日記塊~77と97に関する幾つかの考察~

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9/24 勝つしかないなら、勝つしかない L4-3E @仙台

2018-09-27 05:57:54 | 遠征記2018
いよいよ大詰めのペナントレース。
3タテで息の根を止めたかと思いきや、背水の強さでそこから負けなしのバンク。
残り4試合の直接対決を考えれば、6差とはいえ縮められるわけにはいかない。
で、ライオンズも負けなしだからわけがわからない。

そんな稀にみる状況で、仙台に向かいました。
居ても立っても居られず急遽、というわけではないですが。
9月上旬の時点で日程的にアレがあり得そうだったのと、妻子の友人が今年仙台に越したので会いたい、ということもあり、予め行くつもりではありました。
お金もかかるので、車で。
駐車場はakippaを活用。ネット予約できるやつです。
空き地活用の小銭稼ぎって側面もあるので、うまく探せば試合日でもそこまで高くないところがあったりします。

そういえば、今年初の仙台。
音響機器使った応援になったとか、持ち込み禁止が酷くなったとか、噂は聞いてましたが。

仙台といえば個人的に翠翠の牛タンなのですが、店で食べる時間はないのでテイクアウトで。



テイクアウトも美味。
特に残った白飯を牛タンがあったエリアに移してみたら、程良いタレ飯になってこれがまた旨い。
大満足でございます。

子連れで仙台となるとグリコパーク。
今年は球場広場とかの飲食店で一定金額の買い物をすると、メリーゴーランド無料券がついてくるんですね。



前回は観覧車のみだったので、早速体験。



当然観覧車もせがまれましたが、「ライオンズが3点取ったら乗せてやる」と謎ルール押し付けて退却。

...で、3連発で条件クリアとはねえ。
栗山着弾から観覧車コール鳴り止まず。
こいついつから野球の得点わかるよーになったんだ。
友人らからいただいた数枚メリーゴーランド無料券を片手に妻と離脱。
回れ回れ。バターになってしまえ。



我が子がバターになってる間に、打線は膠着。
ちょっと下降線辿っているよなあ。
チャンスはあるけど、タイムリーまでいかない。
その間に野手のミスが響き同点。
でも、投手陣が最少失点で凌いでくれたから助かった。
延長10回に、エラーしたらホームランを打つ本日のルールに則って中村が一発。
その裏は...語るも恐ろしい。いやあ、怖かった。



ここまで来たらね、エラーどんだけしようがタイムリー出なかろうが結果的に勝てばいいのよ。
9回二死からの逆転弾の次の試合が3連発。
挙句翌日は9回逆転満塁弾。
この流れで優勝できなかったらもうボクどうすれば優勝できるのかわかりません。

わからないから、優勝しよう。
さあ最終決戦です。
福岡までは引っ張らないよ。
引っ張られたら身体が持たない。

南魚沼へ行こう 4 (完)

2018-07-15 07:46:43 | 遠征記2018
これまでのあらすじ。
上本BPはいませんでした。


天気も大丈夫そうで、無事開門。
入場時に地元のおじさま達がミネラルウォーターと地元のお菓子を配布。
もちろん一人一本一個ずつ、なのですが。
子供が入場しようとすると、「おー持ってけ持ってけ」とお菓子を両手のひらいっぱいにがさがさと受け渡す。
我が子も例外とはならず。



入場時プレゼントといえば、近年は
「この線を一歩でも越えたら権利を放棄したものとする」みたいな、ここは監獄かなんかかと思うくらい無駄にピリピリしたシステムに身体が慣れてしまっているので良い違和感。
つうかピリピリするくらいなら配んなよ。
運搬ミスったら後日受け渡し対応とかしてるし。
やれるならあんなピリピリしたシステムやめちまえ。
開門前からそのアナウンスばっかで萎えるったらありゃしねえ。

話が逸れました。

とにかくピリピリどころかゆるゆるな入場時プレゼントに嬉しくなる。
一軍で消え始めた光景が見られるのは良いですね。
こういう発想が老害なんですね。今を嘆き昔を美化する。
なんと面倒くさい人間なんでしょう。嫌なら来なきゃいいのに。みたいなね。
言われる前に自分で言ってしまおうという姑息な手段。
自覚してるのとしてないとでは結構違うという持論。
無知の知って、誰の言葉だっけ。

また話が逸れました。

一度外に出るために通った時も「持ってけ」と同じ量渡されたのでもはや入場時プレゼントでも無くなってますけど。通過者プレゼント。

さすがに露店にめぼしいものはなく。
そういやグッズは売ってたっけ。
無かったのか目に入ってなかったのか。
最近リニューアルしたのでトイレも綺麗。
看板も洒落てるけど可愛い通り越してちょっと怖い。
何このポーズ。



