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●前川喜平前文科次官、「本来、できてはいけないものが完成した。見たくないものを見たという感じだ」

2018年03月31日 00時00分31秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



日刊ゲンダイの記事【加計“告発”の前川氏 今治市で憤り「見たくないもの見た」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/222808)。

 《「本来、できてはいけないものが完成した見たくないものを見たという感じだ」――。加計学園岡山理科大獣医学部の問題で、「総理のご意向で行政が歪められた」と“告発”した前川喜平前文科次官》。

 前川喜平さんは、《規制緩和ではない。特権の付与です》と仰っていた。《どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。本当に李をとっているかもしれない》とも。そして今、下足番新聞による「加計学園獣医学部学生募集のでっかい」広告などのおかげもあり、多くの学生が集まり、《本来、できてはいけないものが完成》したそうです。『「“ぼくたちの友情は潔白”などとよくもまあ言えたものだ」…ズブズブでダークなオトモダチとの友情』の下…「悪だくみ」したアベ様ご夫妻もオトモダチも、さぞかし大喜びでしょうね。さて、今治市の地元の皆さんは、本当にこれで良かったのでしょうか?

   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!  
                   質問主意書による「急な質問」?
    「まず、金平茂紀さんによるインタビューで、前川喜平前文部事務次官は
     「ちょっと耳を疑った。「あれ、今何をおっしゃったのかな」っていう
     感じだった。それはないだろう…今治と言えば加計、加計と言えば今治。
     加計学園が今治以外のところにつくろうなんて話はどこにもなかった。
     どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。
     本当に李(すもも)をとっているかもしれない
     (『報道特集』、2017年7月29日)」

   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
       《病的な嘘つき》アベ様…前川喜平氏の人間性と彼我の差
   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
       《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ
   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見… 
               「ここは質問に答える場所じゃない…」?
   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
         前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」
   『●国会審議形骸化: 与・(癒党込み)野党の国会質問時間の 
               配分は実質「9.5時間対4.5時間」なのね?
   『●「加計学園獣医学部学生募集のでっかい」広告… 
        下足番新聞、「ただ単に金に目がくらんだ」だけじゃない?
   『●常識不通…「夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない」
      「あったことをなかったことにはできない」
    《社民党・福島瑞穂は参院予算委で「昭恵さんの証人喚問が必要。
     総理は自分が妻の代わりに話すと言うが、夫と妻は別人格で、
     代わって話せることじゃない」と追及…5月25日の文科省前事務次官・
     前川喜平の会見での「あったことをなかったことにはできない」が、
     改めて思い出される》

   『●質問主意書ゼロ件なのに、あんなに質問したがっていた 
           自民党議員の皆さん達、実際に質問したことは?
   『●憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されない、
                       血も涙も無い「国費…160億円削減」
   『●与党自公によるデタラメな《行う必要のない政策》の
        羅列に加えて、国費160億円削減で弱い者イジメ
   『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…《子どもたちの日常にある
                  「異常」を放置しているのはだれなのか?》
   『●アベ様は、「部下たちに『知りません。記憶がありません』 
             と言わせて、ひたすら逃げ続けるしかない」?
    「前川喜平さんは《規制緩和ではない。特権の付与です》と言います。
      《どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。
     本当に李(すもも)をとっているかもしれない》アベ様は、
     「部下たちに知りません。記憶がありません』と言わせて、
     ひたすら逃げ続けるしかない」!? そんなことを許していいの?
     大見得・啖呵「議員辞職」から、逃げることはできない。
     逃がしてはいけない。
       《淳から「(安倍自民は)選挙でも勝った。逃げ切れると思うか」
     と問われると「これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う
     と踏み込んだ》…ニッポンの民主主義の危機。《加計ありき》が明白な、
     アベ様による恣意的な血税の無駄使い、オトモダチ大優遇。
     許される訳がない」

   『●森友捜査ツブシ選挙の後の祭りだけれど、
       「関係者を国会に呼ぶなどして、もう一度調査をやり直すべきだ」
   ●高野孟さん「誰よりも安倍晋三首相が恐れていて、
        彼らをできるだけ長く世間から隔離しておくよう」内命?
    「腐臭を放つ《悪だくみ》、《このまま幕引きして、国民に疑惑を
     忘れさせようという安倍の策略》を許していいのか? 
     モリ・カケ・スパ等々々々々々々…泥沼なのに、アベ様の
     大見得・啖呵「議員辞職」は未だ有言実行されず。前川喜平さん、
     《これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う》。
     …ニッポンの民主主義の大変な危機」

