Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●『ルポ 改憲潮流』読了(1/3)

2008年11月05日 08時08分49秒 | Weblog

『ルポ 改憲潮流』、9月に読了。斎藤貴男著。岩波新書。20065月刊。

改憲派だった「小林節教授が変節した最大の理由」(p.62) は意外だった。「小泉政治の傲慢さと軽さに耐えられなくなりました」(p.42)。大臣にまでなった新自由主義信奉者の経済学者とは一味違う模様。

「過去の非道、罪責に向き合おうとすることさえ、この国の権力は拒否」(p.V)。例えば、横浜事件 (先日1030日、横浜地裁で再審開始が決定。無罪を言い渡すべき新証拠が見つかったとの判断。遺族による4回目の請求でようやく開始)
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●『ルポ 改憲潮流』読了(2/3)

2008年11月05日 08時07分16秒 | Weblog
【斎藤貴男著、『ルポ 改憲潮流』

超監視社会や加害の忘却 (靖国参拝など)、新自由主義の跳梁跋扈、新憲法への奔流とジャーリズムの劣化 (朝日と読売の接近、「自作自演」・「自己責任」の罵声 (12345)NHK番組改編問題(p.155、魚住昭) (67))、アメリカ侵略主義と日本「自衛軍」など、『改憲潮流』へ着々と。

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●『ルポ 改憲潮流』読了(3/3)

2008年11月05日 08時01分56秒 | Weblog

【斎藤貴男著、『ルポ 改憲潮流』】
中曽根元首相が加速し、小泉元首相が止めを。安倍元首相もその流れだし、現麻生首相も例外ではないでしょう。「立憲主義
(近代立憲主義) とは、ともすれば暴走して国民の人権を侵害しがちな国家権力に縛りをかけるための憲法」、「これぞ近代憲法の原理原則であり、グローバル・スタンダード」(p.35)、「憲法の基本は、国家がしてはならないことを定めている」 はずなのに。また、戦時中、そして、戦後、現首相の実家は炭鉱で何をやっていたのでしょうか? 当時の中小炭鉱の悲惨さは目を覆うばかりであったことを、最近、知りました (上野英信さん (8) の『追われゆく坑夫』を先週読了)。では、現首相の実家がかかわったような大きな鉱山はそんなことはなく、夢のような楽園・労働環境だったのでしょうか・・・。

「戦後六十年以上もの間、・・・ハードルの高さゆえではなかった。・・・戦争だけは二度とごめんだという国民一人ひとりの意識が、安易な改憲への取り組みそのものを許さなかったのだと信じたい」(p.131) (9)

「ゲルニカ―重慶―東京や大阪の大空襲―ヒロシマ・ナガサキ―朝鮮半島―ベトナム―アフガニスタン―ファルージャ。だからこそ、日本がまたしても同じ蛮行を再現し始めかねない可能性が日に日に高まってきている」(p.221)

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