徒然なるまままに

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フラ・フィリッポ・リッピ - アルテ・ピナコテーク

2005-09-21 | 美術
フラ・フィリッポ・リッピFra Filippo Lippi - アルテ・ピナコテーク

(9月9日)
フラ・フィリッポ・リッピFra Filippo Lippi (1406 - 1469) の《受胎告知》The Annunciation(Ca. 1450)(Wood, 203 x 186 cm)。(図版はこちら。画像をクリックするとさらに大きくなります)19世紀にSuore Murate修道院, Florenceから購入された。

マザッチオの新様式(光の明暗により輪郭線をあらわす、正確な1点消失遠近法)を本格的に摂取したのは、フラ・フィリッポ・リッピとフラ・アンジェリコ。フラ・フィリッポ・リッピは、彼の聖母は世俗的で官能的なまでの表現によって名高い。彼は、尼僧と駆け落ちして修道院を脱走し、息子がFilippino Lippi。(「西洋美術史」高階秀璽 監修(1990年初版)から)

この《受胎告知》も天使とマリアの顔が印象的である。白い建物を基調とした清楚な背景。マリアの青の衣装と、天使の赤の衣装、そして天使の眩いばかりの繊細な金色の天使の羽。左上の天使からマリアへの光線が構図にアクセントを与えている。また、例えば、細かい衣装の襞、建物の装飾など細部が美しい。中央の百合は、バージンの象徴。

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