テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

ポワゾン

2003-05-27 | サスペンス・ミステリー
(2001/マイケル・クリストファー監督/アントニオ・バンデラス、アンジェリーナ・ジョリー、トーマス・ジェーン)


 「ポワゾン」を観ました。主演、怪傑ゾロアントニオ・バンデラスララ・クロフトアンジェリーナ・ジョリー
 原題は「original sin(原罪)」です。1969年にトリュフォーが監督した「暗くなるまでこの恋を」と同じ原作(ウィリアム・アイリッシュの「暗闇のワルツ」)で、サスペンスものですが、ちょっとHなシーンがあるのでR-18指定です。トリュフォーの時はベルモンドカトリーヌ・ドヌーヴの共演で評判はまあまあでしたが、それは見逃していました。観たくなりました。

 監督・脚本マイケル・クリストファーで、よく知りませんが、デ・ニーロメリル・ストリープの「恋に落ちて」の脚本を書いたりしてまして、「恋に・・・」が「逢びき」のリメイクということを考えると、クリストファーさんの指向がわかる様な気がします。

 19世紀の話で、キューバでコーヒー豆の会社を経営しているバンデラスが、新聞に花嫁募集広告を出し、応募してきたアメリカ人の女性と結婚を前提に会う。その女性ジョリーは送ってきた写真とは違う女性であった。別の女性の写真を送って、容姿で女性を選ぶ人かどうかを試したかったと、ジョリーは説明するが、バンデラスはその美しさにメロメロで、すぐに結婚する。しかし、しばらくするとジョリーの姉よりバンデラスに妹の所在を確認する手紙が来て、さらにアメリカから探偵まで来てジョリーに会いたいと言い出す。この辺から謎解きの興味がわくのだが、映画の最初が留置場に捕まえられているジョリーの告白めいたせりふで始まっているので、大概は察しがつく話である。

 どんでん返しの様な展開もあるが、途中は少しだれる。だまされても、だまされても、ジョリーに心底惚れているバンデラスの想いが、最後の最後にジョリーの心を動かす所がいいです。この時のジョリーの演技に、オスカー女優の片鱗をみせられました。アンジェリーナ・ジョリーを観たくて借りたんですが、彼女無しでは物足りない映画であったと思います。

 「17歳のカルテ」を次ぎに観ようと思ってます。

・お薦め度【★=アンジーファン以外、お薦めしません】 テアトル十瑠

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4 コメント

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アンジーだけ・・でした (anupam)
2005-10-21 00:06:58
レンタルで見ましたが、何だかな~アンジーとバンデラスという超セクシーなふたり・・でも、あまり記憶に残らない出来になっちゃいましたね。



出だしは良かったのに、少々残念ですね。



アンジーは存在自体がセクシーなので、あまりそこを強調しない作品の方が彼女の魅力が生きると思いますね。
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タトゥーは本物・・・? (十瑠)
2005-10-21 08:12:18
バンデラスは、「スパイキッズ」の印象の方が強くなってますね、個人的には。

アンジーの顔は、お父さんによく似てますが、ちょっとお父さんより毒気があって個性的ですよね。

ブラピと共演したのが観てみたいです。



ところで、アンジーの腰の辺りのタトゥーは本物ですかねぇ?
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タトゥーは・・ (anupam)
2005-10-21 22:33:37
本物ですよ、腰のあたりのでかいやつでしょ。



以前はビリーボブってのも入れてましたが、離婚したので肌色を入れて消したらしいですね。でも完全に消すのは難しいので多少残っているらしいですよ。



ブラビとの共演作、この前「シン・シティ」のときに予告で見ました。思いっきり面白いか、すごくつまらないかのどっちか・・って感じと思いました。

でもふたりとも好きなので、たぶん見ちゃうんだろうな~
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へぇ~ (十瑠)
2005-10-22 09:51:52
あっちは、野球選手も色々入れてますからねぇ。

でも、女優でってぇのは、あんまり聞きませんなぁ。それじゃ、貴婦人の役は来ないですよね。



アジアの子供を養子にしたり、並の女性でないことは確かですな。

情報ありがとうございました。
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