おむつ交換台もありました。



用を足してたら、横に某選手。


散策を終え球場に戻る。
あ、当然再入場時にも貰ってます。
因みに味はハッピーターンっぽかったです。
ほぼハッピーターンでした。

この日のスタメンです。



近年の地方球場にありがちな磁気反転式。
ただそれは得点表示だけで、選手名は手動。
熊本思い出すな。「赤田」の板を持ち帰りたかった。
持ち帰ってどうすんのさ。
実家の玄関先に置いて待ち合わせスポットに。
電光掲示の球速表示があるのに気合を感じます。
百の位が「1」しか出せない仕様になっているのに気合の限界を感じます。
可能な限り経費節減。正しい。
流石に200は向こう数百年出ない、という現代野球への挑戦状とも取れます。

いつもどおり試合を多く語る気はありません。
先発高木勇人が立ち上がりからボコボコ。
榎田の方が拾い物とは思わなかったなあ...。
向こうはトレードこっちは補償だから本来ならこれで合ってるんですが。
今年は上で見ることはないかなあ。
一軍事情ゆえ目が行くのは投手陣。
とはいえみんな微妙。この二軍にしてあの一軍あり、か...。
唯一良いなと思えたのが齊藤大将。
ストライク先行なだけで良く見えるのが悲しいけど。
後半チャンス貰えるかな?幕作り直すかなあ。
佐賀に合わせて急いだからちょっと出来微妙だし。

7回、いないけど持ってきたしと赤田ユニと上本幕同時出し。
リライトした文言が文言だからただの嘘幕になったけど。

試合中に銀シャリむすび。



美味い。白飯とわずかな塩だけで美味い。
良いなあ南魚沼。
このおむすびを食べながら野球を観られれば、だいたいのことは頑張れます。

結局延長戦に入り、10回に被弾して敗戦。
お疲れ様でした。
まさかこの敗戦投手が直後に昇格するとはね...。
いないね、投手。



帰り際、道の駅で早めの夕飯。



メシがうまい。ここに来て何回目でしょう、そう思うのは。
米どころ新潟に偽りなし、です。
メシうまい人優しい球場素晴らしい。
再訪しない手は無いな南魚沼。

あとは次回は上本さんもいれば。
いや、一軍に上がってたらそれはそれでOKですが。

地方遠征で上本さんの姿を見る。
当たり前だったことが当たり前じゃなくなったんだなあ。
噛み締めるのは、いつも当たり前じゃなくなった後。

引退した後も、ライオンズのユニホーム姿でいてくれる。
せめてこっちの方は、赤田さんも上本さんも当たり前じゃなくなる前にたくさん噛み締めておきたい。
艶々の白飯をじっくり噛み締めながら、そんなことを思ってしまった。
ご飯はよく噛め、って言いますし。

おあとがよろしいようで。

南魚沼へ行こう 3

2018-07-14 12:31:16 | 遠征記2018
ホテルを出発する頃には、厚い雲の奥から太陽の光もうかがえるようになってきた。
とりあえず、開場もせず中止ということはなさそうだ。
ホテルから球場までは20分程度といったところか。
球場の物販の充実度に不安を感じるので、道中で飲食物の調達もしておきたい。

目に入る店をチェックしつつ移動していると、おにぎりの看板が下がった米屋を発見。
しかも店頭には今日の試合のポスターが掲出されている。
さらに、今まさに大量のおにぎりを運び出さんとする軽自動車の姿。
ピンときた。これは球場への仕出しでしょう。
イベントの仕出しに指名される地元のお店。
これは寄らないわけにはいかない。
カウンターに並ぶ各種おにぎりを品定め。
梅やおかかといった定番ものも良いけど、ここはやっぱり、と塩むすびを選択。
会計をしつつおばちゃんに尋ねると、先程の軽自動車はやはり球場スタッフへの仕出しとのこと。
球場で食べるのが楽しみ。

その後コンビニにもよって、調達完了。
そして遂に





到着。ベーマガSTADIUM。
多くの地方球場がそうであるように、ここも運動公園内の一施設として野球場がある、といった格好。
こういうタイプは極端に古いか、近年力を入れて改修したりして新しいかの両極端だけど、ここは後者。
ただ、かなりこじんまりはしている。
身の丈にあったサイズ。背伸びしない感じがいい。

