愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

安全保障論を口実とする特定秘密保護法案は人権民主主義平和主義を否定する擬装トリック、粉砕すべし!

2013-10-27 | 日記

人権と民主主義が成熟したといわれている国ニッポンに、毎日毎日蔓延する偽装ニュースには呆れます。しかし、安倍自公政権そのものが偽装政権ですから、この偽装の蔓延を払拭し、整理していくために必要なことは、政権交代という大手術しかないというのが、日々浮き彫りになて率直な感想です。その大手術をする経験は、国民参加型の政権です。

偽装の事例をあげれば、絶対支持率が3割にも満たない安倍自公政権そのものが偽装のシンボル的存在です。しかも安倍首相は、フクシマ汚染水問題を利用して東京五輪招致レースを勝ち抜くことができましたが、これもドーピングで勝ち得たものでした。安倍首相の外遊が、アベノミクス成長戦略という偽装戦略を売り込むためでした。ゲンパツの輸出と対中包囲網と東京五輪支持要請が目的でした。国民の税金、カネをつかって成し遂げたのです。

そうして出してきたのが、安全保障政策=積極的平和主義政策の断行するため、「特定」の「秘密」を「保護」するという「大義名分」です。これは、大日本帝国憲法が掲げた「安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ」「法律ノ範囲内ニ於テ」という人権と民主主義弾圧の象徴的フレーズを想起すれば判ることです。これが治安維持法 の「国体を変革し」という「国体護持」条項によって、アジアと臣民を塗炭の苦しみに、また悲惨な状態に陥れていったことです。

だからこそ、「政府の行為」によって「戦争の惨禍」を繰り返さないために、主権を天皇から国民に転換していった日本国憲法を制定したのでした。このことを歴史の教訓にしなければならないと思います。ということは、この悪法は、主権在民主義を根底から覆すものということを強調しなければなりません。

それはどういうことか、というと、国民の動向を調査することまでを「安全保障のため」「テロ対策」などという「理由」=「口実」「捏造」で正当化できるからです。これはあのドイツ首相の携帯電話を盗聴していたことを思い起こせば、誰でも判ることです。以前、共産党本部を玄関前のビルからカメラで盗撮していたことを思い起こせば、判ることです。このような政府の「スパイ」活動を告発すること、情報公開することすら、違法になるのです。まさにメチャクチャです。

しかし、このような視点での告発は極めて弱いと、声を大にして言っておかなければなりません。マスコミは「報道の自由」、マスコミの「知る権利」論を展開することをとおして、国民の「知る権利」を強調していますが、そうれはそうですが、根本は、国民の知る権利、思想信条表現の自由、国家を規制する権利の剥奪であること、このことをもっと強調しなければなりません。

以下の記事も、この視点は、少し弱いように思います。今日の赤旗の特集は、このあたりをしっかり強調しています。

秘密保護法案閣議決定/憲法くつがえす悪法 断固廃案に追い込む/志位委員長が会見

秘密保護法案/全国紙・地方紙社説 反対や強い懸念/「知る権利」書かれていても保障されない■「戦前を取り戻す」発想■善意の告発者が萎縮

国民の知る権利を奪う「秘密保護法案」に断固反対する/―「海外で戦争する国」づくりを許さない/2013年10月18日 日本共産党 [2013.10.19]

このことは、以下のブログで強調されていますが、もっと、公安警察や自衛隊のスパイ活動、企業の内部告発弾圧など、人権と自由と民主主義の発展、憲法を活かす国民の運動を弾圧するための装置づくりあることを、もっともっと声を大にしていかなければならないということです。

「軍機保護法」の復活か~秘密保護法の怖さ!!安倍政権の恐怖 ... 2013年10月18日

それでは、今日までに、各新聞が書いてきた社説を掲載しておきます。ご覧ください。

マスコミは、自らのペンが、合法的に成立した法によって、そのペンがポッキリと折られることを想像できるかどうか、そのことが試されているでしょう。そのためには、「安全保障」「テロ」「中国・北朝鮮の脅威」論が、いかに思考停止をつくりだしてきたか、また、各政党の活動を紹介する報道について、どのようにアンフェアーであったか、いや、国民の運動紹介について、如何に積極的でなかったか、消極的だったか、自らの報道の弱点を反省すること、このことも問われていることを自覚すべきです。何故か、この法案が憲法を押し付けたとされているアメリカの意向を受けたものであるからです。このことを明らかにしている社説は、どれくらいあるでしょうか。ご覧ください。

主張/NSC法と秘密法/「一体」が危険浮き彫りにする [2013.10.26]

それにしても、今、まさに大闘争、ゼネスト規模の大闘争が求められている局面になったことを強調しておきたいと思います。憲法を活かすか、覆すか、その矛盾が、ここまできたということでしょうか。

主張/国民運動の発展/統一戦線展望する壮大さで [2013.10.25]

 



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
それどころではない! (夢想正宗)
2013-10-27 13:34:17
それどころではない!
そのような甘い物では無い ゼネスト期どころでは無い
多分 筆者さんも書いておられるが 戦前の状況と同じである 国民主義から国家主義への移行を意味している
間違いなく (夢想正宗)
2013-10-27 13:38:45
間違いなく
多分これは戦後で最大の改悪であろう では何故出来るか? それは世代が変わったからである 戦中世代は日一日と亡くなり 戦後世代が台頭して来た もう戦争を語り継ぐ世代も僅かである 必然的にイデオロギーも無くなる 画して又始まる
性善説に立つな! (夢想正宗)
2013-10-27 13:47:04
性善説に立つな!
マスコミメディア云々
もう以前のように信頼出来ない それは国から潤沢な袖の下を貰っている まるでNHKみたいなものだ 然るに大本営発表しか報道しない こんなものに惑わされてはいけない 今はネットの時代 ナチスヒトラー時代を思い出して貰いたい 如何にアンダーグラウンドで ゲシュタポに対抗して レジスタンスやパルチザンが活躍したか やがて民主主義が勝利した 帝国主義は滅びたのである 現憲法は恒久的平和を謳っている 憲法9条憲法25条を死守しなければならない!

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