脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

脳神経外科学会第71回学術総会 2日目のプログラム

2012年10月04日 | 情報

日本脳神経外科学会第71回学術総会の2日め

10月18日(木)のプログラムはこちら

304ページ

P07会場 (イベントホール)

ポスター

特発性低髄圧症候群に伴う静脈洞血栓症の治療経験

藤本 道生  医療法人社団昌医会葛西昌医会病院脳神経外科

 

334ページ

P09会場 (イベントホール)

ポスター

脳脊髄液減少症

座長 鈴木 晋介  仙台医療センター脳神経外科

 

SIHの画像診断:RIとCTとのfusion画像を用いて

佐藤  俊   日本医科大学脳神経外科

 

単独施設6年間における脳脊髄液漏出症の治療経験

大隣 辰哉 脳神経センター大田記念病院脊椎脊髄外科

 

脳脊髄液減少症の診断、治療に関する検討

向井 裕修  福井県済生会病院脳神経外科

 

起立性頭痛が主訴の脳脊髄液減少症が疑われる症例に対する治療戦略

永井 康之  独立行政法人国立病院機構別府医療センター脳神経外科

 

ブラッドパッチを施行した脳脊髄液減少症患者の症例経過

西崎 隆文  宇部興産(株) 中央病院脳神経外科

 

初回の治療で治癒し得た低髄液圧症の検討

長尾 建樹  東邦大学医学部医学科脳神経外科学講座(佐倉)

 

慢性硬膜下血腫を伴った脳脊髄液減少症の治療方針

田中 志岳  九州労災病院脳神経外科

 

脳脊髄液漏出症に合併した慢性硬膜下けっ主に対する治療戦略

吉岡 進   大分県立病院脳神経外科

 

変形性頸椎症に合併した外傷性脳脊髄液減少症の1例

荒井 篤  製鉄記念広畑病院脳神経外科  

 

 

以上、18日のプログラムから。

今までの学会ではお見かけしなかったお名前が並んでいて、

それだけ、

だんだんといろいろな脳外科の先生に、

脳脊髄液減少症の認識が広がってきたのだと思い、

嬉しく思いった。

 

脳外科の先生というと、

私のイメージでは、

「巨大悪性腫瘍を、ばっさりと手術で除去する。」といった、

派手な手術や、

手術での患者の劇的な回復が、お好みの先生が多いような、イメージがある。

 

もし、本当に、そういうタイプの先生が脳外科に多いなら、

脳脊髄液減少症のような、

見た目元気そう、健康そう、仮病っぽい、

でも、患者の訴えは多くてめんどう。

 

高次脳機能障害もあるから、

診療時の話も、くどくどと話が止まらなくなったり、

話があっちにとんだり、こっちにとんだり、とりとめがなかったり。

同じことを繰り返し話したり。

 

聞いていることと、違うことを話しだしたり、

いや~厄介なはずだ。

 

 

治療しても、劇的に治る患者ばかりとは限らず、

なかなか治らない患者もいて、

治らないじゃないか!と文句まで言われる始末。

 

台風がきたといっては悪化し、

梅雨時が来たといっては、寝込み、

猛暑で具合が悪くなったと言っては、

ただでさえ、忙しいのに、予約外で、患者が詰めかける。

 

グズグズグズグズ、治らない。

不定愁訴を延々と訴え続ける。

 

私の実際の自分の体験を振り返ってみても、こんな風なのが、脳脊髄液減少症患者ではないだろうか?。

それとも、こんなのは私だけか?

 

こんなめんどうで、つかれて、わりにあわない患者には、かかわりたくないと思う脳外科医がいても

私は少しもおかしくはないと考える。

 

 

 

でも、

18日のプログラムでも、てんかんとか、高次脳機能障害とか、脳外傷とかが取り上げられているけど、

それらと、脳脊髄液減少症は無関係ではないことにも、

多くの脳外科医の先生方に気づいていただきたいと思う。

 

医師の間で広まってはきているが、

まだまだ知られきった病名に比べて、

脳脊髄液減少症のことの重大さに気づきはじめている脳外科の先生は

ごく一部にすぎないとも感じた。

 

特に、

脳脊髄液減少症では、

さまざまな精神症状が出ることについては、

脳神経外科学会ではあまり取り上げられたことはないのではないか?

 

そして、

もし、脳脊髄液減少症が原因での、

てんかんのような発作や、不随意運動や、高次脳機能障害や、軽度外傷性脳損傷と同じ症状なら、

 

私のように、脳脊髄液減少症の治療を根気良く続ければ、

事故から時間がたっていても、改善する可能性があることも、知ってほしいと思う。

 

あと、気になったのは、P275の

小児水頭症

新生児乳児水頭症

P276の、胎児水頭症

 

小児や、乳児や、新生児に、髄液が増えすぎて起こる「水頭症」が起こるのなら、

その反対に、

なんらかの原因で、小児や、乳児や、新生児や、胎児に、「脳脊髄液の減少」が起こることだって

ありうるはずなのに、

そういう視点で、医師はいままで患者を診てこなかったはずだから、かなりの見逃しがあるような気がしてならない。

 

あと、P290の

児童頭部外傷患者と虐待関与についてあるけど、

虐待で、頭部外傷に限らず、

激しく体を揺さぶられたり、洋服に隠れる部分を殴られたり蹴られたりして、体幹に激しい衝撃を受け、脳脊髄液が漏れるような怪我を負いながら、

小児科医に脳脊髄液減少症を見逃されている子もいるんじゃないか?と想像する。

髄液漏れという、見えない怪我、虐待後遺症もあるという視点で、多くの小児科医、脳外科医は、

診ていないんじゃないかと思う。

あと、P298 

の頭部外傷だけれど、

頭部を激しく傷つけられるような大きな事故で頭部に怪我を負うということは、

それだけ激しい衝撃も人体全体に加わっているということで、

同時に髄液漏れだって起こっている可能性もあるのに、

医師はそういう視点を常に持って患者を診ているのか?という疑問もわいた。

 

P314では

脊髄脊椎疾患だけでなく、脳脊髄液減少症患者の

歩行検査もしていただき、研究していただきたいと思った。

 

私の場合をとってみても、脳脊髄液減少症患者も、歩行障害が出て、

足の裏にかかる圧のバランスが左右でアンバランスになっていたから。

ぜひ、髄液漏れ患者の足底圧も測って、データ集めて研究していただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本脳神経外科学会第71回学... | トップ | 第4回国際水頭症髄液疾患学会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。