以前紹介した『不朽の名盤1000』と同様、雑誌の整理で出てきた『J.S.バッハの音楽宇宙』(芸術現代社)。バッハ生誕300年に、音現ブックス11として刊行された雑誌で、20年以上も時が経過したことになります。巻頭の対談(「音楽現代」記事より転載)が、皆川達夫・早川正昭というのが時代を感じさせます。
巻末に近いところにある、「これだけは聴いていきたい~42枚のディスク」という、推薦盤を紹介する記事。推薦盤は、作品ごとに2枚づつ紹介されているのですが、一部をのぞき、ピリオド楽器とモダン楽器を1枚づつ推薦。当時としては、このような扱いはめずらしかったと思うのですが、筆者が佐々木節夫ということで納得です。