米国の核抑止力に対抗して
核・ミサイル開発を加速させている北朝鮮と同じ軍事抑止力安全神話論の立場に立つ
「読売」の「社説」浮き彫り!
「脅威」を与えている北朝鮮が
「核兵器禁止条約」を求める国際社会がつくった「土俵」に賛成し上がった!
北朝鮮に「脅威」を与えている唯一の核兵器投下国であるオバマ政権は
「土俵」を拒否した!
だが唯一の戦争核兵器被害国である安倍政権は
オバマ政権に同調して「土俵」には上がらない!
日本国民はどうするのか!
安倍政権の「屁理屈」にどう対応するか!試されている!
根本に日米軍事同盟がある!
非核三原則の形骸化・空洞化がある!
日本国憲法平和主義の形骸化と否定思想がある!
読売新聞 核兵器禁止条約/非保有国の亀裂拡大は残念だ 2016/10/29
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161028-OYT1T50122.html
北朝鮮は核・ミサイル開発を加速させている。日本や韓国の安全保障にとって、米国の核抑止力の役割は依然大きい。
厳しさを増す北東アジアの安保環境を踏まえるなら、核兵器を一方的に「違法」と断じるのは時期尚早である。
国連総会第1委員会が、「核兵器禁止条約」に関する決議を賛成多数で採択した。核兵器を禁止する法的拘束力のある文書の策定に向け、来年3月に交渉を始めることが事実上決まった。禁止条約の本格協議は初めてとなる。
決議は、メキシコやオーストリアなどが主導し、東南アジアやアフリカ、中南米などの計123か国が賛成した。大半の国は、核の脅威にさらされていない。
核保有国の米英仏露に加え、米国の「核の傘」に頼る日韓、独、豪州など計38か国が反対した。現実を無視した取り組みだという判断からだ。非保有国間も含め、国際社会の亀裂拡大を露呈する結果になったのは残念である。
問題なのは、各国の抑止力に与える影響への配慮が決議に欠けていることだ。
核兵器の使用、製造、保有のうち、何を禁止し、期限や検証方法をどう定めるのか。核保有国や、核放棄を拒否する北朝鮮に順守させられるのか。
肝心な点を先送りにし、多数決で条約作りを進めても、実効性は期待できまい。
米国の軍縮大使が「核軍縮に応じない国や増強している国もある中で、禁止条約は解決につながらない」と批判したのはもっともである。
核兵器の非人道性に焦点を当てて、停滞する核軍縮の活性化を図る狙いは理解できるが、拙速な策定は混乱を避けられない。
唯一の被爆国の日本は核廃絶を主導する立場だ。反対は「本意」でなく、現実的な選択だろう。
佐野利男軍縮大使が「核軍縮を実効的に進めるには、核保有国と非保有国の協力が不可欠だ」と説明したのはうなずける。
岸田外相も、北朝鮮の脅威が深刻化する中、この問題を巡る対立が激化することへの懸念を表明した。
一方、日本の核廃絶決議は、167か国の賛成多数で採択された。「安保上の観点にも配慮しながら段階的に推進すべきだ」という主張は的を射ていよう。核実験全面禁止条約(CTBT)批准を米中に促す。米露の核軍縮交渉を再開させる。核拡散防止条約(NPT)の下で査察強化や核弾頭削減に努める。「核兵器のない世界」の実現には、地道な措置の積み重ねしかあるまい。 (引用ここまで)