   『●〈通過査証ヲ与ヘサル様御取計アリタシ〉…
       《「人道主義」を貫いた杉原と安倍政権の冷酷は真逆》
    《安倍官邸はといえば、前川喜平・前文科事務次官へのスキャンダル攻撃
     慰安婦問題での対応を批判した釜山総領事の更迭など、
     役人への締め付けを強めている》

   『●《これはもう、まさに、私は総理大臣首相も国会議員も
         辞めるということははっきりと申し上げておきたい》
    「人治主義国家・アベ様王国のDictator息吐く様に噓垂れ流し
     不正の数々、平成の治安維持法戦争法、デタラメな
     《行う必要のない政策》の羅列…極めつけは
     《議会制民主主義はもう機能していない》独裁政治下で、
     壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、
     そして、緊急事態条項の創設…。(前川喜平さん)
     《どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。
     本当に李(すもも)をとっているかもしれない
     《規制緩和ではない。特権の付与です
     《これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う》。ニッポンは、
     言葉で言い表せないほど壊れてしまっている」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/222808

加計“告発”の前川氏 今治市で憤り「見たくないもの見た」
2018年2月8日

     (獣医学部のある今治市を訪問した前川喜平前文科次官(提供写真))

 「本来、できてはいけないものが完成した。見たくないものを見たという感じだ」――。

 加計学園の岡山理科大獣医学部の問題で、「総理のご意向で行政が歪められた」と“告発”した前川喜平前文科次官。3日に初めて獣医学部のある今治市を訪れ、講演したのだが、なぜか全国メディアではほとんど報じられていないから不思議だ。

 講演前、建設が進む獣医学部校舎を県道から眺め、「既成事実の積み重ねで校舎ができてしまった」と感想を漏らした前川氏。市公会堂で行われた講演には市民ら約1200人が詰め掛け、立ち見が出るほど盛況だった。


■安倍首相の「指示」に踏み込む場面も

   「今治市と加計学園は構造改革特区へ15回申請して却下されていた。
    2015年4月2日に、今治市企画課の課長、課長補佐、愛媛県職員、
    加計学園事務局長らが首相官邸を1時間半訪れている
    本人は記憶にないと国会で答弁したが、柳瀬唯夫首相秘書官
    (現在、経産省審議官)に間違いないと思う。官邸での会合は
    安倍首相の指示で、ここで国家戦略特区での認可の道筋が決まった

   「国家戦略特区で認定されたのが17年1月20日。それから1年で
    教員を揃え、工事を終えた。あり得ないことだ。政治判断で
    文科相が(昨年)11月14日に設置認可を出した。最初から開学の
    認可を得られると踏んで進めてきた結果がこれだ」

 前川氏はこう言って今回の問題を淡々と振り返り、「4月の開学を止めることはできないが、将来、禍根を残すのではと心配している。今は、獣医学部を目指して浪人している受験生もいるので、しばらくは入学者を確保できると思うが、18歳人口がどんどん減少するし、獣医師が多すぎることになり、将来どうなるか分からない。最低ランクの獣医学部だから、受験生が減ると思う」と語り、「市の財政悪化を招く恐れがある今治市民は巨額の税金を一私学に投入することの是非を考えて」と訴えた。

 講演後の囲み取材では「加計学園も森友問題も、公有地が学園に提供されたという共通点がある。政府が関係文書、資料を出さないので未解明の点がいっぱいある」と言い、「国会、メディアのみなさんの努力で真実を追及してもらいたい」と締めくくった。

(取材協力=ジャーナリスト・浅野健一氏)
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●〈通過査証ヲ与ヘサル様御取計アリタシ〉…《「人道主義」を貫いた杉原と安倍政権の冷酷は真逆》

