アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

ゆうとぴあ号

2014-05-29 05:48:48 | 現地情報
今回、西日本センターに行く予定で青島から下関へフェリーに乗って帰国した。その名も「ゆーとぴあ号」片道1250元(2等B)だった。「そう、ガンダーラ行きなのである(そこへゆけば~どんな夢も~かなうというよ~)」。往復では1550元と往復で購入した方が安いようだ。午後16時に乗船するが、夜の10時まで出航しない。船の中で待機する。下関まで31時間ほどだが実際は2日弱かかる。乗船している人は20歳くらいのジャージ姿の若い研修生が多く、日本人はほとんど乗っていなかった。船の中で日本語の指導を頼まれた。3ヶ月ほど日本語を勉強してきたという。聞くと大分の大豊工業と日産自動車の工場の研修生で1年から3年日本で働くという。とても楽しみですということで修学旅行のような雰囲気だった。彼彼女らは食堂は高いと言ってカップラーメンを持参していたが、お菓子などをお裾分けしてくれた。頑張ってねと声をかけて別れた。楽しい時間でした。
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青島都市開発

2014-05-28 06:23:10 | 現地情報
青島にて。バブルとしかいいようのない海に面した海景房がニョキニョキと建っている。このバブルをバブルと言わずもがな。生活の発展、便利さと引き換えに失っているものも多い。今年、中国の仕事も引き受けてからいろいろと考えている。輪転機で印刷されたバブル紙幣で踊らされ、庶民は懸命に働いている。それにより住民の生活が向上したかもしれない。ただ、こうした繰り返しをしていると、見えなくなるものが出てくるような気がしてならない。この景色をみて改めて思う。こちらの国の人たちが懸命に働き貯めローンで購入する、景色も破壊する数百万元の部屋の価値が本当にあるのだろうかと。資本を持つ少ないデベロッパーが大もうけをして経済を転がしている。この社会が本当に正義なのか?こうした社会が幸せをもたらすのだろうか?
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ブラザー中国植林

2014-05-25 07:38:17 | 阿拉善センター関係
21日から24日までブラザー中国一行19名と陜西師範大学3名の大学生が現地を訪れ植林活動を行いました。センターで3600本、頭道湖にて合作社と5000本の植林と井戸掘りを行いました。井戸は砂岩の岩盤層があって掘るのに時間が掛かりましたが粘りに粘って7.5mにて60L/分ほどの水が出て皆大喜びでした。今回の活動では日本でいうツイッター(ウェイシンやウェイボー)による現場配信を行っていました。中国にてブラザーのSNSに70万人のフォロワーがいるそうです。瞬時にいろいろと伝わり、改めてSNSのスピードと影響の大きさに驚きました。また映像もとり、4分ほどの映像でyoutubeなどにもアップされるそうです。まずは現状をたくさんの人に知って頂くことが必要で、できたらぜひ見て頂きたいと思います。23日は村まで3時間の道のりをバスで移動するため朝7時に出発し午後6時くらいまで植林を行っていたのでヘトヘトだったと思います。お疲れさまでした。こうした経験をぜひ今後に生かしてもらいたく思います。
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パジェロも10万キロが見えてきた

2014-05-20 03:05:30 | 阿拉善センター関係
センターの貴重な足、三菱パジェロ。この車が来てくれたおかげで、私たちの砂漠での活動がどんなに安心、安全で、かつどんなに広がったことか。今年の春からでもすでに7000kmは走った。この車のおかげで砂丘の高い僻地の村にも行くことができるようになった。どんな重い荷物も軽々と載せてくれる。実はこのパジェロの前はセーフという中国産車に20万キロを越えてボロボロになっても代わりの車も買えず修理しながら乗っていた。このセーフもアウトだったのだが、元気に頑張っていてくれた。ただ砂漠で故障することは数知れず。故障して修理できなければ、夏の炎天下など下手をすれば”死”ということもありえた。おかげでどこが悪いか分かるようになった。「日本人なのになぜ中国産を乗っているんだ?」などと中国のNGOの方によくからかわれた。彼らは当然日本車。そんなある日、パリダカラリーの増岡さんが近くの烏海に試乗会をやるので見に来ないかという誘いがあった。「あのラリーの増岡さんが来る」ボロボロの愛車で見に行った。ただ、帰りにセーフに乗ると現実に戻った。なかなかエンジンが掛からず、「笑われているだろうな」と思っていた。しかし、実際は違って、帰りにエンストしている私たちをみて、三菱自動車販売の社員の方が「皆で何とかしてあげよう」ということになったらしい。その話を後で聞いて思わず涙した。「乗れれば何でもいいです」と言っていたが、「我が三菱自動車の誇るフラッグシップカーをぜひ現地で使ってください」おかげで今日がある。今はガソリンと天然ガスの両方で走るように改造したので、この日本の2/3あまりの広い地域の一日限界往復700kmあまりの距離でも無給油で走ることができる。おかげで間もなく10万キロの到達が見えてきた。今は天然ガスのおかげで100kmで30元~35元(リッター換算で約33km)と低燃費だが、今度ソーラーシステムを付けて、さらにアシストできるように改造できないかな。これからも活動の大切な足である。でもたまには休ませてあげないといけない。
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ソウソウ

