10月31日は、ハロウィン、つまり諸聖人の日(万聖節)の前夜にあたりますが、宗教改革記念日でもあって、今日の一バッハは、宗教改革記念日にちなんだ作品をききます。
現存するカンタータで、この記念日のための新作は、この「主なる神は日なり、盾なり」だけということ(『バッハ事典』)。この作品を、ガーディナーたちによる演奏でききます。
CD : SDG 110(SDG)
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ちなみにこのBWV 80の旧バッハ全集(バッハ協会版=BG)では、3本のトランペットとティンパニが含まれています。これはヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが、自身が演奏する際に追加したもので、オリジナルの編成ではありません。BG版を編纂したヴィルヘルム・ルストは、バッハの娘婿、ヨハン・クリストフ・アルトニコルによる筆者総譜が不完全なものという判断で、フリーデマン・バッハが作製したパート譜により付け加えたものでした。新バッハ全集では、このトランペットとティンパニは除外され、主にアルトニコルによる筆者総譜を基にしています。
と言うわけで、すでにご存じのこととは思いますが、機会がありましたら、ぜひBWV 80も聴いてみてください。
待降節からのラインアップを期待しています。