まずはチケット購入。
収集癖が全くないのだけど、今回はFC会員なら当日券も前売料金なので、現地で買うことに。



これまたこじんまりとした、というかすぐそばまで行かないとわからない券売ブースで購入。



ひとつしかない入場口に向かうと、神出鬼没でお馴染みの応援団の方がいらっしゃった。

昔は二軍での応援行為に懐疑的だったが、地方開催が極端に減ってから考えが変わった。
特に思い直したのは石巻。
あの時も応援団の方が両軍数名いて、いつもの応援風景を演出していた。
もちろん、牧歌的な二軍の雰囲気は残しつつ。
プロ野球の試合、をコンパクトながらも石巻の地に再現した光景は、自分の妙なこだわりを改めさせるには充分だった。
今後、一軍の試合が地方開催される機会はどんどん減っていくだろう。
プロ野球に触る機会を与えられぬまま大人になる子供達が増えることは、想像に難くない。
だからこそ、二軍でも「プロ野球」を再現することは、あながち間違っていないと思う。

ということで、微力ながら乗っかることにする。


開場。



スタンドは非常にコンパクト。
手前は芝生っぽいけど違います。クレー舗装ってやつ?
陸上競技場のレーンみたいな感じ。
そしてその偽芝生席の前は



ブルペン。
想像以上の良い眺め。
これで上本BPがいれば...

残念。いませんでした。

意気消沈してるタイミングで赤田コーチ発見。
ユニホーム掲げて声掛けて、反応貰って大喜び。
15年経ってもやること変わってないです。


さあ、プロ野球を始めよう。

南魚沼へ行こう 2

2018-06-28 15:18:54 | 遠征記2018
無事親子イベントをクリアして、妻と合流。
まずは駅前のコンビニでアイスやドリンクで涼をとる。
火照った身体に人心地つけてから、出発。
事前にざっと調べたところ、2時間もみれば着くみたい。
道中西武バスを2台発見。
もしかして...と思ったらもしかしました。
車窓から熊代の姿を確認。
上本BPは見つからず。
この時間に移動なんですね。

新潟といえばスキー。
南魚沼周辺もスキー場が多数あります。
途中ガーラ湯沢駅周辺を通過。
駅っぽくない駅舎に驚く。
雪のないスキー場は、やっぱりなんか変な感じ。
自然環境保護とか訴えるつもりはないですが。

高速道路を降りて、いよいよ市内へ。
いやー、見事なまでの田園風景。
頭の中で玉置浩二が唄ってる。ワインレッドじゃないやつを。
これ、収穫時期にきたら壮観だろうなあ。秋にも来てみたい。

ちょっと早いけど夕食をとることに。
言うまでもなく白飯です。
事前にチェックして目星をつけていた店へ。



大きな釜がお出迎え。期待。
せっかくなので、ケチらず頼めるだけ頼みます。











やっぱり白飯が美味しいって素晴らしい。
そして川魚の塩焼きってなんでこんなに美味いんだろう。
釜飯も美味。とにかく全部美味しい。
妻は「この白飯は無限」という格言みたいなものを残し更におかわりをしていました。
旅先で美味いもの。最高。大満足です。

腹を満たした後は、宿です。温泉です。
こちらも温泉必須で目星をつけて抑えておきました。
宿の探し方でも歳を重ねたなあという実感が湧きます。
さすがに値段はしっかり見ますけれども。
いつか安い順で並べ替えなくなる日も来たりするんでしょうか。
...それはないかな。

本日の宿に到着。
綺麗な内装だけど、そこかしこに感じる違和感。
部屋に表札っぽいのがあるし、ドアは廊下側に開くし。
これがいわゆるリゾートマンションってやつか。
バブル時代の残り香を感じた気がしました。

まずはひとっぷろ。
大浴場に向かう道中館内ですれ違う人々が、ことごとくランナーの格好や面影。
なんだろうと思案してそういえば、と思い出す。
明日は南魚沼グルメマラソンってのがやるって、いろいろ調べたときにみたんでした。
結構遠方からの参加者も多いイベントなんですね。
グルメとマラソンが個人的にはどうしても結びつきませんが。

兎にも角にも、入浴。
今日は肉体疲労もあるので、じんわりほぐされていく感じがたまらなく気持ち良い。
最近は仕事が忙しいから、こういうぼーっとできる時間が貴重です。

たっぷり浸かって、部屋に戻ってビール。
沁みますなあ。たまりませんなあ。
テレビをつけたら、ライオンズvs読売がNHKでやっていた。
ひとっぷろ浴びてビール呑みつつテレビ観戦なんてオツだねえ。
でも負けた。多和田が痛恨の逆転弾を許し、課題の中継ぎ陣が崩壊。
今だ首位とはいえ、苦しいなあ。明日希望の光が見えるといいけど。
そもそもやれるのかな。そういえば。
この一週間、日曜日の予報がめまぐるしく変わっている。
とりあえず雨は降ってしまうみたいだけど...。

