毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




10月31日は、ハロウィン、つまり諸聖人の日(万聖節)の前夜にあたりますが、宗教改革記念日でもあって、今日の一バッハは、宗教改革記念日にちなんだ作品をききます。

現存するカンタータで、この記念日のための新作は、この「主なる神は日なり、盾なり」だけということ(『バッハ事典』)。この作品を、ガーディナーたちによる演奏でききます。

CD : SDG 110(SDG)

SDG 110

コメント ( 4 )



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コメント
 
 
 
宗教改革記念日のためのカンタータ (ogawa_j)
2007-11-01 11:01:21
バッハの現存する教会カンタータの中に、宗教改革記念日のための作品がもう一曲あります。それは「神は我が堅固な城」(BWV 80)です。しかしこの作品は、ヴァイマール時代の1715年3月24日に演奏された、四旬節の第3日曜日のためのカンタータ(BWV 80a)が基になっていて、ライプチヒ時代に宗教改革記念日のためのカンタータに改作されました。その意味では、確かに「この記念日のための新作」とは言いにくいかも知れませんが、ルター作と言われるコラール「神は我が堅固な城」によるコラール・カンタータとして、BWV 79より有名な作品と言っていいでしょう。
ちなみにこのBWV 80の旧バッハ全集(バッハ協会版=BG)では、3本のトランペットとティンパニが含まれています。これはヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが、自身が演奏する際に追加したもので、オリジナルの編成ではありません。BG版を編纂したヴィルヘルム・ルストは、バッハの娘婿、ヨハン・クリストフ・アルトニコルによる筆者総譜が不完全なものという判断で、フリーデマン・バッハが作製したパート譜により付け加えたものでした。新バッハ全集では、このトランペットとティンパニは除外され、主にアルトニコルによる筆者総譜を基にしています。
と言うわけで、すでにご存じのこととは思いますが、機会がありましたら、ぜひBWV 80も聴いてみてください。
 
 
 
迷って決めました (aeternitas)
2007-11-01 13:22:48
くわしいコメントありがとうございます。じつは、BWV80と、用途が宗教改革記念日と確定されてないようですが、BWV129も、候補にあげていました。不確定なBWV129をまずのぞき、のこった2曲のどちらにしようか迷ったあげく、ふだん、きく回数の少ないBWV79に決めました。BWV80は、フリーデマンの加筆によるヘレウェーヘか、リフキン、あるいはガーディナーするか、まだわかりませんが、たぶん来年の記念日に、きくことになると思います。今年の待降節からは、コラール・カンタータを、できるだけ多く、きいていこうと思っています。1、2回きいただけで、忘れかけているカンタータも多いので……。
 
 
 
バッハのコラール・カンタータ (ogawa_j)
2007-11-01 18:07:22
コラール・カンタータの始めを、教会歴の始めに当たる待降節からにされるのは、賢明な方法だと思います。時系列的には、1724年の三位一体後第1日曜日から、一連のコラール・カンタータの演奏を始めたようですが、翌年1725年の受胎告知の日曜(3月30日)を最後に中断してしまっています。トーマス学校の名誉副校長アンドレアス・シュトゥーベルが、1725年1月27日に死亡したことが、これらコラール・カンタータの作詞者だったのではないかという推測の一つの根拠となっています。後から追加されたカンタータもあるのですが、バッハが40曲近くの一貫した構想によるカンタータを作曲したと言うことは、大いに探求心をあおるものがあります。
待降節からのラインアップを期待しています。
 
 
 
教会暦にあわせて (aeternitas)
2007-11-01 21:04:34
ふだん教会カンタータをきくとき、適当に、ききたい作品をピックアップしてきくことが多いのですが、一度きちんと、年間を通じ、教会暦にあわせてきいてみようと、いまから計画をたてています。もちろん、コラール・カンタータ以外もきくことになると思いますが、なんとか続けていきたいものです。
 
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