2018年01月28日 00時00分23秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの宮島みつや氏による記事【安倍首相「杉原千畝は同じ日本人として誇り」発言に隠された帝国主義賛美!「ユダヤ難民ビザ発給は八紘一宇の方針」なる歴史修正】(http://lite-ra.com/2018/01/post-3737.html)。

 《「杉原さんの勇気ある人道的行動は高く評価されています。同じ日本人として、本当に誇りに思います」…いやはや、安倍政権は難民受け入れをほとんどしていないのによく言う。事実、法務省によれば、2016年の日本への難民申請者は10901人だったが、認定者はたったの28人だった。また、腹心の麻生太郎副総理が「武装難民は射殺か」発言で大問題になったにもかかわらず、杉原の難民に対するビザ発給を「勇気ある人道的行動」と鼻を高くしてみせるのは厚顔甚だしい


 《当時の外相はことごとくビザ発給を不許可とした。それでも、日本政府の命令に背いてまで人道的理由から独自にビザを出し続けたという“反骨”の官僚杉原千畝さんについて、よりによってあのアベ様が《同じ日本人として》って、呆れますねぇ…《鼻を高くしてみせるのは厚顔甚だしい》、厚顔無恥。《安倍官邸はといえば、前川喜平・前文科事務次官へのスキャンダル攻撃慰安婦問題での対応を批判した釜山総領事の更迭など、役人への締め付けを強めている》…杉原千畝さんも、あの世で、何を思う?
 ヘイトを吐き出し恥じないその取巻き連中のトンデモデマ…「命のビザ」を《これは基本的には日本政府と軍部が打ち出した方針に基づいたもの》!? 無批判にそれを報じて恥じないアベ様の広報紙。また、《実は杉原は日本政府の訓戒に従ってビザを出したのだと主張し、ユダヤ人を平等に扱うのは「八紘一宇」の精神から当然》!? どこぞの与党議員のように、脳ミソに何か湧いているのでは? 《同じ論は新しい歴史教科書をつくる会関係や、産経新聞社の「正論」でもよく見られる。ようするに「杉原千畝は日本の“八紘一宇”に沿ってビザを発給したのであって、日本政府が反対したなんていうのは嘘」という捏造であり、ビザ発給を個人の人道的行いではなく“大日本帝国の思想的成果”として祭り上げるという卑劣な手口》。

斎藤美奈子さん曰く、《「杉原は「日本人」の立場を超えた国際人として行動した点が評価…。それを自国の手柄みたいにいう?」》、そして、《この人とは「同じ日本人」でいたくないよ》…心底、全く同感!!

   『●『東京番外地』読了
   『●『DAYS JAPAN』
      (2013,APR,Vol.10,No.4)についてのつぶやき
    「山田養蜂場の広告頁、杉原千畝さんについて、「私のしたことは、
     外交官としては間違ったことだったのかもしれない、
     しかし、それは人間として正しい行動だった」、
     「一個の生きる人間としての勇気ある決断」」

   『●「…しかし、それは人間として正しい行動だった」
        「…歴史の生き証人…」、そういうことこそ教育をすべき
    《第2次世界大戦中、外交官の杉原千畝(1900~86年)が
     ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人に「命のビザ」を発給した
     リトアニア・カウナスの旧日本領事館で4日、ボランティアの日本の
     塗装業者ら約60人による修復作業が始まった。現在は杉原記念館
     となっている建物は老朽化しており、日本の職人たちの技で
     リフォームする…「思いを受け継ぐペイントをしたい」…
     「同郷の偉大な先輩のため、後世に残る仕事をしたい」》

   『●「杉原は「日本人」の立場を超えた国際人として
       行動した点が評価…。それを自国の手柄みたいにいう?」

    「杉原千畝さんは、アベ様から「同じ日本人」なんて言われて
     さぞや複雑な心境でしょうね…。草葉の陰で、呆れかえって
     おられることでしょうょ。《国際人として行動した点が評価》された
     ものであり、「しかし、それは人間として正しい行動だった」、
     「一個の生きる人間としての勇気ある決断」だったもので、
     《「日本人」の立場を超えた》ものだった。それを、アベ様から
     「同じ日本人」なんて言われてはねぇ。
       斎藤美奈子さん曰く、《この人とは「同じ日本人」でいたくないよ》…
     全く同感!!」

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http://lite-ra.com/2018/01/post-3737.html