考えても仕方ないか。
いい感じに酔いが回ってきた。睡魔に勝てなくなってきた。抗う必要もないか。
身体を布団に預けると、あっさりと眠りについてしまった。


翌朝。
まずは朝風呂。
人が少ないので、昨晩は避けた露天風呂に浸かる。
天気は曇天。すぐに崩れることはなさそう。
身体をゆっくりとほぐす。
年齢的に、しっかり疲れが溜まるようになってきた。
スッキリした目覚めとはどれぐらいご無沙汰だろうか。
生島ヒロシが嬉々として何かしらの錠剤を勧めてきそうな体調の自分にとって、朝から温泉のありがたいこと。
いい一日になりそうです。

風呂から上がり、ある程度の身支度を済ませた後、朝食。
ランナーさんの朝は早い。
自分達が行く頃には、多くの人が既に臨戦体勢の姿でチェックアウトしていた。
ゆえに朝食会場のピーク回避。寝過ごし万歳。
バイキング形式の朝食は和洋迷うことが多いですが、今日はもちろん白飯。



味噌汁があら汁というのが魅力。
郷土料理のきりざいも美味。
朝から満足。さて、野球はどうですかね。

南魚沼へ行こう 1

2018-06-26 14:56:29 | 遠征記2018
赤田将吾がコーチになって、ファームの日程を気にする機会が増えました。
上本BPが二軍担当になって、チェックの頻度が増えました。
悲しいかな、BPは全試合帯同では無いのですが。
行ってみないとわからない。空振りしたときの脱力感。
赤田育成コーチ時代に味わったあの苦労を上本BPでも喰らうことになるとは...。

とはいえ赤田コーチが担当変わって全試合帯同することになり、少なくとも一人はお目当ての方がいるように。運が良ければ二人。
ということで、今年はファーム日程をちょいちょいチェックしております。

地域密着が主流となって以来、公式戦での地方開催がめっきり減った一軍。
一方で、というか、だからこそ、というか、二軍は各チーム各地に繰り出しております。
遠征好きなら反応せずにはいられない地名がコンスタントに登場します。

ただ、即行動となるかは人それぞれ。
かくいう自分も、予定があけられる日程で二軍が魅力でも、メットライフで一軍戦があればそっちを取る派。
あとは、いくらお目当てといえど二人ともスタッフ組。できれば二人揃ってていただきたい。
たとえ揃ってなくても、「しゃーない」と思える距離と費用であってほしい。
まあ晴れ男なんであり得ないけど中止になっても同様に「しゃーない」と思える距離と費用の場所。
あまりに個人的感覚過ぎて実際どの辺までだよ、と思われそう。
そうねー。具体的には。




南魚沼。

車で2時間程度。
...無理なく日帰りできる距離って言えば良かったのか。

ということで、南魚沼は早くから候補にいれてました。
もう一つの自分ルールの一軍日程は、東京ドームの読売戦ってことでクリア。
普通の公式戦で子連れであの狭さはちょっと嫌。
日本シリーズになったら考えますけども。

さらに南魚沼の球場をウェブでチェックしてみたら、ブルペン丸見えじゃないの。
これは行く動機が増えました。
行ってみて居ても試合中は屋内に入ってちゃ意味ないものね。

そんなこんなで、南魚沼訪問を決断。
折角なので前乗りして一泊といこう。
前日は幼稚園のイベントで埼玉奥地でハイキングだけど、家と南魚沼の間に位置しているのでそのまま向かえばOK。
むしろ南魚沼に行ってくださいと言わんばかりではないか。
さあ気分も上がってきた。後は仕事の都合をつけるだけ。

...これが難儀でした。
なんとか休みを確保したものの、移動前日は終電間際まで拘束されるハメに。
翌日早朝に起床し見栄えギリギリアウトのおにぎりを握って子供のリュックにぶち込んで、ギラギラ照りつける太陽にHPを削られつつのハイキング。
子供より先にギブアップしそうになりました。
でも頑張って辿り着いた場所の眺めは上々。
遠いけどメットライフドームも拝めたよ。



なんだかんだ良いですね、ハイキング。
達成感とか開放感は他ではなかなか得難いもの。
そして行き先を選べば気軽に行けますし。
可愛いキャラに山登りさせるアニメとかつくったら売れるんじゃないかな。
今思いついた俺のオリジナルアイデアです。

