<泥湯温泉>母子3人死亡、父は重体 硫化水素ガス中毒か (毎日新聞) - 12月30日1時37分更新
29日午後5時ごろ、秋田県湯沢市高松泥湯沢の泥湯温泉「奥山旅館」従業員から「近くの駐車場付近で人が倒れている」と119番通報があった。救急隊員らが駆けつけたところ、同旅館に宿泊していた東京都豊島区西巣鴨2、東京大学理学部助手、松井泰さん(47)と妻理恵さん(42)、小学3年の長男日々太(びいた)君(8)、同1年の二男智足(ちたる)君(6)の4人が倒れており、病院に運ばれたが、理恵さんと兄弟2人は間もなく死亡し、泰さんも意識不明の重体。県警湯沢署などは、温泉付近から発生する硫化水素ガスによる中毒ではないかとみて調べている。
調べでは、県営駐車場の近くに硫化水素ガスの噴出口があり、その上に雪が積もっていた。噴出口付近はガスの熱で雪が解け、くぼ地状になっていたが、子供の1人がこのくぼ地に落ちたフライングディスクを取ろうとして落ち、理恵さんともう1人の子が助けようとして落ちたとみられる。泰さんと従業員も3人を救助しようとしたが、泰さんもガスを吸って倒れたという。
温泉関係者によると、泥湯温泉は硫黄泉で、周辺には、ガスの噴出口が多数ある。夏場は地表に噴き出したガスが風に飛ばされて拡散するが、冬場は雪がくぼ地状になり、ガスがたまることがあるという。松井さん一家は、たまったガスを吸い込んだのではないかとみられている。
同旅館では00年2月にも、硫化水素ガスを吸った従業員と宿泊客計21人が病院で手当てを受けていた。【馬場直子】
泥湯温泉「奥山旅館」では00年2月にも、硫化水素ガスを吸った従業員と宿泊客計21人が病院で手当てを受けていたということで、その後の危機管理がどのようにされていたのか疑問を感じました。
テレビの旅番組でも有名な温泉地ですから、再開の際にはしっかりとした対策を施したうえでお願いをしたいと思います。
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