安倍首相「杉原千畝は同じ日本人として誇り」発言に隠された帝国主義賛美!「ユダヤ難民ビザ発給は八紘一宇の方針」なる歴史修正
2018.01.16

      (外務省HPより)

 バルト3国と東欧を歴訪している安倍首相。14日にはリトアニアのカウナスにある日本の元外交官・杉原千畝の記念館を訪れた。杉原千畝(1900〜1986)は第二次世界大戦中、在リトアニア日本副総領事として、ナチスの迫害から逃れたユダヤ難民らに対し、政府の訓令に反して日本行きのビザを発給した。その行為はのちに「命のビザ」と呼ばれ、イスラエルから勲章を受けた外務官僚である。安倍首相は記念館の視察後、記者団にこう語った。

   「日本から遠く離れたこの地で、杉原千畝さんは大変な困難な状況の中、
    強い信念、意志を持って日本の外交官として、
    多くのユダヤ人の命を救いました」
   「杉原さんの勇気ある人道的行動は高く評価されています。
    同じ日本人として、本当に誇りに思います」

 いやはや、安倍政権は難民受け入れをほとんどしていないのによく言う。事実、法務省によれば、2016年の日本への難民申請者は10901人だったが、認定者はたったの28人だった。また、腹心の麻生太郎副総理が「武装難民は射殺か」発言で大問題になったにもかかわらず、杉原の難民に対するビザ発給を「勇気ある人道的行動」と鼻を高くしてみせるのは厚顔甚だしい

 そもそも当時の日本はナチスドイツと同盟を結んでおり、ユダヤ人迫害にも加担していた側だ。実際、杉原はユダヤ難民のビザ発給のために日本の本省に打電したが、当時の外相はことごとくビザ発給を不許可とした。それでも、日本政府の命令に背いてまで人道的理由から独自にビザを出し続けたという“反骨”の官僚だ

 さらに杉原は、戦後の1947年に外務省を辞めさせられている。政府は表向き、人員整理の一環であって訓令違反に対する処分ではないとしているが、杉原の妻・幸子夫人の著書『六千人の命のビザ』(大正出版)によると、当時の外務事務次官から君のポストはもうないのです」「例の件によって責任を問われている。省としてもかばい切れないとして退職を勧告されたという。杉原自身も晩年に記した手記のなかで、ビザ発給について〈本省訓令の無視であり、従って終戦後の引揚げ、帰国と同時に、このかどにより四七才で依願免官となった〉(渡辺勝正・著、杉原幸子・監修『決断・命のビザ』所収「千畝手記」/大正出版)と記している。


日本会議ら極右に政治利用されてきた杉原千畝

 一方の安倍官邸はといえば、前川喜平・前文科事務次官へのスキャンダル攻撃慰安婦問題での対応を批判した釜山総領事の更迭など、役人への締め付けを強めているのは周知の通り。もし、現代に杉原のような官僚がいたら、それこそ安倍首相は徹底的に叩き潰しにかかるのではないのか

 しかし、逆に考えれば、安倍首相がわざわざ杉原千畝の記念館を視察したのは、それこそ日本人としての誇り対外的にアピールするためだったのだろう。実際、杉原の存在は実像とは別に、安倍政権を熱烈に支持する日本会議などの極右界隈が、盛んに政治利用してきたという経緯がある。しかも、そのやり口は史実を捻じ曲げる歴史修正主義だ。

 たとえば2000年9月に日本会議が主催した「ホロコーストからユダヤ人を救った日本」なるシンポジウムでは、当時の日本会議国際広報委員長で筑波大学名誉教授の竹本忠雄氏が「第二次大戦中、リトアニア駐在の杉原千畝領事代理が数千人のユダヤ人の命を救ったことが注目されているが、これは基本的には日本政府と軍部が打ち出した方針に基づいたもの」とあいさつした(産経新聞00年9月14日朝刊)。

 また、日本会議の機関紙「日本の息吹」99年9月号でも、「日本イスラエル商工会議所」会頭なる肩書きの藤原宣夫氏が「杉原千畝は反政府の英雄にあらず」と題したインタビューで、実は杉原は日本政府の訓戒に従ってビザを出したのだと主張し、ユダヤ人を平等に扱うのは「八紘一宇」の精神から当然などと述べている。八紘一宇とは、戦中日本の大陸侵略の大義に使われたスローガンである。