解散後、妻と合流。
ここから遠征本編スタートです。

神戸遠征2018

2018-06-13 15:12:04 | 遠征記2018
歳をとった。
三十代も半ばにさしかかり、体力もそれなりに落ちてきた。
仕事では責任が増え、家庭では子供の用事が増えた。
以前は無理して行けるなら行っていた野球場も、都合はつかないことはないけど自重することも増えた。
人間慣れるもので、しんどければ今日は良いかな、と思うようになった。

なんでこういう書き出しかというと。
まさに今そうなんですね。
金曜日、仕事でトラブルが発生し、充分な睡眠もままならぬままに帰宅。
明日からの神戸2連戦、行くつもりではあったのですが。
身体が重い。気分があがらない。
神戸に行くワクワクよりも、往復の移動などの面倒さが先に立つ。
行って楽しめるか。往復して浪費して疲労を溜めて帰ってくることにならないか。
生来のマイナス思考が坂を下るように加速する。

...行くか。とりあえず。
チケットも買ったし、宿も手配してある。
その縛りがなんとか自分の背中を押す。
せめて美味いものでも食おう。
球場は、そこそこに退散してもいい。
自分史上最もネガティヴな遠征の幕開けです。


慌てず焦らず、のんびり始動。
道中所用を済ませつつ。

不思議なもので、西へ西へと進むうち、心に厚くかかっていた雲が少しずつ晴れていく気がした。
文字通り日常と距離を置くことで、不安や気掛かりなことから無意識に解放されているのかも。
重かった身体も、少し軽くなってきた。

10時少し前に、総合運動公園に到着。



晴れたる青空に、すっかり気分が上向く。
なんでしょう、この球場が醸し出す開放感。

開門まで時間が少しあるので、散策。
良い天気...だけど、風が冷たい。そして強い。

時刻通りの開門時間に入場すると、この日は女子プロ野球とのコラボレーションデーということで、



某ホテルに置いてありそうな漫画を無料で受け取る。
表紙を開いたら即物語スタートという欲張りぶり。
表紙の裏からもう漫画が始まってる。
「このあとホントにすぐ!」といって57分くらいからスタートしてたマジカル頭脳パワーみたい。
喩えが微妙。



神戸といえば冷麺ですが、夏季限定ゆえ販売なし。
ダイナソー先生にアドバイスを請うと、同じエリアに軒を並べる唐揚げ屋の弁当をよく食べるとのこと。
早速



美味しい。
揚げたてだし味付けも良い。
ビールにもごはんにも合いそうです。
これは今後も頼むことにしよう。
流石信頼のダイナソー先生です。

試合の方。
ここ最近4月の猛打が影を潜める山賊打線。
山賊だし山中の神戸では暴れるんじゃね?なんて思ってたんですが



勝つには勝ったけど、完全に点を頂いた感じ。
山賊のような強奪感はないなあ。
まあ、勝ちゃいいよ。

ちなみにこの日はかなり寒かった。
前述の風が、ホント冷たかった。しかも強い。
初夏モードの装いで完璧にやられる。
画像映像だけだと、野球日和に見えますが。

試合終了後はそそくさと退散。
行きたいところがあるのです。
それが



三田のアウトレット。
春に妻子が友人宅にお世話になった際連れて行ってもらったところ、俺が好きなブランドが入っていたと妻から聞いたのです。
それは是非、ということで。
...その時も一緒に行くはずだったんですけどね。仕事が...。

目当ての店に入るや、お望みのアイテムが割引価格で売られている幸運にも恵まれ、良い買い物ができました。来て良かった。
しかし遠征の合間にショッピングとは。洒落たことをするようになったね。
...8としたことあったな。それも神戸で。
無かったことにしよう。

試合にも勝ち、物欲も満たし、あとは食欲。
三田にホテルをとってます。ということは、三田牛です。

ホテルは典型的なビジネスホテル。
あんまり選択肢も無かったし、大きい街ってわけではないのかな。
でも清潔。一泊寝るだけなら充分です。

フロントの方に三田牛を食べられる店を尋ねる。
「徒歩圏内ですとここくらいしか...」と提案されたのは焼肉屋。
「あまり広くなく、町の焼肉屋って感じです」
最高じゃないですか。そこにします。
ホテルからの道順を伺い、出発。
だいたい10分くらい、という案内に偽りなし。
確かに広くはないけど、清潔。
子連れもいて入りやすい雰囲気。掘りごたつ式の席に通されました。
メニューに目を通す。チェーン店ではまず見ない部位の名前が並ぶ。
これは当たりでないかい。折角だし、いろいろ頼んでみよう。



