チェンバロのための協奏曲BWV1055の原曲とされる協奏曲。復元された協奏曲は、バッハの作品のなかでも、いちばん爽やかな作品のひとつといえるのではないでしょうか。とりわけ、終楽章の爽快感は格別です。
演奏は、若い団体、カフェ・ツィマーマン。メンバーは、たぶん、その経歴のはじめからピリオド楽器を手にしていた世代なのでしょう、伸びやかで自在な演奏が特徴。
この演奏をきいてから、ピノックとイングリシュ・コンサートの演奏(1984年録音)をききなおすと、隔世の感があります。ピノックたちの演奏だって、発売当時はずいぶん鮮やかで、後味の良い演奏だと感じていたのですが、不思議なものです。
CD : Alpha 013(Alpha)