 同じ論は新しい歴史教科書をつくる会関係や、産経新聞社の「正論」でもよく見られる。ようするに「杉原千畝は日本の“八紘一宇”に沿ってビザを発給したのであって、日本政府が反対したなんていうのは嘘」という捏造であり、ビザ発給を個人の人道的行いではなく“大日本帝国の思想的成果”として祭り上げるという卑劣な手口だ。

 事実、連中の言っていることは、訓戒の資料を読めばデタラメであることが自明。たとえば、本省が杉原に出した1940年8月16日の訓令(松岡洋右外相発の電報)には、〈避難民ト看做サレ得ヘキ者ニ対シテハ行先国ノ入国手続ヲ完了シ居リ且旅費及本邦滞在費等ノ相当ノ携帯金ヲ有スルニアラサレハ通過査証ヲ与ヘサル様御取計アリタシ〉とある。ようするに、他の入国ビザ手続きや滞在費等の相当の金を持っていることという極めて厳しい条件を突きつけてビザを「与えないよう取計らいしなさい」と明確に述べている


杉原が手記に綴ったお上に逆らう苦悩、そして人道主義と博愛精神

 こうした公的資料を「杉原ビザは日本政府の方針」と読み替えるのはどうやっても無理筋だ。実際のところ、杉原が日本政府の方針に確信的に背いたのは、その苦悩が証明している。前述の手記では、本省から「発給相成ならぬ」の回答を受けたときのことをこう打ち明けている。

   〈私は考え込んだ。仮に、本件当事者が私でなく、他の誰かであった
    ならば、百人が百人拒否の無難な道を選んだに違いない。なぜか?。
    文官服務規程というような条例があって、その何条かに縛られて、
    昇進停止とか馘首が恐ろしいからである。〉

 杉原は〈この回訓を受けた日、一晩中考えた〉。そして、出した答えはこうだった。

   〈兎に角、果たして浅慮、無責任、我武者らの職業軍人集団の、
    対ナチ強調に迎合することによって、全世界に隠然たる勢力を
    有するユダヤ民族から、永遠の恨みを買ってまで、旅行書類の不備とか
    公安上の支障云々を口実に、ビーザを拒否してもかまわない
    とでもいうのか? それが果たして国益に叶うことだというのか?。
    苦慮の挙げ句、私はついに人道主義、博愛精神第一という結論
    得ました。そして妻の同意を得て、職に忠実にこれを実行したのです。〉
    (『決断・命のビザ』所収「杉原手記」より)

 繰り返すが、難民への態度ひとつとっても人道主義を貫いた杉原安倍政権の冷酷真逆であり、安倍首相は日本がナチスと協力関係にあったことや、さらに戦後、政府が杉原を馘首したことをネグって日本人として誇りに思う」とのたまうのだから、もはや呆れるほかないだろう。しかもそれは“杉原のビザ発給は八紘一宇の方針だった”なる帝国主義を賛美する歴史修正主義と地続きなのである。

 加えて言えば、安倍首相はナチのホロコーストからユダヤ難民を救った杉原の決断は褒め称えるが、南京事件慰安婦問題などの日本軍の戦争犯罪については否定的なリビジョニストだ。「日本の誇り」に都合のよいところだけを引っ張り出す安倍政権の戦前礼賛宣伝にゆめゆめ騙されてはならないのはもちろん、アメとムチで飼いならされている霞ヶ関もまた、杉原千畝の高潔さから学ぶべきものがあるはずだ。

宮島みつや
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●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻

2017年06月20日 00時00分14秒 | Weblog

[※ 日刊ゲンダイ(2017年3月4日)↑]



日刊ゲンダイの記事【忖度で片づけるのか 森友・加計疑獄の“主犯”は安倍夫妻】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206748)。

 《安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設をめぐる疑惑が底ナシになってきた》。

 日刊ゲンンダイのコラム【井筒和幸 怒怒哀楽劇場/デタラメ改憲9条より「戦争絶滅受け合い法」だ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/206662)によると、《野党の国会議員が、安倍の友達が第一の政治を「アベトモファースト」と駄洒落で笑うしかないほど、安倍内閣はやりたい放題だ。「加計学園」の問題もそうだし、官僚どもはひたすら、ボスを気遣い、ボスの意向通り、何でも右に倣えして、自分のポストとカネのために忠誠を誓っている》…。
 「アメリカファースト」「都民ファースト」につづき、「アベトモファースト」だそうです。アベ様のオトモダチのオトモダチまで大優遇する始末。

   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命? 
               「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?