さあ祝杯。
この銀の器で白飯が来るところに間違い無しです。
カブレラ並みの確信を持って三田牛を口の中へ。





完璧です。
それはもう岡本真也は肩を落とし谷繁は天を仰ぐレベルで。
肉厚なのに、口に放り込むとしゃぶしゃぶを食べるかのような軽さでとろけていく。
うまいうまい。フロントの方に感謝。店に感謝。
焼肉という気取らず食べられるスタイルも最高。
ひと口目で再来決定。
神戸と三田はセットだな、うん。
大変美味しゅうございました。

満腹をさすりつつ、夜風を感じながら帰宿。
三田駅前は栄えてるみたいだが、宿と店周辺は住宅街の色が濃い。
近くを私鉄が走っていた。3両でのんびり駆ける姿が、風景とマッチしていていい感じ。
今夜はぐっすり眠れそうです。


2日目、最終日。
一番に起きて、ホテルの外で一服。
最近喫煙所は外、という宿や店舗が増えました。
特に異論はありません。



三田の街並み。
この先に三田駅があって、その周辺が賑わうみたい。
ちょっと外れればこの風情。個人的に大好きな街のタイプです。

三田から神戸総合運動公園までは、1時間程度。
天気も良く、道中緑が多いので気持ち良い。

この日はすっきり好天。ちょっと焼けそう。
D氏ご推奨の唐揚げを、今日は早速友人らと買いに行く。



唐揚げ単品はこんな袋で渡されるので、



ビールと合わせると小粋な感じに。
神戸の定番スタイル感ありますね。

試合の方はドラフトでクジを外した田嶋に捻られる切ない内容に。
獲れていれば2018年の結果は違ったかも。
...なんて言われることの無いように。
齊藤大将には頑張って欲しいところです。

日程的に今年の神戸はこれが最初で最後。
週末や夏休みでないとなかなか来れないのが実情です。
冷麺、食べたかったなあ。
毎年最後に思うことですが、

来年もたくさん神戸で試合がありますように。

佐賀遠征5(最後)

2018-04-03 12:17:33 | 遠征記2018
いつもどおり、ここからは野球要素なし。
久しぶりに最後まで書けた。



雨止まぬ球場を試合終了前に離脱。
帰り際、お越しになられていたダイナソー先生に長崎は来るか問われ、NOの回答。
じゃあ明日は晴れるな、と予想どおりの回答をいただく。
未だに雨男扱いです。まあ、実際降ったけど。
今年もよろしくお願いいたします。

この天候でも車が多く残る駐車場から脱出。
出るまでひと苦労するのを覚悟していたけど、向かう方面は特に混雑もせず、ひと安心。
向かう先は、嬉野温泉。
佐賀に行くなら、行ってみたかったのです。

1時間程度で到着。



山あいにある温泉郷、といった感じでしょうか。
本当に山あいなのかは、地理音痴なのでわかりません。
今回取った宿は、昔ながらの温泉宿といった具合。
やたらエレベーターが来なかったり、案内のため部屋に来るとフロントの方が言っていた女将さんがとんと来なかったり、来たら来たでフロントの方と確認すれば良い伝達事項のやり取りだけだったり。
うーむ、と思う部分があったりしましたが、こういうのも旅の面白みと吞み込む。

まずは温泉。やっぱり良かったです。
冷えた身体がじんわりと温まり解されていきます。
まわりでは九州の言葉があちこちで飛び交う。
九州の方々が来やすい、馴染み深い温泉地なのかな。
東京の人間が温泉地で最初に箱根を思い浮かべるような。
湯気を立たせながらなかなか来ないエレベーターを待つ。
隣のおじさんも九州の言葉で「ここのエレベーターはなかなか来ないな」と言っていたので、自分がせっかちなわけでも無さそう。

そして夕食。部屋食です。部屋食大好き。
食べるだけ食べて呑むだけ呑んだら移動せず寝れるこの素晴らしさ。
10年程前、友人と遠征先で吞み宴もたけなわになると毎回「ああここに布団敷いて寝てえ」と言い合ってたことが思い出されます。
夢が叶ったね。良かったね俺。



もちろん一杯。幸せ。
佐賀牛もついてきました。



非常に美味。
ただ、但馬牛と比べちゃうと自分は但馬牛に軍配ですが。
それでも充分満足です。

ひとりロビーに降りて、椅子に腰掛けて一服。
すると、警備の服装をしたおじいさんから「コーヒーは飲まないのか」と尋ねられる。
どうやら無料サービスのコーヒーサーバーを下げる時間らしい。
不要の旨伝えると、「明日の朝には出しとくから」と言い残し、サーバーを手に去って行った。
向こうの言葉は全部いわゆるタメ口だったのだけど、歳下とはいえ客相手に敬語なしかい、と憤るどころか凄く暖かい気分になったのは、実際はバリバリの佐賀の言葉だったから。
敬語なんか使わなくても暖かみと気遣いが感じられる不思議。じんわり、沁みてきた。
部屋に戻り、心地よい気分のまま就寝。

