テレビ映画「大バッハの生涯」(4回シリーズ)の最終回(第4回)「星の定め」は、バッハの晩年が描かれ、フリードリヒ大王に伺候、「音楽の捧げもの」の作曲、音楽学術協会に入会、「フーガの技法」の作曲、視力の低下と失明などのエピソードが描かれています。「星の定め」のハイライトは、やはりフリードリヒ大王(2世)に伺候し、もとめられるまま即興演奏する場面。アドルフ・フォン・メンツェルの「フリードリヒ大王のフルート・コンサート」(1852年)が動きだしたかのようで、王が提示した美しい主題を、バッハが即興で展開していくようすは、ちょっと感動的でした。