 また、日刊スポーツの記事【加計理事長、政府専用機で首相の外遊に同行していた】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1835409.html)によると、《加計孝太郎理事長が、2013年5月の安倍晋三首相のミャンマー訪問に際し、政府専用機に同乗して同行…外務省側は、一部の首相の外国訪問では「希望する(企業)関係者の方に、経済ミッションとして同行してもらっている」と説明した上で、「加計学園はミャンマーに支局を持ち、留学生の受け入れを積極的に進めていたことから同行してもらった」と述べた。「所定の運賃を支払ってもらった上で専用機に乗ってもらった」とも話した》…そうです。
 そういうのはズブズブとは言わないのですか? 《経済ミッションとして同行してもら》ったという理由は、アベ様のオトモダチでなければならない理由となっているでしょうか? 《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。》(https://kanbun.info/koji/rika.html)なんて云う発想の無い人治主義国家Dictator
 
 これら一連の重大犯罪「アベ様問題」=「アベトモファースト」が解決しない限りは、参院では、「平成の治安維持法」について、「#野党は全面審議拒否を」!…虚しき叫びでした。法務委員会をすっ飛ばし、参院本会議で強行採決する悪辣さ。《森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ》…デンデン王国の「裸の王様」アベ様とその御妃が主犯。なのに、なのに…。ようやく第三の森友からも火の手が上がり始めたというのに。

   『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」自公お維
                        …「平成の治安維持法」参議院突破
   『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
                    第三の森友問題を前に御優しい有権者


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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206748

忖度で片づけるのか 森友・加計疑獄の“主犯”は安倍夫妻
2017年6月3日

     (諸悪の根源(C)日刊ゲンダイ)

 戦い続けるしかないと腹をくくったのだろう。安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設をめぐる疑惑が底ナシになってきた。

 コトの経緯のすべてを知る前川喜平前文科次官は、文科省に獣医学部の設置認可を求めて“圧力”をかけていた人物を次々と暴露。次官当時、和泉洋人首相補佐官が〈総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う〉と発言していたことや、加計学園理事で内閣官房参与だった木曽功氏が面会時に〈獣医学部を設置する件について、早く進めてほしいのでよろしく〉と迫っていたことを明らかにした。

 木曽氏は前川氏の3年先輩の文科省OBで、昨年4月から加計系列の千葉科学大学長も務めている。つまり、ガチガチの利害関係者の身でありながら、OBという立場を利用して事務次官に接触し、先輩風を吹かせながら「よろしくねと便宜を図るよう求めていたわけだ。露骨な口利きであって、ゼネコンに天下りした国交省OBが後輩に入札情報の漏洩を迫る姿と何ら変わらない。


■「忖度」は国家犯罪を隠すインチキの呪文

 木曽氏は「圧力をかけるようなことはしていない」と釈明しているが、面会後も、前川氏に2~3回にわたって獣医学部の検討状況を確認し、〈文科省は国家戦略特区諮問会議が決定することに従えばよい〉とも言い放っていたという。これが圧力じゃなくて、一体何だと言うのか。しかも、木曽氏は朝日新聞の取材に対し、獣医学部新設をめぐる内閣府や文科省の動きについて「巨大な忖度の塊だと思う」と語ったというが、バカも休み休み言ってほしい。

   「霞が関官僚は忖度などしません。勝手に判断して問題になれば
    自分のクビが飛ぶだけですからね。行動する際には、必ず明確な
    指示が出ているはずで、獣医学部の件も、首相サイドから何らかの
    命令があって動いていたのは間違いないと思います」(内閣府担当記者)

