今週のバッハは、気のむくままにあれこれきいていくことにし、まずはシュテファン・テミングのリコーダーを楽しむことにします。音源は「J.S.Bach French & English Suites」(2011年録音)で、ざっくりいえば、「イギリス組曲」や「フランス組曲」など、異楽器のための作品をリコーダー・ソタナに編曲したもの。また、共演奏者のためのヴィオラ・ダ・ガンバ(ドーメン・マリンチッチュ)やリュート(アクセル・ヴォルフ)のための独奏曲も収録されています。
これからきくのは、先週きいていた「フランス組曲」からロ短調の第3番。ガンバとリュートとの共演ですが、どちらかだけ伴奏ということがあったり、メヌエットのトリオではリコーダーが沈黙していたりと、いろいろくふうもみられます。曲によってはちょっと違和感もなくはないですが、うまいし、おもしろくきくことができます。なお、このBWV814でのテミングのリコーダーは、エルンスト・マイヤー製作(ブレッサン・モデル)のヴォイス・フルートです。
CD : OC 795(OEHMS CLASSICS)