2014-05-20 02:20:25 | 現地情報
牧民の家の前に並べてあるソウソウの木。とても高カロリーの薪になり、砂漠の石炭と呼ばれている。太いものは直径30cmほどもある。この木で焼いた肉はとても美味しい。今はもちろん伐採が禁止されている。かつてはたくさんの木が生えていたが、伐採されてだんだんと少なくなってしまった。今はぽつぽつと生えるのみだ。貴重な木になってしまったため家の前にオブジェのようにきれいに飾られている。切ってしまった木は元には戻らない。そこで木を植え、環境を回復させるのには何十年もの時間がかかる。ただ、こうしたお金にならない事業というのは誰も助けてはくれない。環境に国境はなく、砂漠化による被害はここだけにとどまらない。私たちは将来の住み良い地球を作って行く義務があり、拡大する砂漠化を防止するためのノウハウを蓄積していく必要がある。ただ砂漠化を本当に止めようとすれば、人手もお金も掛かる。治理しなくてはならない面積も膨大だ。これまではスコップでコツコツと掘ってきたが間に合わない。今年から4駆の植林機を導入する予定に決め、環境保護部からも予算が承認されたところだ。これにより年間50万本(300ha)あまりの植林が楽にできる。実は、このノウハウを取得できることに今からとてもわくわくしている。夏には植林機械を動かせるようになると思いますので、体験したい方はぜひいらしてくださればと思います。
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ゴミ騒動

2014-05-18 22:11:50 | 阿拉善センター関係
村からセンターに戻ると、センターに行く道が壊され、何十台ものダンプカーが往復している。そして騒々しい。何事かと思っていけば、ショックな出来事が待っていた。それはゴミの不法投棄だった。「許認可は取っているのか」「知らない」「ここはゴミ捨て場ではない、即刻中止するように!」しかしながら止める気配はなく、次々と建築ゴミを運んでくる。町での立て壊しのゴミをこの場所に埋めるために日曜の政府が閉まっている時間を狙っての不法投棄だ。ダンプカーの前に立っても彼らは無視だ。怒りがずっと収まらない。明日、環境局に行って訴える頃には、不法投棄が終了し立ち去っていることだろう。こうした無責任なゴミの不法投棄は町外れでは後を絶たず、美しい景色もゴミ景色へと変わっている。このような状態はここだけではなく、全国各地で起こっている。頭に来ることは、こうした不法投棄を当事者は悪いとも何とも思っていないことだ。砂漠化を止めるために木を植え、環境を良くしようという想いは、こうした少数の人たちの行為によって、無惨にも打ちのめされる。怒りが収まず今日は眠れない。とても残念だ
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砂で埋まった故郷

2014-05-16 18:37:43 | 現地情報
タムス地区に行く途中、スタッフが「ちょっとふるさとに寄らせてくれ」という。大体15kmくらいというので、道なき道に車を走らせた。しかし...故郷は巨大な砂山に埋まってしまっていた。昔はよくここあたりで遊んだのだが、と言われる場所も一面の砂山で建物さえも埋まっていて残っていなかった。
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ニクジュヨウ品評会

2014-05-16 18:15:57 | 現地情報
今日は右旗にあるタムス地区にてニクジュヨウ品評会があった。一番長いもので2m40cm、6kgほどのものもある。どれが一番いいものか、大きいかなどを評議委員たちが決める。人工栽培のものはほとんどなく、ほとんどが天然物だった。昨年の一番大きなものは18万元で売れたそう。この大会はいかにして天然の大きいものを見つけ掘り当てるか、一種のつりや宝探しの感覚だろう。ただ、将来はぜひ人工栽培のものの品評会を行ってほしい。栽培者がいかにしてよいものを栽培するかがニクジュヨウの品質を高めることにも繋がる。
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金山来福酒をアラシャンに紹介しました

2014-05-13 23:35:19 | 阿拉善センター関係
金山来福酒がアラシャンに里帰りしました。アラシャン新聞からの取材もあり、ニクジュヨウ酒を紹介しました。アラシャンのゴビ砂漠の古巣から6年掛けて育ったコウバク種の最高の原料が、鹿児島の薩摩金山蔵の年間20℃というかつての金鉱内の最高の環境にて抽出・熟成されてできた限定の史上最強の健康酒です。どんな反応があるか楽しみです。金山来福酒はこちらから(量が少なく困っている人に飲んで頂きたいことから会員登録が必要ですが宜しくお願い致します)http://www.platec-shop.net/
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火星にすむ

2014-05-12 23:51:27 | 現地情報
こちらの人たちはほとんど自給自足の生活を送っている。周囲数キロには誰も住んでいない。まるで火星のようなところに住んでいる。将来の人類はどんどんと増えていくという予測もあるが、その反面、将来の人類は増えた後に一気に減ってしまい人を探すのに大変になるという予測もある。バッタなどの生態を見ても急速に増えた後は一気に減ってしまうこともあり、どちらも当たっているのかもしれない。こういう所に来ると寂しいのではないかと思うが、住んでいる近所の人たちは互いによく行き来して密な生活だったりする。
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