 つまり、木曽氏の「巨大な忖度」発言の真意は、この「呪文」を唱えている限り、問題が大きくなっても安倍首相や官邸には責任が及ばないと思っているのだろう。この期に及んでもごまかし続けているわけだ。だが、加計問題は、親友を厚遇し、国政を私物化した疑獄で罷免された韓国の朴槿恵前大統領のケース以上に悪質なのだ。

 獣医学部用地として37億円もの市有地をタダで手に入れ、最大96億円の施設整備費も県・市に負担してもらう――。私立学校が経営費用の一部を地方自治体の税金で肩代わりしてもらうのと同じ。私企業に対する巨額の利益供与である。

 その加計学園の獣医学部新設にGOサインを出したのは、安倍首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議だ。〈広域的に獣医師を養成する大学の存在しない地域に限り、獣医学部の設置を可能〉と条件を意図的に狭め、加計に決まるように巧みに“誘導した。そのウラでは、新設に難色を示す文科省に対し、アベ様のポチと化した腐敗官僚・OBが〈総理のご意向という印籠をチラつかせ、陰に陽にプレッシャーをかけていたのである。

 安倍首相の妻・昭恵氏が名誉校長に就いていた大阪市の学校法人「森友学園」に8億円も値引きした国有地の売買契約が結ばれていた問題の疑惑も根っこは同じ。これを総理夫妻による「国政の私物化」「行政のねじ曲げ」と言わずに何と言うのか。「忖度」なんて言葉で問題の本質をスリ替え、片付けていいわけがない。元外交官の天木直人氏はこう言う。

   「森友、加計問題はそろって国家犯罪と言っていい。忖度の話ではなく、
    首相による国家権力の乱用なのです。昭恵氏、総理夫人付、前川氏、
    木曽氏など、すべての関係者を証人喚問するべきであり、
    今のままだと真相は闇のまま。野党はすべての国会審議を拒否して
    徹底解明するべきです」


歴代政権の中で最も露骨に敵、味方を区別するのが安倍政権

   
「(次官の時に)なんで反対しなかったか、不思議でしょうがない」

 1日に出演したニッポン放送の番組収録で、前川前次官をこうコキ下ろした安倍首相。総理大臣がメディアで個人を名指しして“口撃”するのは正気の沙汰とは思えないが、安倍首相の言う通り、仮に前川氏が現職時に反旗を翻していたら、それこそ人格攻撃どころじゃ済まなかっただろう安倍政権の対韓外交を私的会合で批判し、更迭された森本康敬釜山総領事の人事がいい例だ

 公的な場で批判したのであればともかく、私的会合の発言ですら、政権批判すればクビが飛ぶ。今回の人事は「前川の乱」をこれ以上、霞が関官僚に拡大させない――という官邸の強い姿勢がうかがえる。「官僚はいつも監視しているという政権の“脅し”のメッセージなのだろうが、日本はいつの間に旧ソ連や旧東ドイツのようなスパイ国家になったのか。歯向かう官僚は国家権力を総動員して潰しにかかる一方、安倍首相のお友達は厚遇する。歴代政権の中で、これほど敵、味方を区別する政権はなかった。

 安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の山口敬之に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者に就いているなんて、これぞ悪夢だ


■安倍首相が目指しているのは「家産制国家」

 20世紀初頭のドイツの社会学者マックス・ウェーバーは、安倍首相の大嫌いな中国を「家産制国家」と称していた。「家」は王朝、「産」は土地や人民を表し、当時の中国は歴代王朝(皇帝)という個人がすべてを支配していると指摘したのだが、政治の私物化が目に余る安倍首相の姿は「家産制国家」を目指しているとしか思えない。このままだと、政権が発表した内容以外はすべて「怪文書」扱いで、少しでも政権批判すれば官僚は更迭市民は共謀罪で逮捕――なんて世の中が現実になるのだ。安倍首相のご機嫌うかがいに奔走する腐敗官僚が増え、「忖度」なんて言葉でごまかすデタラメ政治がさらに横行するだろう。

 政治評論家の森田実氏がこう言う。

   「森友、加計、準強姦事件の3つは、どれも安倍政権の問題に直結する
    重大犯罪です。忖度という言葉遊びで逃さないためにも、
    野党は一丸となって徹底追及するべき。国民も安倍夫妻による
    暴政を許してはならないと声を上げる必要があります」

 諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ
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