奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

間取りとプランと住まいの設計による暮らしの可能性と空間の持つ意味に対する設計の感度、日常生活をデザインするコト、非日常の暮らしの感度と憧れをすり合わせた住まいの設計。

2021年04月09日 | 家 住まい 間取り プラン

設計とデザインのチカラで

注文住宅/注文建築だから

可能になる暮らしの空間を

上質に整えてみませんか?

やまぐち建築設計室ホームページ 

※シンプルモダンにモノトーンカラーで整えた設計デザイン事例(LDK空間+吹抜け+リビング階段)

 

よく考えられた家を建てると

暮らしが楽しくなる・・・・・。

 

土地の特性を最大限に活かす

間取り計画に役立つ

敷地条件と暮らしの中身に合わせた

空間づくりの工夫を色々と。

 

土地探しからの家づくりをされる方は、

まず希望エリアや

予算を決めるところから

スタートになるかと思います。

 

住むエリアを選定するにあたり、

人それぞれ価値観や

条件はありますが、

最終的には予算とともに、

この土地に建てる家や暮らしが

本当に自分たちの

目指すものになるのか?

という不安から

迷いが生じることも

多い傾向にあります・・・・・。

 

たとえ希望エリアであっても

道路が狭い

日当たりが悪そう

土地の間口(幅)が狭い

街の雰囲気が好みではないなど、

気になる点は

少なからず出てくるところ。

 

全ての条件を満たす土地に

巡り合えるという保証がないなかで、

土地購入の決断をする日が

必ずやってくるのです。

 

そこで、いろいろな敷地条件のなかで、

敷地条件に合わせて、

居心地のいい空間づくりのために

考えられる工夫を・・・・・。

 

例えば都市部や密集住宅地の場合

土地の大きさが限られているため、

必然的に建物の大きさは

制約されてしまい、

狭く窮屈な家しか

建たないのではないか?

と不安におそわれるかも知れません。

 

それでも生活空間となる

ゆったりと落ち着きたい空間には、

広がりと安定感がほしいものです。

 

そんな時は、

空間に視覚的な効果を与え、

広がりや安定感を

感じる工夫を取り入れてみる可能性を

考えてみる事。

 

室内で視界に入るものには、

窓や家具、エアコンや

照明などがあります。

 

これらの配置を

調整することで

広がりや安定感を

生み出すことができます。

 

例えば、水平ラインを

綺麗に揃えることで

左右に広がりを感じたり、

ラインの高さを下げることで

安定感を生むことができます。

 

また、エアコンなど

視界に入る要素を

目立たなくすることで、

空間をスッキリと

見せることができます。

 

そしてもう一つ、

窓とその先の風景を利用して

広がりを感じる方法があります。

 

これには天井や床面に

寄せた状態で設置する窓が効果的です。

 

特にリビングと連続する

テラスなどは

床面と高さを合わせることにより、

窓の先にもう一つの

部屋があるような感覚が起こり

広く感じることができます。

 

地窓(床面に設置した小さめの窓)を使うと、

小さな坪庭でも

屋外を感じられ、

空間に広がりを覚えます。

 

平面で見たら

狭い印象を受ける場合でも、

立体空間を事例等で体感したり、

スタディー模型

CGパースを確認することで

随分印象が変わったりするため、

検討の要素に・・・・・。

 

厳しい高さ制限の

制約を法規的に受ける敷地の場合は

全ての階で

十分な天井高を

確保することが

難しい場合があります。

 

そんな時は、

低い天井の落ち着いた空間と

高い天井の開放的な空間を

組み合わせて、

緩急を適度にデザインして

空間の変化を楽しむ工夫を

考える事もひとつの価値観です。

 

例えば、1階のリビングダイニングに

大きな吹抜けと窓を設ける一方、

2階の子ども部屋や

寝室となるプライベート空間は、

天井高さを2.2m程度に

低く抑えるというのも

一つの工夫です。

 

