5万元、それでも即売という状況を聞いた。ここアラシャンでも、例えば栽培している漢方薬の肉従容は、1年の間に、あっという間に3倍強の1kg260元にまで高騰してしまった。そしてまだまだ上がりそうな勢いが続いている。この高騰が農牧民に与えた影響は大きい。もちろん、プラスの方が大きいのだが、その他の物価高騰もすさまじい勢いだ。こちらの物価というものは、需要や価値に比例するものではなく、気分で値上がりしているような感じなのだ。この気分というのが怖い。その結果、年々物価が上がり、私たちが中国産の車でさえ購入できずに苦労している横で、格差はあるにしても裕福になった農民が新車を乗り回しているという構図も出て来ている。およそ10年前に誰がこのような状況を想像できただろうか?飼っているエミューも同じような感じで、私たちが餌代や人件費から鳥の価格を決めているのに対して、他の地域の農場では、適当に価格をつけているものだから、今では一番安いと言われる始末。「すべて買い取りたい」という人も出てきた。このような状況でいいのだろうか?すでに日本の方が割安感が出て来ている中で、今は円高なのであまり実感はないが、あと数年たつと、買い物をしに中国から日本に行く人たちも出てくるようになるかもしれない。
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甘粛省船曲県でので地滑り

2010-08-12 00:12:28 | つぶやき
心配していたことが起こった。集中豪雨による地滑りだ。8月8日の発財の日に合わせるようにして起こった深夜の地滑りは、日が経つに連れて、被害が数段に大きくなってきている。すでに死者、行方不明合わせて2000人、今後、さらに増えてくるようだ。先月、甘粛省から青海省に入った際にも、洪水で道路が遮断されているために、バスが不通となっている区間があり、ドライバーも危険だと行きたがらなかった。数ヶ月じわじわと降り続いて地盤がかなり緩んでいた所に、40分で94mmという超豪雨が降ったのだからたまったものでない。このところ、甘粛、青海、四川、チベットのこのあたりの魔の三角地帯では、地震や自然災害が頻発している。その原因として、急峻な斜面、活発な地震活動に加え、気候の急激な変化、それ以前のインフラの未整備等、いろいろとあるが、今回の原因の根本的な所は、脆弱な土壌にある植生を破壊した人災だとも言われている。法面緑化等は日本の得意分野なので、このあたりの協力について、四川地震の際に話があったが、何せ、広く未整備の土地である。大規模工事を何十年やっても追いつかないだろう。その道もすぐに崩れ、さらに修理を来り返す。毎回、災害になる度に、緊急支援の様子が映し出されるが、根本的な部分を変えて行かない限り、今後も同じような災害が続くだろう。それにしても山津波で数階建ての建物がドミノ倒しのように崩れている状況は昔のインドネシア・アチェでの津波を見るようだ。あの所もマングローブがあって助かった所もあり、やはり植生基盤を作る事が今回のような災害を防ぐ手段だと思われる。
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砂漠のオアシス

2010-08-03 09:11:53 | 現地情報
トングリ砂漠の中には180ものオアシスがあると言われているが、今回、その中のまだ開発されていないオアシスへ入った。砂漠の中ジープで1時間あまり走ると、そこには神秘的なオアシスが広がっていた。オアシスの周辺で住む人に、どうやって食べているのか?と聞けば、月に2回程、買い出しで町に行くそうだ。また、どうやって収入を得ているかと聞けば、何とエビの餌にするオキアミの養殖で生活しているそうだ。このオキアミ、バカにはできないそうで、この養殖で十数万元もの年収があるという。そのため、オアシスの周辺にため池が作られていた。今回、その池が蚊の発生源になっていたのだったが、もし、ここを観光開発するのであれば、このオキアミ養殖を辞めなければ、観光としては成り立たないだろう。何せ、血に飢えた蚊の攻撃がひどく、夜は美しい月夜の反面、蚊のせいで一睡もできなかった。自然開発は、収入面での、いい面もあれば、それ以上の悪い面もあると感じた一夜だった。この美しい景色の場所も、近い将来にはアラシャンにある月亮湖のようにホテルができて、静かな景色も壊されてしまうのだろうか。蚊がそれを守っているのかもしれない。
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オイスカ幼稚園研修

2010-08-03 09:01:39 | 阿拉善センター関係
26日から30日までオイスカ上海、広州、香港、マニラ、バンコク幼稚園の教職員一行36名がアラシャンへ研修に来てくれました。今回、砂漠の中へテントを持って入りオアシスでの一夜、オアシスにて蚊の攻撃にあったり、登山をしたりと体力勝負でもありました。指導者としては楽しい部分とつらい経験の両方を知っておいた方がいいと思い、あえてつらい部分もありましたが、きっといい思い出になったのではと思います。お疲れさまでした。
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