覆面評論家 改

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日本サッカーの父が結束を!岡田武監督と中村俊輔はそれを知っていた?

2008-07-20 08:47:59 | 中村俊輔
東京五輪前から日本代表を指導し、「日本サッカーの父」とも呼ばれるドイツ人コーチのデットマール・クラマー氏が、都内での報道陣への講演で、日本代表の「結束」を訴えた。

クラマー氏は、日本代表のメキシコ五輪での銅メダル獲得にまで影響を及ぼした。氏はメキシコ五輪で銅メダルを獲得した日本代表には「チームの結束があった」と語る。

最近の例を引用すれば、06年W杯ドイツ大会で惨敗した日本代表の敗因に一つに、チームの結束の欠如は確かにあった。戦後のマスコミの評価でも、元日本代表の大御所たちも、この結束力欠如を指摘することは少なかった。

結束力がないといったい、どうなるのだろうか?一つは戦術に意思の統一がなくなる。つまり連携の極めて低い単発の攻撃になりやすい。一部の能力の高い選手が気転をきかしたところで、チーム全体が連動できないと攻撃力が半減してしまう。

クラマー氏は結束にすることにより、「実力以上の力を発揮できる。」とも語る。この「結束」だけでも、今の日本代表には劇薬の効果をもたらす可能性はある。いままで本来の50%しか発揮できなかった力が、実力以上の150%になってしまうかもしれないのである。

06年W杯ドイツ大会の日本代表に結束がなかったのは、ジーコ監督の責任である。もちろん選手全員の自覚は必要である。各クラブを背負って立つ選手たちはプライドが高い。日本代表に対する思いや、戦術の考え方も違う。ジーコ監督のように選手に自主性に任せていては、まとまらないことが多い。

現在の日本代表では中村俊輔が、若手にアドバイスをして、リーダーシップを発揮している。しかし最も重要なのは、岡田武監督の指導力だ。中村俊輔の人柄もあり、リーダーシップは成功している。日本代表はまとまりつつあるので、岡田武監督は高所にたって、選手たちにトラブルがないよう、目を光らせることが大事である。