特待生と野球留学

「特待生」、「野球留学」、「アマチュアリズム」に焦点を絞って展開します。

ハンカチ王子

2007年06月18日 | 憲章見直し

きのうの続きです。

高野連様は「ハンカチ王子」が流行語大賞にノミネートされることを拒みましたが、昨日の全日本大学野球選手権では早大が33年ぶりの優勝を果たしました。斎藤投手は、リトル-軟式-早実と進んでおり、シニアには在籍していないようです。別のページとかぶりますが、サンデー毎日に再登場してもらわねばなりません。

斎藤獲りに総長も動いたワセダの鼻息 (サンデー毎日 今週の1本)
(リンク先はGoogleのキャッシュ)
 そもそも、斎藤投手の早実入りにも、早実・早大OBの社会人野球関係者が密接にかかわった。和泉監督とは小学生時代に在籍した東京・調布リトルリーグからの友人関係にあり、早実、早大でもチームメートだったという、この社会人野球関係者はこう回想する。
「斎藤投手が中2の時、試合で投げる姿を偶然に見ました。わずか3球投げた時点で『逸材を見つけた』と和泉監督に電話を入れました。アイツ(和泉監督)を応援してやりたかった」

配慮の行き届いた記事ですので、この記事の範囲で話を展開します。勧誘行為そのものは憲章によっても否定されていませんが、高野連様が「中学生の勧誘行為の自粛について」という通達を出したのは、05年11月のことです。当時、斎藤投手は早実の2年生でした。

OBの1人が高校の監督に「こんな中学生がいる」と言うこと自体は、前記通達によっても否定されていませんし、否定できるものでもありません。まあ、「密接にかかわった」のですから、電話して終わりということでもないでしょうけど…。

いわば仲介役となった社会人野球関係者のその後の行為は、05年11月の通達によって禁止されたと解釈していいのでしょう。「中学生募集段階の問題点」は、高野連様が私学部会に投げかけた3項目のうちの1つでもあります。

前記通達では、勧誘が(OBを含めて)全面的に禁止されているわけです。一部に「行き過ぎ」た勧誘があるからといって、「いかなる場合でも」勧誘を禁止するのは、まるで金属バットによる殺人事件があったので、全面的に金属バットの所持を禁じるようなものです。

今回の特待生問題でも、高野連様は基本的には同じ発想に立っているわけです。一部に「行き過ぎ」があるので、そこにつながりかねない全部を根絶するという手法です。「行き過ぎ」があるなら、「行き過ぎ」だけを処分すればよかったのではないでしょうか。

「いかなる場合でも」勧誘はNGというのは、いささか窮屈です。一片の通達で処理するより、この部分を含めて、最初から憲章をつくり直すほうがいいのではないかと思われます。

【トラバ指針】 このページに関しては、斎藤投手の中学時代に触れていないものは受け付けません。大量削除の予感がありますので、たいした効果はないかもしれませんが、申し添えておきます。必要に応じ(王子?)て晒すこともありますので、十分ご注意ください。