覆面評論家 改

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日本の弥栄を祈念

苦しい時でも輝く黄金の左足 中村俊輔

2006-03-03 16:29:37 | 中村俊輔
ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では組織的守備が崩壊し、日本最大の穴三都主の左サイドバックを縦横無尽に荒された日本代表。攻撃でも序盤からボスニアのプレシャーが厳しく、ジーコ監督が理想とするサッカーは展開できなかった。

辛うじて得た日本の2得点はいずれも中村俊輔のアシストから生まれた。CKから高原直泰のヘディングで1発と、終了間際の中田英寿のダイビングヘッドは、中村俊輔のピンポイントパスの賜物だ。徹底的に攻め崩しての得点ではないが、1発で決めてしまう左足はW杯でも貴重な武器だ。

この2発以外にも決定的なシーンが2回あった。ゴール前に飛び込む福西崇史にロングパス。福西崇史は胸でトラップし、GKと1対1の絶対的な場面になった。福西崇史が焦ってゴールできなかったが、中村俊輔の正確なパスと状況判断の速さはワールドクラスだ。チームのリズムが崩れた時ほど、組立てなしで得点できる中村俊輔の左足は頼りになる。

中村俊輔の一発攻撃のオプションを増やすべきだ。それだけに頼るのは危険だが、攻めのカタチを作れない時や相手のリズムを崩したい時には非常に有効だ。試合後のコメントで中村俊輔も、「攻めこめれている時は、敵のリズムを崩す戦いをしなくてはならない。」と語っている。

ボスニア戦では小笠原満男もCKとFKを蹴った。小笠原満男の技術の高さは認められるが、中村俊輔と比較すれば見劣りする。ボスニア戦ではオーストラリアやクロアチアが視察に来ているので、ダマシのために中村俊輔以外に蹴ることも正しい。しかし本番では中村俊輔1人でいきたい。

決定力が上がれば、中村俊輔の正確無比のパスも意味がでてくる。アメリカ戦以降は決定力不足の言葉は聞かれなくなった。少ないチャンスを得点に結びつけているからだ。久保竜彦の加入の影響もあるが、チーム全体の底上げの結果でもある。中村俊輔の相棒に決定力あるストライカーが決まれば、鬼に金棒か?



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