天井は高い方が

良いというわけではないんです。

人の感覚や動作はある意味空間によって

制約を受けつつ

感覚をとらわれる事もあります。

 

その感覚のとらわれ方を

良い方向へシフトする

デザイン設計を空間へ落とし込む事で

ほどよく抑えられた天井高さは

落ち着く事が出来たり

充実感を味わう事が出来たりします。

 

また、建物の性能に

依るところもありますが、

空間ボリュームが減る分、

冷暖房効率も上がります。

 

狭小地や都市部の3階建て住宅になると、

建築基準法による

道路斜線や北側斜線といった

高さ制限をきつめの状態で

受けることが多く、

階高や建物のレイアウトに

随分工夫が必要になりますが、

狭い空間を広く見せる意味でも

天井高さを抑えることにより、

横の広がりが増すことがあります。

 

または、横の広がりが少ない場合は

奥行が拡張されたり・・・・・。

 

但し、広さにあった

天井高さのバランスも大切です。

 

例えば、5畳の広さに対して

天井高さが3m近くもある部屋は、

少々落ち着かない

空間に感じる事が多いです。

 

隣家と距離が近い

狭小地の場合、

隣家と距離が近いと

日当たりが悪そうと

不安になってしまうかもしれません。

 

そんな時は、

2階にLDKを配置するという

選択肢があります。

 

例えば、1階にLDKを計画した場合、

周辺建物の影響から暗くなりがちで、

吹抜けを設けるなどの工夫がなければ、

日中でも照明が必要な可能性があります。

 

2階にLDKを計画することで、

屋根形状や、

窓の高さ方向での位置を

調整するハイサイドライトなどの工夫で、

採光と通風を思った以上に

確保することもできます。

 

立地が良ければ

眺望も楽しむことが

出来るようになります・・・・・。

 

ただし、2階にLDKを計画することで、

次のような心配が伴います。

 

一つ目は、

日常生活においての階段の昇り降りです。

 

食材をはじめ、

重い荷物を運ぶ場合や

歳を重ねるごとに

負担が大きくなることが考えられます。

 

また、ゴミ出しや洗濯など

日常生活においても

無駄な昇り降りは避けたいものです。

 

将来、エレベーターを

設置できるようなスペースを

予め計画しておくことや、

ゴミの一時置き場を設ける、

浴室などの水まわりも

2階に計画するといったような、

日常生活において

上下階の往復を軽減できるような

動線計画の工夫が大切です。

 

二つ目は、音の心配です。

間取りを検討する際に、

LDKなど頻繁に使う部屋の階下には、

使用頻度の低い部屋を

配置するなどの工夫が

大切になってくるケースが多くなります。

 

広がりや明るさを

感じる空間をつくるために

有効な手段は前述工夫以外に、

広がりや明るさを感じる

空間をつくるための有効手段として、

「吹抜け」の利用があります。

 

縦方向の空間をつなげることで

広がりを感じたり、

密集地や狭小地でも

下階に明るさをもたらしてくれる

吹抜け空間・・・・・・。

 

条件のバランスを考慮しながら

ネガティブな要素がある土地でも、

少しの工夫と計画性

設計の配慮とデザインの奥行で

気持ちいい空間を

生み出す事は可能になります。

 

土地探しをしている場合

希望の土地と出会うまで、

ネガティブな要素がある

土地でも間取りの工夫次第で

クリアできるかもしれない

という感覚と、

こんな家づくりをしたい

というワクワクした気持ち

未来の暮らしが

自分達を豊かにを変化させる

そんな可能性があると思い

暮らしの底上げを考える視野を

持っていただければと思います。

 

土地探しの場合も

住まいの計画の場合も

見えている範囲の違いは

良くも悪くも

人生を随分左右しますからね。

 

良い意味で暮らしに影響があるように、

そして、

そんな場所を

設計とデザインの価値で

整えるように・・・・・。

 

ご相談、面談のご希望は

ホームページ「お問い合わせ」から。

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office


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