翌朝。

朝御飯は宴会場でとることになっていたので、身じたくをして移動。
中年男性の団体がわんさかいた。
飛び交う九州弁、ひっきりなしに発注されるビール、日本酒。そんな日曜朝八時。
今回の旅で一番九州を感じる瞬間かも。

で、肝心の朝食ですが



これがまあ美味しかった。
温泉粥が特に美味。
子供も凄い勢いでかきこむ美味さ。
おいもうちょっと味わって食えよ。





大満足。夕飯より良かったかも。
ごちそうさまでした。

宿をチェックアウトして、長崎へ。
試合は観ないけど、前回来た時に食べた佐世保バーガーが美味しかったので、ドライブがてらもう一度食べに行くことに。



この日の長崎、大晴天。
これは今度あの人に会ったら言われるなあ。
お前が来なかった長崎は...って。





ベンチに腰掛け、空と海を眺めながらバーガーにかぶりつく。
のんびりした、良い時間。


存分にまったりしたところで、長崎を後に。
今回は昼過ぎの新幹線で帰京予定。
その前に、博多で食べたいランチがあるのです。
...が、まったりしすぎて到着予想がラストオーダーギリギリに。
急ぎます。法定速度の範囲内で。
飛ばします。法定速度の範囲内で。
ヤーヤーヤーヤーヤー。
オフスプリングを頭の中で鳴らしながら、疾走。


間に合いました。まさに滑り込み。
急いででも食べたかったのが



これ。
古くからの友人からオススメされて、九州来たらおさえておきたかったのです。
よし田で活いかを食べて以来お気に入りの子供も大喜び。
オメェいつもこういうのが食べられると思ったら大間違いだぞ、と唸るような声で釘はさしておく。



ゴマサバも頼んで大満足大満腹。

隣の卓のおじさん達がノリの良い方々で、途中軽く歓談。
帰り際、「野郎ばっかりで食べないから」とセットのデザートを妻子にくれた。
きっと一度限りの、束の間の交流。
おじさん達は赤ら顔で、笑顔で帰っていった。


10年前とは違って、観戦数をこなすことはできなくなった。
ちょっと色々な速度を緩めてみたら、当時は見れなかったものが見えてきた。
緩めたぶん辿り着ける場所は減ったけれど、対価としては、きっと悪くない。
なんだかんだ、もうちょっと旅に出る日々は続きそうです。


次はどこに行こうかね。
野球場があれば、ライオンズがあれば、自分にとっては最高の名所です。

佐賀遠征4

2018-04-02 15:13:06 | 遠征記2018
開幕3連勝。
といっても、相手がね。
ライオンズも実は本調子でない中きっちり拾った形なら期待大ですが、しばらく経たないとわからないなあ。
本拠地開幕、連勝で迎え撃つ状況でどうなるか。
これで去年同様ならシンドい。
さあ果たして。


以下続き。




再入場可能ということで、球場周りの散策をすることに。
ついでに一服もしたいし。
多くの地方球場と同じく、この球場も運動公園の中にあります。
バックスクリーンとレフト後方には、すぐ公園地帯が広がっています。



これほどまでに球場と公園エリアが隣接するのは、プロ野球開催球場だと珍しい印象。
そして、広場が広大。ずっと奥まで続いています。

地方球場巡りの定番、球場正面エリアへ。



出店はこのエリアに集中しています。
イベント出店慣れした感じのテントから、



地元のパン屋さんまで、賑やかに軒を並べている。
若干客の捌き方が慌ただしいのも、逆に良い感じ。
大手チェーンで固めたフランチャイズ球場から消えてしまった祭りの匂い。
システマティックな味も対応も、スタジアムでは望んでいないのに。

ビールやハイボールが300円なんて。
佐賀の優しさ暖かさが良い。



手書きのメニュー表も、町のお祭り感を盛り上げている。
手作りな感じが良いのです。当日券の案内も手書き。
使っているのはポスカかマッキーか。
文化祭の様相を呈してきております。



裏紙だし。



せっかくなので、お祭りに参加。
佐賀牛など、ご当地肉の串焼きをいただきます。



鉄板を目の前にいただくA5ランクとはまた違う旨さです。

子供の昼食用にとパン屋の出店を覗いたら、一個オマケしてくれました。
ありがとうございます。もちろん子供も大喜び。

そういえば喫煙所が見当たらない。
たいていの球場だと外野席の入口周辺にあるんですけどね。
結局、球場から少し離れたところにある公園常設の喫煙所で一服。
遠巻きに眺める賑やかな感じもまた良いです。
点在するあずまやも、公園らしい。



ひとしきり散策を終えて戻ったら、外野席入口付近に仮設喫煙所が設けられていました。
準備が遅かっただけですか。

いよいよ試合開始。
...といっても、触れること無いんですよね。
多和田が大炎上。打線も振るわず。
稼頭央と斎藤大将が観れただけ良いか。
おまけに、試合途中から雨も降ってきた。



曇天のもと、照明をつけて続行。
本降りなのですが、試合を止める程ではないジャブのような雨。
結局、だいたい観るものは観たし、自己判断でTKO。



お先に失礼します。




佐賀遠征3

2018-03-23 14:12:23 | 遠征記2018
サンライズ号とは岡山でお別れ。
ここからは新幹線で博多へ。


そういえば、博多まで新幹線というのは初めてかも。
鈍行や夜行バスは複数回あるのですが。

朝飯はもちろん駅弁。
幕の内弁当が大好きです。



腹を満たしたら、ちょっとひと眠り。
目覚めたらちょうど博多到着前。
はるばるきました。まだ通過点ですが。



博多で降りて、特急に乗り換え...ではなく、ここからはレンタカー。
他の移動手段よりやや値は張るけど、思いつきで動ける機動性を優先しました。
予約していた駅前の店舗に寄って、手続きして、車を借り受ける。
明日までの付き合い、どうぞよろしく。

店舗を出発してすぐ高速に乗る。
博多の都市高速、懐かしい。
初めて福岡に行った時、ドーム行きの路線バスが高速に乗るのに物凄く驚いた。
間違えて長距離バスに乗ったかと思ったな。
回数を重ねるうち、高速に乗ってからじわじわくる高揚感が好きになりました。
あの高速道路の端を、自分で駆け抜ける日が来るとはなあ。
なんとも言えぬ、不思議な気分。
このまま遠くへと連れ去ってしまおうか。

途中パーキングエリアで休憩をはさみつつ、今回の目的地である佐賀へ。
道中「くましろ」「栗山」の名を冠した店舗が隣接しているのを見つけてにやり。
「ふたば幼稚園」というのもありました。
漫画初期だと「アクション幼稚園」。

そしてついに発見。
今回の目的地、「みどりの森県営球場」。
隣接する正規駐車場は既に満車ということで、河川敷にある臨時駐車場へ。
結構な数の車。球場前の道路は一車線だし、帰りは大変そう。

手荷物検査を経て、入場。







コンパクトサイズの、されど立派な野球場です。
外野席後方からのただ見対応が緩いのも、外野席の有料開放をあまり意識していない地方球場ならでは。
プロ野球チームが無くってもこんな立派な野球場があるんだから、日本は面白い。

さて、雨予報ですが。
持ちますかね。

佐賀遠征2

2018-03-15 13:43:26 | 遠征記2018
榎田と岡本洋介がトレード。
榎田は知ってます。
いつかの代表に唯一アマで入ってた記憶。
本部長のコメントを見ると先発させたいっぽい。
先発スタートにせよ中継ぎスタートにせよシーズン半ばで一旦配置転換することになりそう。
根拠はないです。でも凄くそうなりそうな予感。
岡本洋介はもうちょっとで一花咲かせてくれそう...というのが何年も続いちゃったなあ。
翌日予告先発なのに中継ぎ登板したことで記憶にはずっと残っていくでしょう。
咲ききらなかった蕾が先天地で開くことを祈ります。


以下遠征記続き。

何度かのうたた寝を繰り返していたら、外が少しずつ明るくなってきた。





朝焼けにぼんやり浮かぶのどかな景色に、若干の既視感。
そういえば、東海道線や山陽本線と同じ場所を走るんだっけ。
だとしたら、学生時代の福岡鈍行遠征時に嫌ってほど見た景色だからだ。
実際にそうかは、鉄道無知なのでわかりませんが。
もうできないなあ、あんな旅。
やれる状況になっても遠慮すると思いますが。
時間で金を買っていた時代。悪い記憶では無いけど。

6時に車内アナウンス。
もそもそと支度を始め、岡山駅で下車。
サンライズはここで瀬戸と高松に分かれるそうです。
自分がSNSにあげた画像が高松行きの表示だったので、友人数名はうどんを食べに行くと思ってたそうです。
そんなにうどん食べないっての。
...嘘です。食べます。食べますが、今回は違います。

楽しい時間をくれたサンライズ号のご尊顔を一枚。



夜行列車は残すべきです。
便利か不便かよりも重要な要素を持っています。
また機会があれば。

岡山駅で、九州方面への新幹線に乗り換えます。



つづく。